まるで雨の様に絶望が落ちてくる
いや、そうなればいい
現実何て破壊されてしまえばいい
辛いだけさ

僕らは感受しない想像に飢えている
それは一線が引かれ
実質的な損失など何も無い

 ....
ただの笑いなど一瞬のことで
世の中には意味がいる
一部でも何でも
寄り添った意味が

意味はその人々の社会的な位置や
その場の環境によって
価値を変える
例えば悲しい時は慰めの言葉が価 ....
絶妙なタイミングで
上手いことを言うのは
知識とセンスが必要
でも、そこに幾ばくかの、
という注が無ければ
前を向く気も無くなる

とはいえ、
ぼちゃんとプールに潜ると
そこは気持ち ....
紫色の風が吹いて
君の髪が揺れる
目から零れる涙に
心が痛むけど
空の太陽は
さんさんと輝いていて
入道雲がぬっくと
ただずんでいる
目をしばしばと瞬いて
「ゴメンね」というと
そ ....
周りを見渡すと数々の光が見える
例えば、
太陽
例えば、

例えば、
子供の笑い声

君が笑顔で会釈する
長い髪を耳にかける

黄色いボールが
青空に吸い込まれる
それを追 ....
止まるな
息を吐き
腕を振れ
振り返るな
気付こうとするな

やあ、兄弟
僕と君だけなら誰も傷つかない

世界が白く包まれている
出来るだけ君が君としてあれるように
僕は世界を静 ....
空は白い雲に覆われ
山は煙を吐いている
細長い杉が群れをなし
露が垂れる

それでも世界は美しく
それでも世界は残酷で
それでも世界は儚い

波打つ海
靡く稲穂
吹きすさぶ砂塵
 ....
言葉がズレてしまった
君が君でなくなった
もうあの時とは違うのさ

君の背中が違って見えて
それはまぁ、そうか
それはまぁ、仕方が無いか
そう思うんだけど
寂しさはやっぱりあって
受 ....
ワン、ツー、スリー
君と踊る
ワン、ツー、スリー
あなたと
ワン、ツー、スリー
私と

漏れ出る言葉は爽やかで
響く心は心地が良い
穏やかな目と
軽やかな声色

あなたたちが受 ....
河原に掛かった赤い橋の上から
親子がパンを投げる
それに無数の鯉が群がる
複数の紺色の鯉
そこに黄色や赤、
そして、白地に赤の斑点
特別な物には目が惹かれるもの
パンは数少ない鯉の近くに ....
別に嫌いな訳では無い
でも現実から脱却する上では
そうするしかなかった
そうしなければならないと思った

そして、
彼と別れて
3ヶ月
目の前にあるのは
でこぼこのコンクリート
常 ....
その日、
僕は小学3年生で
塾の帰りだった
家の最寄りの駅まで着いて
ホームを出たら
あら、びっくり
見慣れた街は
雪に埋れていた

その日は記録的大雪で
世界はシンと静まり返っ ....
聞こえていますか?
元気ですか?
楽しくやっていますか?

海の中
流氷の狭間
波が弾ける
飛沫が漂い
消える
責任という名の猫を
その海に投げた
猫はカチンコチンに凍って
驚 ....
守ろうとしなくては
守ろうとしない
守るのには体力がいるから

知らなくては気にしない
関係が無いから

直情的な感情で理想論を並びたてるが
その裏で排他していることを知らない
そし ....
湖の畔
2mはある黒い犬が
腹を空かしている
目は赤く血走り
猛禽類のようにつり上がり
はぁはぁと息を吐き
30cmはある舌を垂らし
白く磨かれた牙を覗かせている

犬はその場でただ ....
机の前の椅子に寄りかかっていると
脂汗が浮かんできて
蛆虫のような気分になる
君はキッチンでコトコトと
夕飯の支度をしていて
それを意識すると
手伝わない自分に再度嫌気がさして
また蛆虫 ....
犬が寝息を立てている
ラジオから軽快なJAZZが流れる
コトコトと白ワインでトマトを煮る

