あなたは無意味なままでいい
僕と同じように
意味不明で正体不明で
呼び名は他人に任せよう
風車を作ったり
壁を築いたりすることにも
僕らは全く以って気を使わなくていい
ただ吹く風でい ....
月は紅くて刃物みたいだったので
私、
亡くした血を思い出し
何度もあなた
求めたくなる。

衝動よりも永続的なのだと気づいたのは
髪が乱れ
電気が走るから
私、
メデューサみた ....
僕の周りからみんなが遠ざかってく
それはきっと目が悪くなっただけ
声も聞こえなくなった
きっと耳が悪くなっただけさ
みんな近くにいるはずさ
きっとそうさ
地下鉄の階段を昇れば華やかなプロムナード
様々なbrandshopが、
あなたの部屋へとつながっていた。

私はきまって
TIFFANYのshow windowで足を止め、
硝子の向こ ....
 
黒髪の 乱るるままに
  くちづけを
 深く交わした 遠き海鳴り


風交じり 雪降る朝の
  ゐ寝られず 寝ずして待つる
 帰り来ぬ 明日


「アイしさ」に 寝顔なぞれり ....
色深く
いきづく森の白の白

ただ一輪の 椿が落ちた

ひらひらした幸福が
街の中を舞っている
今日で地球が終わるので
皆は慌てて急いで楽しもうとしている
けっこうそれにしてもにこやかじゃないか
もしかしたら終わらないのかも、ね。
そのよ ....
剥がしてしまった
と思った時にはもう手遅れで
たらたらとこぼれさってしまう
葡萄の汁が点々と畳を汚し
部屋中をさまよい歩いて
どこにも行き場がない
指先を口に持っていき
吸いつづければい ....
僕は壊れてしまいました、
もはや一滴の乾きかけた涙としてしか存在していません、
光も闇も幻で真っ青な衝撃だけが現実です、
人間の正しさとは何かと問いかけると桜の花が散りました、
人間の貧しさの ....
暗い海の
底に
ゆっくり
降りていきながら
太陽が淡く
優しい、と
知った。

海の底で
震わせた呼吸
私の、聲。
ちぎれ散り
蒼い波紋
さざ波
どうか届けて
あなた ....
夕暮れの遊園地
ベンチに座って賑やかな景色を見ていると
走馬灯のように見えて
人生に終わりが来たのかと思う
でもそれはとても気楽で

気がつけば
いつかの自分が
ジェットコースターに乗 ....
祭りのあと
散らばったゴミを風がさらっていく

すぐ足元にある人の世の儚さ

喧騒の中で求める静寂
静寂の中で懐かしむ喧騒

記憶を巻き戻した時に
人の笑顔が次々と
万華鏡のように ....
月は満面の白い笑み ピリッとして
私の耳 桜色でしょう
このままいつまでも夜道を辿って行きたい
ふたりの息が白く 交じり合う
それだって 初めてだから
私は精一杯 お人形のようにいい顔して  ....
川の両端だけよく繁る道で
吐く息はまだ白くないけれど
朝の光はもう低くて、眩しい
木々の間からちらちらちらちらしている

踏み固められた土の上で
どんぐりが無数に砕かれたのを目で追っている ....
夜全体が不気味な光を投げてくる ぴーんと張ったあさの
しおからいところ
うすくてわれそうで
さわると温かいところ
裏返したわたしを
もう一度うらがえして

どうしても さびしいことであるね
おぼえていることも
 ....
古くなった蜘蛛にまだ稲妻が引っかかっている 銀色の傷を月としてべっとり女の匂い 時間を切り取り
器の内の水の上に置く
ゆうるりと巡る光に
指を ひたす


失くした大きさと
後に得た小ささ
つりあい無くつりあう径を
風が 静かに揺らしている

 ....
 私の窓辺に晩秋の風がやってくる。
 あの山の麓の村にもそれは訪れただろうか。
 恋しくてたまらない。
 我が半身は今どこを旅しているのだろう。

 想像の翼を広げてみれば新たな地図が必要ら ....
脈を打つ山型のラインが
平行線をたどった。

手を握り
「お父さん。」と呼び掛ける私の前で。

(父は目を閉じたまま、酸素マスクを着けている。)

力の抜けた手は
時間と日にちを追 ....
人は忙しい
食べなければならないし
時々泣かなければならない

すべてなげうって
頁のなかほどでずっと
うずくまっていられたら
どんなにいいかとも
思うけれど

ごめんね
もう行 ....
洗いたての助手席に白い泡のようなおっぱい 無関心無関心夜のままのセロファン 枕蹴飛ばされ地球も複雑骨折 自分の時間は
有限であるから
あなたのためにも使いたいと
思ったならば
それは
それほど大切に思っている
ということである

目を閉じると
香る風は海の匂い
懐かしく思うあの日 ....
うさぎが死んでしまうのはなぜ?

さびしいってどんなこと?

知性?

感性?

本能?

全部?

うさぎってぼくらのこと?

さびしいとよわまるものなあに?


 ....
ゴキブリなんて大っ嫌いギャーギャー言って逃げ回
るくらいだけどもっとキライなものがあってそれは
ギャーギャー言ってさわぐやつなんかみんなシねば
いいのにって思ってるそんな自分こそシねって思う
 ....
あの花の名前を知らないならさっさと調べればいいと思うし、台所で話しかけたかったらさっさと話しかければいいし、もたもたしないでちゃっちゃっとやっちゃいなよって思うのよ、ときみはラガービールを片手にフ .... 自分を描き出しながら東京24区は月の匂い
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RIDE- ガト自由詩5*15-11-8
祭り- ガト自由詩4*15-11-8
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グロウ- 高橋良幸自由詩315-11-7
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