どうしてひとは死ぬのか
でも
恐竜やマンモスたちが死んでくれなかったなら
わたしたち、居なかったね
どうして父さんは死んだのか
十余年がんを繰り返して
苦労したから痛かったから我慢はた ....
一人でいる方が楽だから大丈夫 という声が小さい
大勢の中に入ると面倒 という声を出すのが面倒
私は何をしているんだろう
なんで私はこんなに辛いんだろう
思えば 私は私のことしか考えてき ....
いやなけはいにみあげればすいたばかりの和紙みたい月が五線紙のような電線にひっかかっていてシがなっている苦い昼を閉じるため視線をずらしてソラみたことかとならしてみる今夜はおでんにしようかとわたしと大 ....
夜の粒が
とけだしてゆく
空の底は
うすむらさき色にゆるみ
未来が滴らした
おれんぢが
静かに攪拌されてゆく
ここは
宇宙の果てなのだ
あるいは
巨大なグラスに注がれた
....
ナイフを手に入れろ
くすんだ景色を切り裂くために
ほら こんなに青く 世界は
青く燃えて たゆたい――
ナイフで胸をえぐれ
にぶい痛みを消し去るために
ほら こんなに紅く おまえは
....
いつか
きみとぼくしか知らない季節があった。
8月は32日あったし、
クリスマスは2週間くらい続いて、
だいたいが春。
気温だっていつも3度、
高かった気がする。
....
貴方を包むに
私の腕は小さすぎて
夜に溶け込んで
星や月と共に
貴方を抱きしめてしまいたいのに
どこもかしこも
ひとりぼっちだらけ
右も左も
ひとりぼっちだらけ
老いも若きも
ひとりぼっちだらけ
都会も田舎も
ひとりぼっちだらけ
戦争が終わっても
ひとりぼっちだらけ
民族が同 ....
かぜが およいでいる
広場のベンチの端っこで
ひかりが ねころんでいる
更地の草かげのしたで
とある日曜のショッピングで
おとこたちは とまどっている
目移 ....
答えのない戦争が笑っている
錆びた原子炉が急な坂道を転がって
色とりどりの女たちの股ぐらを
獣じみたつよい風が通りすぎてゆく
右のポケットには
ちょっと水色のビー玉一個と、
アーモンド ....
築十八年になる
カステラハウスと呼ばれる
小さな三階建ての家に住んでいる
毎週日曜日になると
潔癖症の夫と二人で掃除をする
掃除機を抱えて 嬉々と
バトルスーツをきた戦士のように
家 ....
砂時計の砂が一粒落ちる音にすら
倒されてしまう早朝
脳漿が社会の至る所まで飛び散っていて
もはや社会の全てと自分は関係している
関係という依存と懐疑
私には初めから自由などなかっ ....
闇が近づいて
満ち潮のように
音もなく
あたりを沈める
冷たい空気に
体を震わせて
やっと夜に気づく
なんという 孤独だ
飽きた
なんかいろいろ飽きた
ネットでつながるより
糸電話でつながりたい
いや違う
もう糸電話の糸すら切ってしまいたい
ケータイのゲームより
缶蹴りしたい
行き先のわからないバスに乗っ ....
下ばかり向いて歩くので
予想外のものを見つけてたじろぐことがある
妙に心に引っかかるもの
その場を立ち去りがたくなるものを見つけた時
ひょいと拾って持って帰ってしまう
そのせいで細々としたが ....
誰にも相手にされない
あなたって
フルーツトマトみたいね、
枯れるかどうかの瀬戸際まで
追い込んで どうなるか
楽しみね、
皮は固くても 甘く仕上がれば
....
ためいきの数だけ弾けるポップコーン
気持ちがまあるくふくらんでいく
o 。 ゚ o゜ 。 ゜ ゚ 。
母性本能をお湯で割る
汚して 壊して
泣かれたときにだけ抱きしめたくなる
....
キンタマ王子には
3つ年下の他人の妹がいた
他人の妹には
夏空つばめという名前があったが
他人の兄のキンタマ王子を慕うあまり
キンタマ子と名乗った
みんなは、まこちゃん、まこちゃんと
呼 ....
わたしは
ただ
目の前にいる
あなたたちが
わたしのことを
怖いと
思って欲しい
ただ 怖い と 思って、害を与えられた
と 眉を、目尻を、口元を、
すこし、
動かして
ああ ....
ひと時として
同じ瞬間を生きていない 私達だから
気持ちが変わって行くのは
必然かも 知れないけれども、
悪しき風に 変わらんことを、
と 戒めたりもする。
口角を上げ ....
私はさかなをかく。
私はさかなはかかない。
さかなのなかを私はかく。
さかなを支える骨の内部を流れる
熱い海の流れを。
*
塩焼きにされた秋刀魚にかぶりつく、
がり ....
他人は全員他人なのに
世界の総人口-1人の他人がいて
それでも僕は自分だった
寂しい
他人になってしまいたい
でもきっと
そう感じるのは僕だけではないはずで
それが少し悲しいけれ ....
川越に住むブスカワ女子高生まゆちゃんと
親友のカメアタマ枢機卿への復讐を
無事果たしたキンタマ王子は
二人の死体を処理がてら
たまプラーザをプラプラすることにした
「それにしても、たまプラー ....
「まあ、なんて綺麗な星空なの!」
「そりゃあ、プラネタリウムだからね」
「あっ、そっかー!」
「アハハハハ!」
川越に住むブスカワ女子高生まゆちゃんと
親友のカメアタマ枢機卿の会話を
後ろ ....
コールドスリープ cold sleep
足元から少しずつ 冷気が這い上がってくるのが分かる
滑稽なことだ それが自分の温かさを思い出させてくれる
丸い窓には 吐き出したため息が凍り付いて張り ....
なみだ 落としすぎて、
めだま 落ちてきたんだ。
いっこ 落っこちて、
にこ 落っこちて、
もうない。と、思ったら、
つぎつぎに めだまが あふれてきて、 ....
いい いきかた あるなら
まがった いきかた あっても いいじゃないか。
いい人たち いるなら
ひねくれ者 いても いいじゃないか。
こっそりと、世界の軸に こがさ ....
さいはてたい
わたしは 流しの くだ から くだへと。
どこから きた ということも知らずに、
やんだ水溜まりの先に、青い、
それはそれは青い、透き通った空を視る。
....
芸術性の優れた天才の中でも
詩才に優れた天才は
最も普通の人間に近いと思う
普通の人間の悩みを
言葉という形にしてしまう
詩才に優れた天才は
誰よりも普通の生き方をしている
それでい ....
密着しては離れ離れ
離れ離れになっては
また密着する
足取り軽くまた重く
あるいは痙攣しながら
一人の魂と一人の魂が
向かい合い浸透し合い
グルーヴ、グルーヴ
<生命の連帯ウ ....
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