{引用=あの赤い大きなやつを昔は支那では{ルビ火=くゎ}と云ったんですよ。
      ──────宮沢賢治『土神と狐』}
{引用=寒蝉敗柳に鳴き大火西に向かひて流るる秋のはじめになりければ
  ....
.
{ルビ蠍=さそり}って食用の虫だって知ってました?
中国では、蠍を養殖しています。

ペキンで食べたフルコースのデザートは蠍の唐揚げ。意外に美味でした。イナゴよりはよほど旨いです。。。 た ....
{引用=あなたがたはそのふたりを町の門にひき出して、石で撃ち殺さなければならない。‥あなたはこうしてあなたがたのうちから悪を除き去らなければならない。(申命記 22,24)}
古代イスラエルでは、石 ....
北のはてでは夏のさかりがみじかい
浜に咲きいそぐ大振りの花弁が悲しい
北のはてでは午後の日はながい
こどもたちは海から上がると
ひからびた流木を焚いて暖をとる

南のはての海に突きでた丘の ....
愛しているよと素直に言えぬから 縁切寺にならんで手を合わす 熱帯がやってきた
渦巻きが熱い空をはこんできた
雲のないウルトラマリンがやってきた
木々の葉は分厚い濃色になり
くっきりと影を落とし
風にちぎれてぱちぱちと戸をはじく

うなぎが流されて ....
楽しかった花火大会 ただ一度。

 ビルに隠れて花火は見えない
 河原のほうでやっているのだろう
 あざやかにきこえる炸裂と離散の点綴音

楽しかった花火大会 ただ一度。

  浴衣の ....
      {引用=青うみのひかりはとはに明滅し 〔歌稿A〕}
     1

 金銀玉石の楼閣に紫朱の花びらがふりそそぎ、池には蓮がいつも満開で萎れも枯れもしない。大きな葉の先には透きとおった ....
その場所では、指令は天から真直ぐに落ちて来る。雨粒のように垂直に人を貫き、頭のてっぺんから脚の爪先まで感電させ、人のすべての行動を支配する、心も身体もだ。
指令を与えられるたび、人は従順になって働き ....
きみが教えてくれた黒褐色のたしなみ
変な色のお湯、アルコールよりも腹にもたれる毒液
それなのに好きな人が褥でまどろんでいる{ルビ朱=あけ}の刻、コーヒーを煮立てるのが習慣になると
この見馴れぬ飲 ....
蝉といえばハルゼミ。ぼくは春の東北の山を訪ねるまで、こんな恐ろしい蝉の音があることを知らなかった‥
頂きにとどく高さのモミやミズナラの梢から、一里四方の谷を震撼させていた。その虫は親指ほどの大きさも ....
  .
くにざかひ{ルビ嶮=さ}しき小径を伝ひ
{ルビ菩提樹=しなのき}の厚き葉叢の陰に
古びてあるか二もとの{ルビ碑=いしぶみ}
旅人は振り返り又振り返り歩き過ぎてむ
  .
石のおもは ....
明治風の洒落た望楼のついた木造建物を過ぎ
古い倉庫の間の乾いたアスファルト道を抜けると
広いバス通りがうねりつつ丘を上がってゆくのに出会う
そこが「聖なる地」──はじめて訪れる者は車を止めて憩い ....
  .
もう帰って来なさいよ、と浪は騒ぐ‥
いや、もうすこし居させてくれ、と私は呟く‥
  .
きょうは、黒い雲が沸いている天末線
紫苑色、藍銅、青金石の固溶体
砒素鏡はなめらかにひろがり ....
.
   {画像=140925181733.jpg}


宮澤賢治関連書の古書店としては、ほかに例を見ない充実ぶり。しかも、最近までマニアにも知られていませんでした。

拙ブログで何度か店 ....
   {引用=明滅の海のきらめきしろきゆめ}
なみまにただよう千のきらめき千の破片
いちまいいちまいのかけらがきみを映す銀のおも
そのするどい万の切っ尖にぼくの皮膚はちぢんでいるのに
ぼくはも ....
{引用=───何か知らない巨きな鳥が
   かすかにごろごろ鳴いてゐる
           「旅程幻想」}
  .
幸せであることが幸せだろうか
幸せになることが幸せだろうか
不幸である ....
5 すべてが見えなかった


ここで、問題の「パート三」末尾を見ますと:

