御茶を飲むか
ここで御仕舞さね。
くもり空のすきまが、きらめいている
物事には、知らないほうがいい事もある
けれど、
知る事が、出来なければ、かなしい事もある
わたしはしか ....
秋高し聞こえて来るは夢の果て 草紅葉宙をみつめる遺影かな













{引用=この句は太陽書房のipプロジェクト十冊記念特別版テーマ詩集「will(テーマ遺言)」へ寄せ ....
道ばたで目をつむり見る秋の風 光と影
影と光
  照らすものは何か、そして
  浮彫になるのは何か
そこに答は、あるか
何はともあれ、時はすぎる、全てが静止するまで、有り難い
今ここに在る私も

ひとり。連なり咲い ....
こおろぎの歌が聞こえる独り部屋 夜が明けた。
冷酷な夜の鶏(とり)のサイレンの。
そうそれ無機質な(夜気)にひそむ
明けない呼吸
田園は、黄金色
黄金色のさざ波のそよ風
さやかな実りがゆれている

 さて。
夢じゃないか、とかかしは黙る
そんなことはない、と自動信号は点滅する
あぁ。(しびれを切らす ....
おくり火や夜の静かに澄む星へ (ほんとに?)
冷酷な視線が今日も深淵からのぞいている青空の青さを。白み始めた火照る爪先。ああ、死にたく無いと死を想うウロボロスのひとみ(霊と実)。果て無き空の雲のもと、 ....
今朝秋や鏡に映す沈黙を





ふと覚める鳥のあいさつ今朝の秋
朝顔のうつむく空にさようなら 明け方の空へ左様なら
わたしはいつか
あちらへ行く。

終わることが出来ない
という のは ある意味、
絶望である
永遠の命なんて。透明な
花時計が求心する眼球の
水 ....
向日葵の陽に透ける風のゴッホかな 一つ葉や仄暗き朝目をひらく ちゃぶ台の万年筆やソーダ水 仄暗し雲のわき出る泉かな 道をしへ山の小川の調べかな










{引用=※ 「 道をしへ 」とは、「 はんみょう 」の事である。}
雲の峰風の死に絶え俄雨 草いきれ雲のむこうへあいさつを 遠雷や影が連なる草の息 薄明の時計の刻む音は、
いつまでも初まりを歩み
エボナイトの光沢がにおう黒光り
遠い山脈は墨色に燃えて春の
おとずれをいまかと願う白日の、
足もとにも咲く花の。。
残雪へ便 ....
昼寝する{ルビ鬼灯=ほおずき}の花風の色





雨蛙一輪咲いて縁に在る
宙ぶらりんの石畳
青ざめたかたい宙
道はつらぬかれ
私を覚えているのは誰もいない今
空は冴えわたる

距離は明け
星の霊園の夜を封鎖する
たどりつくまでに
永いわだちを
 ....
{ルビ蜻蜓=とんぼ}の眼鏡は言う
「得た、と思ったとたん、うしなっている」
であるから、はなから何ももっちゃいない
少年は、青年になっていた。誰もが年を取る
今は
 ....
うららかな日和の空を
しっとりと羽化した蝶は飛び去ってゆく
音も無く今の所

無音を聴いて浮彫にする
みずからの姿を
飛び去ったそよ風に映す
風光る風の色
沈黙の兆しは遠雷 ....
私は、
有形の門を通りすぎ透けた暗さ
届かぬところへしみる幽かな終止符
行方知れずの墓
墓標は名無しの波止場
船は無人で行き交う汽笛
宙をつかんだこぶしをひらいて
手をふ ....
即興演奏の融合した空がこのからだで倍音を
発する。満月の銀の弦が冷たく光る。
目を瞑った先に見える映日果が上映される
夕べに伝言する蝙蝠の光子は
舞台裏で旋回し観客には映らない。いつも
 ....
だれひとりとしてしることのない果実の
種子のほほえみは約束 され
底も無い墓標により
うきぼりにされ た
(風の透明度は(曲線の乳房(声も
(ふるえ(、を(空きすぎる、
(かかしの大空 ....
古の血は続いて来た この私に
終りを告げるのは、
ひとつの影の透けた暗さ。
私と同一に
よみがえることはない原子へ返る

風死す
広い家の縁側で、うちわをあおぎ
真っ青な空を
玄 ....
こしごえ(897)
タイトル カテゴリ Point 日付
自動信号の自由詩5*11/10/14 11:09
秋高し俳句1*11/10/9 16:37
草紅葉俳句0*11/10/4 8:30
秋風俳句0*11/10/2 14:49
一輪の光陰自由詩2*11/10/1 6:12
こおろぎ俳句1*11/9/20 13:32
呼吸自由詩2*11/9/15 5:56
稲穂と自由詩3*11/9/1 9:18
おくり火俳句1*11/8/17 8:52
繰り返されない自転のゆくえは?自由詩0*11/8/16 6:39
今朝の秋(立秋)俳句011/8/12 14:49
朝顔俳句1*11/8/5 14:33
独りのロンド自由詩6*11/8/1 6:35
向日葵俳句4*11/7/29 13:58
一つ葉俳句011/7/27 7:50
ソーダ水俳句1*11/7/18 19:28
俳句011/7/17 6:59
道をしへ俳句1*11/7/16 16:47
雲の峰俳句011/7/15 9:25
草いきれ俳句2*11/7/14 10:18
遠雷俳句4*11/7/13 11:08
刻印自由詩4*11/7/1 8:51
花と俳句2*11/6/28 14:37
星の光自由詩3*11/6/1 7:51
林道の途中で自由詩5*11/5/1 6:06
蝶の鏡をもつひと自由詩6*11/4/1 8:51
自由詩5*11/3/1 7:57
秋の回旋塔自由詩5*11/1/1 6:08
無縁塚の秋自由詩5*10/12/15 7:26
真夏の星雲自由詩3*10/12/1 8:08

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 
0.09sec.