古い本を開いたら
あったはずの文字が
ところどころ喰われていた
くいしんぼうの羊のやつめ
紙より文字が好きときている

古いインクは美味らしい
いい具合に熟成していて
ひと噛みすれば口 ....
連盟と連合の違いを述べよ
課題は短く答えも短く
連盟の方が短命と答えたら
〇が付いてきた
◎は前の奴
太陽
姿消し
夜闇訪れ
遠さの感覚
深海の底穴へ
傷みを哀しみを
沈めて鎮めて静か
意識無限広がり始め
己失うことなく明晰に
何かに半ば浸透され
中で思考スル何か
交錯響き合う音 ....
列車のベルが心臓直下で響きわたる
蒼白い片道切符を握りしめた駅
朝露で濡れた手は容赦ない
初夏の日、快晴、音楽、赤血球
揺すりあううちに まとめて角がとれて

本能が吹きすさぶ山頂のこの駅 ....
ザッザ ザッザ
足音、響き
さ迷う人

その心中に
微動だにせず静か佇む
確かな凝視、
サヤを剥く

さ迷い人の惑乱を
さ迷い人の心魂を
裸にして、裸にして。
さあ お菓子を持っていきなさい
ぜんぶ持っていきなさい
キャンディーにチョコレート
クッキー マシュマロ おせんべい
袋いっぱいにつめて
ほらポケットにもまだ入るから

これは魔法のキャ ....
1 本を読む三十分ペラペラと百二十頁で付箋


2 アニメ観る可愛い女惚れちまう知らないうちに最後まで観る


3 ビートルズジョンレノンの若い頃古いライブを繰り返し観る


4 扇 ....
私が自らの星の爆発を捉えた瞬間
その全てを掌握し制御できたのなら
私という自我は
宇宙の神性に一歩近付き
この界とあの界との境を消滅させる
時間を生き始めるのだ

生|死
 の
光| ....
平坦な生き方しかしてこなかった
それでいいと思っている
薄っぺらなままだった
それでちょうどいいと思っている
しかし
味はいろいろ覚えてきたつもり
甘めの醤油味みたいな
ざらざら ....
それまで
水の中を泳いでいたものが
産院のベッドの上で
あし。になる
それはまだ
自分を支えることも
出来ないけれど
あし。と呼ばれる

こんなに
ちいさく
まだせかいを歩いてさ ....
           151008

ブックジャックの真似をして
ジャック・ザ・リッパーとなりにけり
なにそれ
医学を学んだ偽医者が
外科手術も及ばずに患者は生き返らなかった
殺人犯との ....
水平線を船がいく
柔らかな陽射しの中
キラキラ銀にキラキラ

水平線に船が沈む
虚脱したように傾き
ユラユラ揺れユラユラ

水平線に船が消えた
顕在化スル独りの己
乾いた浜辺に震え ....
かけひきを手放したあと一本の綱は誰とも手をつながない

おそらくは終わりのない作業と思うどこまで磨くか靴磨くように

憂鬱にふりかけられた粉砂糖かけられたまえこうべを垂れて

つまらないこ ....
右に進むも

左に進むも

失敗を経験に変える道
十月の空 軽やかに
抜け落ちた天使の羽根
青へ青へと沈んで往った
解かれながら天の淵へと

いっせいに湧きかえる小さな羽虫たち
凝縮された生と死が充満した宇宙 裂くように
歩いて往く 衣 ....
名付けなさい
君を縛る暗闇を
君を閉じ込める闇の正体を見極め
君自身が
名付けるのです

例えば
「コウモリ」
と名付けたら
君の闇からコウモリが
切りとられた影絵のように
現れ ....
緑が輝いている
木立の葉、群れて揺れ
光を透かし、風に舞い
緑が燦めき燃えている