「馬車のラツパがきこえてくれば
 ここが一ぺんにスヰツツルになる
 遠くでは鷹がそらを截つてゐるし
 からま ....
4 ぎらっと光ったくらいだ


7月8日午前9時すぎ、私は田沢湖線小岩井駅に降り立ちました。

地図・写真リンク:
 ⇒http://blog.crooz.jp/gitonszimmer2 ....
そらみつやまとののべに日射方のくもゐたちたつ
ゆふさればけぶりたちたつひとは古り花はにほへど
きざはしのほぞはくちなむはしはかのくさのふしどに
{ルビ寝=い}にしきみはも

そらみつ山跡のく ....
私がたいせつにしている彼女から来た手紙と葉書の束
百年後には、彼女の全集を編もうとする出版社が
血まなこになってさがすかもしれない
それまで朽ちずにいるだろうか、この世から消えずにいるだろうか
 ....
3 地図上の思考実験

岡澤氏の本との出会いは、私が長いあいだ切望していた僥倖でした。子どものころ、アンリ・ファーブルの『昆虫記』の最初に、あるとき、ファーブルは高名な学者の本を読んで刺激され、自 ....
2 見えるものと見えないもの

「馬車のラツパがきこえてくれば
 ここが一ぺんにスヰツツルになる
 遠くでは鷹がそらを截つてゐるし
 からまつの芽はネクタイピンにほしいくらゐだし
 いま向 ....
1 事実の記録は、詩たりうるのか?

現代詩フォーラムのみなさま、こんばんは。

詩を読むために、詩をよりよく理解するために現地調査をするなんて、伊達酔狂に思われるでしょうねw 酔狂て言えば、 ....
現代詩フォーラムのみなさん、おはようございます。

ときには↑こういうテーマで書いてみようかと思いましてw

詩を理解する才能と、詩を創る才能は別だと思う。もちろん双方兼備の人はいる。
私は ....
ここに来るときには
後ろをよく見て
誰も来ないことをたしかめてから
歩み出さねばならない
観光客がぞろぞろついて来たら
どんな碑を見ることになるか
おわかりか?
道しるべはあえて分かりにくく
してい ....
ここで死ぬのは危険です。 こまにたこ
ほうきはとしの
うつりにて
きもしおやぢほ
もいぢりするな
dankon al sinjor' reprezentanto
permesinta al mi nun pri kanto
en plej bela lingvo laborita
jen p ....
.
隣の部屋とのあいだの四角い窓に
また指人形の顔がのぞく
あいつはなにか言いたいことがあると
こうやって人形に言わせる
けさはコナンがメガネごしにこっちを睨んでいる
セーラームーンでない ....
Giton(193)
タイトル カテゴリ Point 日付
さそりの星(ゴルコンダ未投稿)自由詩2*14/8/20 9:33
さそり座と蠍のことども散文(批評 ...4*14/8/19 4:10
自由詩3*14/8/17 22:26
果て自由詩7*14/8/14 23:21
ぶっつけ未詩 6短歌1*14/8/13 0:49
Une Tropique Triste (かなしい熱帯)自由詩4*14/8/11 3:33
ただ一度自由詩2*14/8/8 0:54
未完のエチュード Ⅰ散文(批評 ...014/8/4 18:28
彼の世界自由詩1*14/8/3 20:16
コーヒーを教えてくれた ──《コーヒー・アンソロジー》参加[group]自由詩2*14/7/31 20:50
夏の蟲自由詩3*14/7/31 0:17
二王子峠自由詩2*14/7/30 7:05
小岩井小学校携帯写真+ ...1*14/7/30 1:33
ぶっつけ未詩 4自由詩2*14/7/26 2:41
虔十書林(東京、神田駿河台)[group]おすすめリ ...0*14/7/25 13:37
知多、6月自由詩2*14/7/18 19:52
Kの主題による変奏自由詩1+*14/7/15 23:05
現場のへその緒(5)[group]散文(批評 ...1*14/7/13 20:02
現場のへその緒(4)[group]散文(批評 ...0*14/7/13 18:39
長歌并反歌伝統定型各 ...1*14/7/12 22:55
ぶっつけ未詩 3自由詩2*14/7/12 16:45
現場のへその緒(3)[group]散文(批評 ...1*14/7/11 17:34
現場のへその緒(2)[group]散文(批評 ...1*14/7/11 8:27
現場のへその緒(1)[group]散文(批評 ...2*14/7/10 19:48
ぼくはなぜここにいるか散文(批評 ...1*14/7/10 3:09
森の中の詩碑携帯写真+ ...2*14/7/10 0:14
いらぬ Caution自由詩3*14/7/9 19:21
かはやなぎ自由詩0*14/7/8 23:16
サテュロイに捧げるソネット Soneto dedic^ita ...伝統定型各 ...0*14/7/8 21:10
ぶっつけ未詩1自由詩2*14/7/8 5:03

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