足跡
波に誘われて
靴が漂う

歯から空気が漏れる
舌の上のラズベリー
ぐしゅっと潰す

あの子は
どうしようもなく
馬鹿で
頭を撫でると
まぁ、
喜んでいた

星の降る ....
空を見上げると
雲が浮いている
ふわふわと
少しずつ動く

丸い太陽
まっさらな草原
風が吹く
草がたなびき
スカートが揺れる

裸足の足に
土の瑞々しさと
草の冷たさが
 ....
貫かれた衝動
拍動する心臓
息を切る

カモシカの大群
打ち落とされるナパーム
プラスマイナスの反発

縦横無尽の飛翔
響く雷鳴
ぶら下がった魂

無為のやり取り
くだらない ....
舌から唾液を出来るだけ
すすろうとして
がっついてたら
もう激しすぎって
嗜められたんだけど
おじさんは鈍感だけど
経験を積んでるから
わかってて
でも、
君は19歳だって言うから
 ....
タバコを吸って
煙を吐く
煙が霧散する
青空が見える

背中が冷たい
コンクリートの壁から離れる
肩を回す
伸びをする
グーっと

隣で
ベースボールキャップに
スタジャンに ....
空気の振動が耳元を
淡い光に
目が眩む
ふらふらと
微細な粒子が
風に舞い
鼻腔を刺激する

ハクシュン




白いスカートが風に揺れる
帽子を飛ばさないように
 ....
そのままであれば良いのに
風が吹いて
飛ばされてしまう

でも、
そこまでが到達点で
終わったことに
泣いてしまったりする

あとには
鼻腔にこびりつく匂いと
水溜りが残る

 ....
ずれてさ
だから、
撃った

体の中の雷
頭の無い怪獣
挙動の後味

で、
後悔するけど、
だから、
何?

90%くらいが
きっと言い訳で
残りの10%が
真実で
 ....
笑い声




音が振動する
耳に届く
笑い声


キラキラしてる
華々しい
いい匂い

アスファルトの途中
排水溝の格子の中から
目玉がギョロギョロ

ま ....
真っ暗闇の中
時々、ライターの火をつける
しかし、いつまでたっても
そこには土の壁
土の天井
土の床
今は暑くて
袖で顔を拭うと
目に砂が入って痛い

勿体無いから
火を消すと
 ....
死にたい
けど死ねない
だって死ぬのは怖い
でも生きるのは辛い
だから祈るしかない
誰かが笑うその先に
誰かの醜態があり
その滑稽さが
僕らを笑わせる

人は悲しみが好きだ
認知を覆い隠した悲しみが

でも、
問題なのは
だから人が浅ましい、
という訳ではない
 ....
「間違いない。
あの人は寂しかった。
愛してくれるどころか、
誰も構ってくれる人なんていなくて
一人ぼっちだったのよ」

グレイシアは
ボブカットの
白髪の髪の毛を
右手で撫でながら ....
ゆらゆらとゆれる木々
まともでない視界
ぶら下がる猿

無意味だと言ったら、
そう
それはそうなんだ

空気の振動
衝突する合図
ドーパミンの噴出

ビジュアルビジネス
ノン ....
うだる暑さ
幻の潮流
裸足のままの冷たい感応

とろけるような空気
張りつめた表情
金色の陽光

粘性の肉
紫色の煙
干からびた右手
壊れた意識

虹の欠片
彼の左目
ひ ....
水色の島で
アラベスクの響きを聞きながら
ジョニー=ウォーカーの
ブルーラベルを飲む

プールでアンナ・カリーナが
泳いでいて
時々止まっては
こちらに視線を送る

語りかけはしな ....
可愛い声で
綺麗に喋るのに
ドスの効いた恨みを連ねる

どうにかしてあげたいけど
面倒臭い

これを偽善と言う
うるさい‼
思想と行動
嘘と本当と嘘
頭のワルツ

 ....
真実は黙殺される
それは政治的な意味で
大なり小なり

きらきら光る
湖畔で
金色の髪の少女が
狼の首を捻る
狼の口から
(舌が出ている)
さらさらと川に
血が揺蕩う

それ ....
山々
木々
鳥々

青く澄み渡った空に
大きな真っ赤な花が咲いていて
麦わら帽子を被った三毛猫が
「どう、私綺麗?」
と言うから
猫なりにはね、と言ったら
ぷいと拗ねてしまって
 ....
荘厳な壁
雲間の黒い狭間
轟々とうなる風
体が振動する
ボロボロと
崩れて
灰になり
風に飛ばされて