犬の隣に座って
本を読む
それはとても奇妙な小説ではあるが
これと言った内容が無い物語

 ....
口から出る言葉が
毒ガスのように思う
君に毒ガスを吸わせているみたい

身体が痺れて
脂がたぎる
眼鏡が曇る

夢の中で
君のお腹が大きくなる
喉の奥がヒクヒクする
吐く

 ....
大きい眼鏡をかけた女の子が
眼鏡を外したら可愛いなんて
幻想は
余計な心配だから
とりあえず胸でも見とけ
この野郎。

路地裏で
そう言いながら
胸ぐら掴まれたもんだから
勃起しち ....
空が澄み渡っている
田園の上を海猫が行く
水に反射する陽射しの破片
風のそよぎ

紫色の旗が棚引いている
少年が根元の竿を掴んで運ぶ
「重いでしょう?」
「平気さ」
旗には
“我々 ....
心の中の言葉
感情の形
実像との差異

何が本当かわからない
気持ちが溢れて
流れる涙が
現実に沿っているのか
ドラマを踏襲したのか

浮かびあがる気持ちが
首を締める
目の前 ....
3歳くらいの子供がキラキラした目を
こちらに向ける
向けられているのは
僕ではなくて、
隣でただずむ
僕の犬で
(4歳のバーニーズマウンテン。
メス。)
彼女は何だか困ったなぁと
芝 ....
視線と視線
合う
ずれる
舌なめずり
風に揺れた前髪が
目に入る

頭の右後ろ側で
ギュルギュルと
渦を作る
ギュルギュルと回って
周囲の空気
砂埃



コンク ....
空の真ん中
風がぐるぐる回る
頭の中がからっぽで
君のことが嫌い

マムシに噛まれた右手が痛い
だらだらと血が流れる
そういうのに甘えている

目ん玉に焼き付いた
君の嘘
くだら ....
ゆらゆらと
陽炎の向こう側
君の瞳が揺れる
青いベルベット
嫋やかな夢の渚
淡い空気の香り

風の音が響く
遠くで山の木々が揺れる
広がる田園を分かつ小道を
ゴールデンレトリバーを ....
白青色の空気
吹き上がる息
赤らむ頬
睫毛まで凍らして
手足も動かない

氷板が溜息を漏らす
白熊が遠くでアザラシを捕食する
波と波が衝突し
破裂音が木霊する

ザッパーン

 ....
ズズズ
ゴゴゴ
砂を食みながら
波が蠢く

照りつける太陽の下
一匹のヤドカリが歩いている
ヤドカリはそそくさと
小さい足跡を残しながら
一目散に
よたよたと歩いている

「早 ....
桜が咲いていて綺麗だ
白い猫が堀の中を歩いている
赤い橋の上で外国の方が
ブロンドの髪を揺らしている

携帯された五月雨が
水色のキュプラ素材のワンピースに忍び込み
クククッと笑っている ....
飛沫が顔に当たる
水着姿の凛子が
ビニールプールではしゃいでいる

煙草をくゆらす
真っさらな空気に
白い煙が立ち上る

ふぅ

太鼓の音頭
暗がりの眼玉
狐のお面

「紫 ....
そこに破壊がある
目的は周りを吹き飛ばすこと
とてもシンプルなこと

ここに原因がある
とても複雑に見えること
純粋が積み重なったこと
感情が絡み合ったこと

そこに絶望がある
と ....
opus(184)
タイトル カテゴリ Point 日付
雨のように自由詩115/8/31 12:46
雨があがる自由詩015/8/8 13:00
ハーモニー自由詩115/8/3 12:54
自由な風を歌えども自由詩015/7/27 19:40
深く深い霧の中自由詩115/7/20 14:15
brother自由詩015/7/4 16:48
凍ってしまった自由詩015/6/27 10:31
紫色の空に自由詩115/6/25 21:58
ワルツを自由詩115/6/22 21:35
ある鯉の幸福自由詩2+15/6/18 19:14
LEMONADE自由詩015/5/26 19:32
雪の日自由詩015/5/21 20:04
ハロー自由詩015/5/17 1:57
sigh...自由詩215/5/15 23:16
黒犬自由詩115/5/10 13:24
「次生まれる時は違う星で」自由詩015/5/8 21:39
World of sorrow自由詩115/5/7 8:04
毒ガス自由詩115/5/6 2:50
shakes自由詩015/5/4 9:22
clear自由詩315/5/2 9:43
信じたくないのは、自分が楽なだけ自由詩015/4/29 22:13
今日、この頃。自由詩115/4/26 22:09
自由詩015/4/25 22:07
ヴォイド自由詩015/4/22 21:26
かたちのない世界自由詩015/4/21 19:08
Drift ice crack自由詩015/4/18 9:19
星屑たちへ散文(批評 ...015/4/15 21:00
いつまでも、どこまでも自由詩315/4/14 20:54
風に捧ぐ自由詩215/4/11 11:45
EDEN自由詩015/4/9 21:52

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