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曙光が閃く、落日の近付き

流れるもの、只 流れるままにし

 水平線、能動的に描き
 垂直に、開く鮮烈な像

光の蝶 舞う
遠去かる 
宙の縁に触れ 燃えあがり
忽然と消え また ....
奥深く行く生く
意識の明度、
あくまで保たれ保ち
より明るみ明るませ
映るモノ 待つ


沸き立つ
思考という力動
今、静かさに
意識の微睡みの覚醒にて
感情を生き直観に捉えられ ....
貴女の靴紐を結ぶために
僕は走ってやって来た
だけど貴女は逃げちゃった
僕より速く走り去り
貴女はまた逃げちゃった

いよいよ大気は冷たくなり
いよいよ明るみは褪せ始め

刻むリズム ....
天国と地球の狭間に在り
光の響きに注ぎ込まれていく
ヒビキの速度と一体化しながら
巨大な何かの残響足跡残像

反復され前進し反復され

天国と地球の狭間に冷ややか覚醒して生き
ひたすら ....
私たちは畔にいる
この川に隔てられ
あなたとわたし
大空の下 太陽の下
絶え間なく絶え間なく
落ち続けて昇り続けて

洋上で過ごすように
日がな一日、
畔で待ち続けて
絶えず思い出 ....
作品以前の原初の詩、
創造的な力動のこの核

ヒビキのヒカリ 踊る躍る、 
ヒカリのヒビキ 踊る躍る、

荒々しく細やかなその力動
紡がれ折り重なる幾何学模様

 わたしはあなたがわ ....
破裂する水素の浮遊、
熱せられた鉄板は伸び
連打される削岩模様の光滴
やがて寂れる恋愛残照近付き

曲線の湧出と膨張に伴い上昇する雲海

 なんだろう?
 笑ってしまう、
 わたしに ....
雷鳴轟き
飛び跳ねる、
熱風に揉まれ
おっと 新生、

〈この世とあの世〉

架け渡される意志橋に
神様ほっと吐息つく
一日の始まりに純白のハンカチーフ
貴女は行ってしまい置き去りの私

名付けることで世界は発見され
名付けられて世界在り当たり前に

奏でられるサウンド謎のノンセンス
なぜ空気の振動サウン ....
お月様 浮かんでる
水色の空のなか
未だ未だ明るい
夜空の手前

お月様 不思議だなぁ
白く透徹と弦を張り
何か絶えず思考し送信して
この地球にこの私に私達に

お月様 浮かび上が ....
響く光の余韻、
浄福なる感触、

それは到来し
それは逃れる

白眼の月と裏庭の太陽

  *

真紅の薔薇 咲き乱れる花園に
切り裂かれ 残響する霊性の香

直進する時に詩 ....
ひらひらはらはら
舞うように余韻響かせ
形態から色彩 逃れ出る

うっすら薄い絹糸のループ
基点失い漂う色彩達の輪舞

夢の奥に横たう
もう一つの現実に
私たち達するならば

色 ....
夜闇に
街道走る車、 
スロースピード
向かいの家、
明かり灯らず
ここしばらく

肉の苦に
よろめく私、
氷 噛み砕き
(ひたすら
噛み砕き)

アパート二階、
208号 ....
広がる夜闇に
明かり灯り
立ち上がる
白い人影
荒れ狂う魂
シラケる魂
そっと触れ

この永遠の刹那、
切り裂いた瞬間

酷い死の未明に
己へと覚醒させ

到来する初めの言 ....
潮騒の岩場に遊んだ日はいつの時か
孤独の壁に気付き響かせたのはいつの日か

病んだこの肉体引き摺り夜闇に紛れ込む
透明な呪いの声に旋律にリズムに耳澄まし


ビート、原初から
打ち鳴ら ....
雨垂れ 一滴、また一滴
落ちて 落ちつづけ
あなたはグツグツおでん作って
わたしを待っていた

なんて空漠とした空間、
生活感の一切感じられない部屋で
あなたとわたし、
横並び お皿の ....
風に吹かれて
永久の風に吹かれて

しずかに
寄り添いながら
時を過ごす二人は
遥か遠くから響いて来る
白く透明な呪いの声、
耳を傾け聴き入り
燃える魂の均衡、
造り上げる

 ....
一番星 見つけた!

あれは金星だよ

なんて綺麗な輝き!

(この陶然と鮮明に
懐かしく憧れる想い
記憶に焼きつけ)

一番星 見つけた

青い屋根に昇る
金色の輝き

 ....
ミルク 溢してしまい
その筋 床に白く伸びていく
時、 
ロープに足 引っ掛かり転び
びちゃ 倒れ込む、沸きだす
恥辱の感情 あらわに自ら恥ずかしく
なんで毎晩恥ずかしい悪夢 観るんだろう ....
斜光が
千年(ちとせ)の
斜光が
赤々、
街道沿いの
植木を
染め

やっと夕暮れ、

道端に座り
さっきまでずっと
哭いていた神様、
その陶器の肌のような
豊穣な涙に ....
木々の根元、広がる薄暗がりの光景
浮かび上がり

律動し呼応し合う天と大地に静かさ在りと

言葉、
透明な呪いに充ちる声のヒビキ
意味の向こうに突き抜け静かさ司る。
うっすらと
満遍なく
広がる
絹糸のような
感触、

言祝ぎ斜光の橙に染まり

凝集する眼差し
光の瞬きの瞬間、

一つ思考の生動 感じる。
あまだれ ぽつぽつ
落ち続け
貴女はいったい何処いった?

白い途、水の空
在るもの造形の力、
浮き上がり
岸辺の貴女 逃れゆく

絶えず絶えず逃れゆき
坂道 夜の暗闇に 
落ち ....
色ひろがり
色とりどり
遊ぼうよ、
遊ぼうぜ、

戯れの官能、
真実の愛と
勘違い溺れ
費やした日々

私は何処へ行って居た のダロウ?

ヒビキのウナリ
装う秩序
普遍の ....
降り続ける雨、
外の 街道の
アスファルト濡れ
気付けば夕暮れ、
雨に濡れる街

そしてシズク
カラコロロ
転がり広がり
水溜まりの輪、
私は今日は何処にもいかなかった
私は今日 ....
このしずかな慈しみの流れ、
今日もあおいあおい街並み
浸しながら伸びてゆく包んでゆく

かつての子が
ヒメジョオン咲き生い茂る野原を駆け廻った時、
世界はこの子を慈しみの流れに浸しただろう ....
あらゆる叶えられなかった思い
置き去りにしわたしは進む
哀しみの滴、溢しながら
さらにわたしはすすむ
円環の街を後にして
わたしはすすむ
歌声の確かさ
霊性の思考
導かれて

円環 ....
ゆったりゆたり
あくまで澄んだ
世界を歩く
大気に透過し
冷気に凝集し

接吻する

あなた

なんでもある
なんにもない
もはやただ
ゆったりゆたり
あくまで澄んだ
せ ....
血、止まらない
吐き続ける、
吐き続けるのだ、

外、いつもの橙色の明かり灯らず
内、何故か沈着し静かさ包まれて

鉄の味、広がり
私の肉体、クタバルノカ

夜陰の街道、誰も車も通 ....
雨のなか歩き進み
燃える陽の光見る

すべて終わり過ぎて
解ることばかり

運命に導かれ此処まで来た
私は運命に促され今を生きる

炎のなか歩き進み
これ以上無い高貴観る

こ ....
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