さよなら右手
さよなら左目
さよなら心臓

木の幹の根元
犬の垂れ下 ....
君に肯定してもらって
ふふっと笑って
振り返ったら
そこは闇

君の光はすでに霧散し、
もう見えない
そして、
また肯定を求める

繰り返される肯定は
段々と嘘を孕み
(認識と ....
何の取り柄も無い
何かが足りない
そして、
ずれて
落ちる
足下は常にぐらぐら
苦しい
眩暈がする
Excelに
今日のスケジュールと
チェック事項
ひとつひとつ塗りつぶし
3 ....
あの時は怒りに満ちていて
ただそれだけかと思われたことが
音をたてて崩れた
その瞳は暗く
あるいは救いを求めて
いただけなのかもしれない

人は或る日を境に
聖人になれる
また、
 ....
正しさの塊
流される風にのって
肌を破壊する
ボロボロと零れて
固まり形を成す
そいつが言うんだ
「気持ち悪い」

目が見開かれて
こちらを見る
(見るな)
純真な言葉が呟かれる ....
ジリジリと晴れた日
セミの声に満たされ
ぷかぷかと白い雲が
浮かんでいた日
隕石が突然空から降ってきた

閃光を放ちながら
猛スピードで
空から降ってきた隕石は
地面に落ちるやいなや ....
妻が死んだ

妻はたくさんの男と寝た
僕と結婚してからだ
僕はもちろん容認なんかしない
だけど、別れなかった
別れたくなどなかった
その虚をつかれたのだろうか
妻はそれでも男と寝た
 ....
夕暮れ空の下
夏風吹く土手の上
君がわーわーと泣く
僕は慰めるに慰められなく
オロオロとしていると
段々悲しくなって来て
ホロと涙が零れたら
もうお終いで
泣き出してしまった
君は一 ....
青く澄み渡った空に
シャボン玉が飛び交う
光を反射し
キラキラ
キラキラ

白いキャミソールの似合う女の子が
そのシャボン玉を
高台から飛ばしていて
それを
子供たちが
捕まえて ....
大きなサングラスをして
真っ黒なロングドレスを着たサマンサが
乳母車を押しているのだが
中には何も無い

「何してるの?」
「言ったら嘘になるから言わない」
「そうやって逃げるの?」
 ....
酷い顔をしているのだが
別に疲れている訳では無い
オシャレが好きだが
モテたい訳ではない
帰るのが遅くなったが
遊んでた訳ではない

宇宙で太陽はそれほど大きい訳ではない
生命は繰り返 ....
opus(184)
タイトル カテゴリ Point 日付
ラズベリー自由詩015/4/6 8:10
no feelings moment自由詩015/4/5 1:59
kick自由詩115/4/1 20:26
ignoble自由詩215/3/15 18:48
HONEY自由詩015/3/8 19:19
椅子と机と自由詩015/2/24 19:17
Petrichor自由詩015/2/21 11:27
プラズマ自由詩015/2/15 22:34
白い空気自由詩015/2/14 16:29
ラプラス自由詩015/1/10 14:40
価値観自由詩114/12/28 1:24
誰かが笑うその先に自由詩014/12/23 11:46
君を食べる散文(批評 ...014/12/13 17:16
言葉の人たち自由詩014/11/28 21:51
潮流自由詩014/11/8 12:37
endless summer自由詩114/10/13 17:57
やすこちゃん自由詩014/10/11 22:04
たらと自由詩114/10/4 20:20
planar自由詩014/10/3 20:15
抽象的感応自由詩114/9/30 22:09
一寸先は闇自由詩114/9/28 22:21
取り柄が無い自由詩114/9/27 16:53
the End自由詩014/9/23 19:47
閃輝性暗転自由詩014/9/10 16:09
降ってくる自由詩214/9/5 23:30
MW自由詩014/9/4 19:53
空気と風の間自由詩014/9/2 20:42
躍動する跳躍自由詩4*14/9/1 20:41
Baby, you自由詩214/8/31 20:03
地球から最も遠い星自由詩114/8/29 14:52

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