なかないかおの
きみがすき

ゆるまるこころと
うらはらに

なかないつもりの
きみがすき


くちもとむすんで
このつぎが

はじまるときを
じっとまつ

なかないか ....
青をゆく
はばたきをただ
目で追って

何も持たない
今日を愛そう
太陽の先っぽで
ひとつの影が泣く



拭い切れない泥濘に
怯むことに怯む半分と


混じり気のない
夕景の旋律に
委ねてしまえる半分と



けれど太陽が映す
そ ....
もしも宇宙人がいるのなら

宇宙猫とか

宇宙犬とかも

いるのかな


宇宙金魚ぐらいなら

ボクはちょっと

会ってみたいです
はぐれた君はヒヨコの臆病
暗がりの踊り場でびしょ濡れて

いいコトとわるいコト
中間のマーブル模様に
悩んでる



悩んだ君はウサギの足取り
坂道の石ころで躓いた


 ....
僕の夢は
夢を見なくなる
ことだったりしたから

僕は夢を
宇宙に放り投げたり
地面深くに埋めたりした


ある日外へ出てみると
地面には夢が
もさもさ生えてきてたり

空 ....
きいちごを
てのひらのまんなかに


そのとき
ぼくは
きいちごのまんなかに


ぼくは
ちのかたまりになって

なみだをなくす
かわきをなくす


ぼくは
きいちご ....
月齢を忘れた僕に
意識は低音で
欠落を歌い始める



ぐらり



未明の傾斜に
滑り落ちた


僕は今
蒼の風景
ぜんまいじかけ
ぼくはおもちゃ

ぼくがあるけば
カチャカチャカチャ

ぼくがわらえば
カチャカチャカチャ


ぼくのせなかの
ねじをまいてよ

きみのゆううつ
もらってあ ....
冬の配達人が
夏に来て
僕に言う

「君の手紙には切手があと十円足りません。」

早く切手を買わなくちゃ



朝の配達人が
夜に来て
僕に言う

「君が書いた宛先は薄くて ....
軋む煌き

行き先を失くした
かりそめの駅の灯り

遠く流れ着く唄は
「人見知りのブルース」


ポツリ雨


繰り返す情熱の合間に降る
孤独より苦い必然の雨

雨は溢れ ....
あなたがするり
と躱す度に

僕の身体は
曲がっていきます

人を遠ざけそうです
喉が貼りつきそうです

薄い枯葉のようです
水を飲ませてください


あなたがひらり
と逃 ....
六月工場は
けだるい傾斜の
丘の上

機械は今日も
フル回転


ゴットン ゴットン
パッサン シャーシャー


ちょっとスローな
六月工場

これでも全てが
パワ ....
褪せた面影を
湿らせていく
霧の雨


黒い舗道に足跡の
こだまを探しながら
ひび割れた時間に
僕は立つ


どんなに近くで
それとも遠くで
どれだけ君が  ....
どんなに大きくなっても
私は0cmであり
3億光年である


どんなに遠くへ行っても
私はここに在り
あちらに在る



魂は宙を歩き
宙に寝そべり


どんなに泣いても ....
まちぶせた そのねつが
ニヤリとね ぼくにいう
とおまわり してただろ
そのとおり ひしがたの
たいようを さがしたり
くりかえす なみのはな
とめようと してみたり
うれいごと ひとと ....
砂漠のニコニコ
僕の肩を叩く

右手にレモンを握って
僕の瞳を覗き込んだ


砂漠のニコニコ
ポーンと高くレモンを
空に放り投げた

レモンは太陽にぶつかって
数えきれないほど ....
ぱたぱた
ぱたぱた
あめがふる


きょうもきのうも
ずっとむかしから



なんにもいわず
なんにもきかず

ひたすらあめは
ふりつづく



しずくは
あみど ....
緩やかな翳り
窓枠を溶かす


鐘のこだま
スピーカーの喚声

宥め掬う



夕方という
懐かしき翳りに


独りが
飽和する
声を聴いていたんだよ
冷たい手足を
投げ出して


ランプが震えても
時計が途切れても



夢と踊っていたんだよ
大きな影を
いっぱいに


まばたきを忘れても
ノッ ....
 寂しさの濃淡を
 その時々に掬いながら

 そして
 だから
 それでもと

 僕はまた
 強がりにまみれてる


 おあずけの夢の
 続きにはきっと

 特別な切符が必 ....
初恋が終わっていない

夢を見て


シンプルになって

目を覚ます

午後
   懐かしき
  風景にも似た
  君に触れ
  君に彷徨う


  見渡す限り夢は
  飽和の色彩


  夏にも行けず
  冬にも戻れず

   僕は
 ....
考えるのを止めたとき
空は色をすいこんだ


ポカンと見上げて僕は
この地面の名前を忘れてしまう



しばらくは誰も
気付かないかもしれない

僕の一部もすいこまれたこと ....
 沈黙の闇に寝そべり

 ああ此処も

 宇宙のどこかと

 耳を澄ませる
松本 涼(295)
タイトル カテゴリ Point 日付
なかないかお自由詩5*04/6/21 1:10
今日短歌3*04/6/20 18:34
夕景自由詩3*04/6/20 12:10
宇宙金魚[group]自由詩6*04/6/20 0:39
マーブル自由詩1*04/6/18 20:39
ゆめ自由詩5*04/6/18 20:36
きいちご自由詩6*04/6/17 21:32
ぐらり自由詩004/6/16 22:47
ネジ自由詩2*04/6/15 23:47
配達人自由詩8*04/6/15 23:45
「人見知りのブルース」自由詩4*04/6/14 23:02
するり自由詩10*04/6/14 23:00
六月工場[group]自由詩6*04/6/13 17:10
霧雨自由詩6*04/6/12 22:36
0cm自由詩4*04/6/12 15:48
遠回り自由詩4*04/6/12 15:47
砂漠のニコニコ自由詩10*04/6/10 19:52
ぱたぱた自由詩1*04/6/10 19:49
夕方自由詩4*04/6/9 21:25
そのとき自由詩6*04/6/8 23:28
濃淡自由詩3*04/6/7 20:18
おひるね短歌4*04/6/6 16:17
羅針自由詩4*04/6/6 9:26
空は自由詩10*04/6/5 17:13
沈黙短歌11*04/6/5 17:10

Home 戻る 最新へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 
0.1sec.