ながめるほど
とおくもなく

ふれるほど
ちかくもなく

るるりりらと
ボクのいしきが

きゅうじつを
あるいている
花火は落ちて
どこへいくんだろ

涙は涸れて
どこへいくんだろ

夢の続きは
どこへいくんだろ

想いは鎮まり
どこへいくんだろ

過ぎ去った時は
どこへいくんだろ
 ....
零れ夜の
ざわめき

ほっと
息をする

倦怠たちの
集い

さよなら街よ
さよなら時よ

僕はもう
眠ります

ただ
眠ります

夏の陰に
なんてゆるゆると
今が歌う

カタチを持たない
雲に向かって

メロディーを忘れた
僕に向かって


そうさゆるゆると
今は歌う

分かりやすい
寂しさに向けて
 ....
錆びれた雨が
まとわりついて

カサの中まで
ぼくの中まで



薄情なまなざしで
憧憬の隙間に入り込んで
ぼくを湿らせる



だけどね
これも通り過ぎるよ
 ....
光りに触ってみたいな

カラダ中がココロ中が
透けるくらい照らされる

光りに触ってみたいな



音になってみたいな

ナミダが零れるくらい
胸の弦を震わせる

音に ....
寄せては返す
波の中で

僕の足は柔らかく
砂に沈む


ひっそりと
息をする貝殻たちの

その世界に少しでもと
寄り添いながら


報われなかったことよりも
望める ....
いま僕の
肩に降るこの雨が

いま君の

心を潤していたら
いいな


もし君が
いまこの雨に
渇くなら

僕はカタチを失くして
君を真っ赤にしたいのに

そん ....
街から海まで
飛びました


ポチャンと海へ
落ちました


底まで
潜っていきました


底には
空がありました


ボクは
空に浮かびます


それは
 ....
退屈の記号と

幸せの符号と

感動の脱殻が

空中の水際で

じいっと僕を

見つめている
僕と君の不思議は
彼方の記憶が知る

いつか逸れた僕ら
ひとつのタマゴ


長すぎるお昼寝で
何度も星を廻り

やっと見つけた
出逢いに行くよ


そらぞれが欠片だと
 ....
駅のベンチで
ひとり晒される風に

カラカラカラカラ
風車が回る


前かがみな夜に
迷い進むタバコの煙りも

なんて遠くへ
風は一瞬に運ぶ


僕の眼の裏で
カラカラカ ....
くぷり
くぷり

ぼくはもう
みずにかえろう


やさしくなるために
がんばるって
ちょっとちがうしさ


くぷり
くぷり

いつかのように
みずにねむろう


 ....
ガムを噛みながら
赤いドアから君が入って来た


ガムを膨らませて
青いドアから僕は出ていく


この風船の中に
きっといくつも
理由はあるんだろうけれど


どの道僕らは
 ....
夜道
眠りかけた草木の
濃密な薫りの中

歩く私の瞼は
少し重たい


やがてひとつ
ふたつと
意識の枝は
折れていき

私は一本の
幹となる



望む以外の答え ....
カエルノウタニ
タクトヲフレバ
カンテラユレル
ナイーブナヨル
1秒にも満たない
光りの震えに

たましいは清く
熱の涙を僕に
もたらした


それと全く
同じ瞬間の中で

たましいは卑しく
多くの打算を僕に
急がせる


そんなた ....
こだま呼び込む窓辺
群れる空の白魚たち

過去と迷走の影なら
銀のクリップで重ねて

浮かれるまま
浮かべばいい


望み通りの風
手のひらで創ったなら

さあ ....
こんな風に突然ストン
と哀しくなってしまうのは

多分どこにも絶対
が見当たらないせいだろう


地上4階の
薄暗い床の上に立ち込めた

寝起きの孤独に
僕は{ルビ噎=む}せた
夢見る午後はカモミールの香り
膨らむ幻想に
投げ出した足先


どんな詩をうたいますか
あなたは
今日

どこまでなら許せますか
ココロを
今日



泣いたあなたが愛し ....
満ちる空に逢おう
欠けたままの自身で


雨や雲や雪や風の子供として
ボクは歩き歌い眠る


隠すものも
隠されるものもなく


ボクは今宵も
欠けたまま

満ちる

 ....
夏の時計が
連れてくる

風の羽ばたき
夢のさえずり


僕は時計に
ぶらさがり

くらりくらりと
遊びます
     ▲
    そして
   どこまでも
  群青の闇を往く
  魚のあとを追い
 かつての白い肌は
 鈍く焼けてしまった

  水の角を曲がり
  更に水を下る
  ....
渚で僕は待っていた
僕がここにいることを
知らないものを


しかしすべては
息を潜めながら
僕がここにいることを
知っていた


そのとき新月は
僕に向かって ....
くろいうさぎが
よりみちしてる

しろいうさぎが
さがしにいった


くろいうさぎが
まいごになった


しろいうさぎも
まいごになった


だけどどこかで
にひきはで ....
泣くのが
難しいときは

笑うのも
難しいとき


ちゃんと
泣けるときは

ちゃんと
泣いとこ
月にテープを送ろう

これが僕の声だよ
誰かに似てると思うかい

風の速度も知らないし
今日も素面で歌ってる


虫に答えは譲ろう
僕は分からなくていい

悟りは空に任そう
 ....
鳥が燃えながら飛び立つ
黒い枝が空いっぱいに絡み合う

朝にも似た冷たい大気が
無数の記憶を凍らせても
すかさず世話焼きの風は遣って来て
その霜を脱がせる

急いで帰らなきゃ

鳥 ....
泳ぐ魚のリズム
開く今宵のドア
真紅のためいき
歌いながらもさ
閉じる片目の噂
泳ぐ闇のリズム
溶ける視線の門
群青のつぶやき
拾いながらもさ
消した情の螺旋
そんなところに
浮 ....
夢からはもう
とうに醒めてはいるというのに


僕の現実は
まるで夢に似てしまう



夜中でもなく
朝でもなく
ただの希薄な時間に



冷たくもなく
暖かくもない
 ....
松本 涼(295)
タイトル カテゴリ Point 日付
きゅうじつ自由詩5*04/7/18 10:26
さがしもの自由詩6*04/7/17 0:53
こぼれよ自由詩4*04/7/17 0:51
ゆるゆる自由詩3*04/7/16 0:10
スローな雨自由詩6*04/7/13 23:11
ひかり自由詩4*04/7/13 23:08
貝殻自由詩7*04/7/12 8:03
甘い奇跡自由詩4*04/7/10 23:10
自由詩6*04/7/10 22:37
空中視線[group]自由詩2*04/7/7 4:11
スコール自由詩1*04/7/5 21:53
かざぐるま自由詩3*04/7/5 0:14
kupuri自由詩0*04/7/4 12:52
ガム自由詩3*04/7/4 0:54
夜道自由詩4*04/7/4 0:00
カタカナ自由詩4*04/7/3 11:07
ふるえ自由詩3*04/7/3 0:40
窓辺自由詩5*04/7/2 23:21
ネオキ自由詩4*04/6/29 20:58
カモミール自由詩2*04/6/29 20:29
ミチル自由詩8*04/6/28 20:39
夏の時計自由詩2*04/6/28 20:37
五感自由詩11*04/6/27 23:08
新月自由詩2*04/6/27 12:08
迷子自由詩8*04/6/27 12:05
ちゃんと自由詩5*04/6/26 9:25
ブルーチーズ自由詩8*04/6/26 0:15
自由詩4*04/6/26 0:08
リズム自由詩1*04/6/24 22:13
名前自由詩5*04/6/24 21:39

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