辺り一面、辺り一面

何て懐かしいのだろう
まるで
異界に居るようだ
様々なリキセン走り
様々なオト鳴り
造形される界
螺旋に躍り
響きの内
輝き増し
意識明晰に
自愛執着捨て
生成消滅し新生
神聖な時の進展する

今も不断に在るモノ、新た育ちつつ ....
横たわり 落ちる意識
解剖台の照明が点灯する



僕の感じるコドクは
大したことはない
この社会の同世代にとって
全くもってありふれた
何の変哲もないモノなんだ(多分)
 ....
待つということは
ときに苦痛をともなう
その時間を
固いベンチで過ごすのならば
背中は痛むし
柔らかなベッドの上だとて
安らかともいかない
点滴につながれた腕は夢の中でも痛むからだ

 ....
黒曜石は砕かれた
もうずっと昔のこと
何もかも失ってちっぽけな存在だ
もとの自分がどんな形をしていたか
思い出すこともできない
以来 変わらず尖ったまま
今も誰かの指が血を流している

 ....
その日は
お花見の桜より うんこの話のほうが 
うつくしかった
お隣さんが用意してくださった花見弁当を囲んで
いっしょに 盲の方と お花見をした
お洒落な桜色のスカー ....
北原白秋・高村光太郎・三好達治は、私の好きな詩人だが、彼らはみな戦争協力詩を書いている(「戦争協力詩」という言葉は変だが、「愛国詩」「(反戦詩ならぬ)賛戦詩」「戦争昂揚詩」のどれも変ではある。この辺の .... 今日の日も
沈んでいった
まだ
僕たちには日常があって
まだ
僕たちの日は爆発しない
それでも
スライド
カレイド
いつか
二度と二度寝すら出来ない世界になってしまったりするから
 ....
耐える
この二日続く激痛
脳髄抉られ掻き回され
それでも耐える
独り放逐され
孤立無援で

私というこの存在現実
与えた宇宙の神性
その未知の真意
知らずにして
死ねるものか
 ....
きれいな言葉を汲みたいのなら
ゆかりの川へ赴きましょう

手折った枝に
わが身を載せて
澄ましてみるが良いでしょう

そっと
寄り添うひかりの粒を
かぞえてみるが良いでしょう ....
夫と言い合いになった日の深夜
冷蔵庫の前に這いつくばって
冷たい床に雑巾で輪を描いた
何度も何度も同じ輪郭を辿って
ただ一心不乱にひとつの輪を描いた

怖い顔で子供を見送ってしまった朝は
 ....
文句があるかとムンクが叫ぶ

天狗になるなとコングが応じ

透明ゴングが鳴り響く

ガンガン玩具でやり合って

「レフリー チョークだろチョーク!

「何がジョークだ さっさと絶句 ....
ぼくたちは
いつの間にか忘れてしまっている

今日という1日が
かつて、はるかな先の日だったこと

ぼくたちは
いつの間にか忘れてしまっている

明日という1日が
やがて、 ....
朝がくることを待ちこがれるほどではないが
ちょっと陽がさす

古い集合住宅の一階の湿気のこもりがちな
鉄筋コンクリートで仕切られた空間が
僕のすてきな居場所だ

教会の鐘はどこからも聴こ ....
媒体さんのおすすめリスト(917)
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内なる他者- たけし自由詩4*15-10-10
光のプラットホーム- ありか自由詩17*15-10-10
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老いた魔女の歌- ただのみ ...自由詩17*15-10-10
短歌集- 陽向∮短歌6*15-10-10
アストラル- たけし自由詩315-10-9
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あし。- そらの珊 ...自由詩1715-10-9
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独りの光点- たけし自由詩2*15-10-8
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進め- 北大路京 ...自由詩1115-10-8
秋・反羽化- ただのみ ...自由詩16*15-10-7
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解剖台#10/6-19:43:15- 凍月自由詩5*15-10-6
死を待ちながら- そらの珊 ...自由詩15*15-10-5
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for__you_- 梅昆布茶自由詩1915-9-30

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