自動信号の
こしごえ





御茶を飲むか
ここで御仕舞さね。
くもり空のすきまが、きらめいている
物事には、知らないほうがいい事もある
けれど、
知る事が、出来なければ、かなしい事もある
わたしはしかしいずれ、失われる
と、知っている
故に 道を生きる。

もちろん、
それぞれであろう
生き方も
ひとり ひとり、ひとり
ぁっ、それでもね

おそろしい。
おそろしいくらいに
あても無く人類は。
本当の絶対の
完璧なんぞ 滅多には
無いでしょう
この場合は
雨も降らなきゃねんねんころり
そよそよ風も 透けるばかり

御茶は冷めてしまいましたよ。
色々様々通り過ぎてゆく
このひとり ひとり、ひとり
へ黙礼を交わす影独り
連なって遠く遥か

ここに

失礼仕り。
誠に 有り難う存じます
終ぞ終わる事は無く 明滅を続けて
青ざめながらも、わたり切る
いつか

















自由詩 自動信号の Copyright こしごえ 2011-10-14 11:09:35
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