眠、覆い、考えられるかぎりのイメージ、それから細いタイヤ、太いキーチェーン、議事録、半円状の、氷、「実際よりすくなく感じられる」

どれくらい必要だろう?
どれくらい必要だろう、遠くなってい ....
いったいぜんたい どんな夢なら
許されたっておもえるだろう

まるで裸のような知識で
作られた海を泳いでも
向こう岸はおろか
あのみえてるブイにもとどかない
こんなにもどうして愛していましたか はばたきもせず囀りもせず あしを鳴らすような、とい、とい、とい。
物語みたいな顔 眠たい午前、単純な変換作業
(領収書をとっておいてね)
わたしは手を鳴らして、熱いあたまを
とい、とい、とい

くまのついた手提 ....
あと2分しかないよ と言われて
あなたは詩を書きはじめる

あと2分、と言われてわたしは
あなたのことを愛しはじめる

安らかなのは
2分後に
ぜんぶおわるのがわかっていること ....
きみが夢をみているあいだ
僕は街中のあかりを消してまわる
きみがジェラートを食べているあいだ
僕は南のほうから暖かい風をつれてくる
きみが泣いて泣いて濡れているあいだ
僕はあたらしいハン ....
かんたんなことに躓いたときにもうだめだって思う。難しい計算が解けなくてもぜんぜん平気だけど、卵をうまく割れなかったらもう死んじゃうって思う。ベランダの植物を枯らしてしまったら生きてる価値がないと思 .... 永遠の表にバター裏にチョコレートを塗ってランチにしよう

はしってく君は永遠 僕はバター なすすべもなく溶けていくから

大好きだよ 排気口にキス意味のない呪文で飛べるながい一瞬
わたしは病院に行く用事をひとつ飛ばして、ろくでもない約束のために着飾っている。意味のないこと、何にもならないこと、だけどそうするよりほかないこと。駅のパン屋は混んでいる。ここには気持ちよく声をだす .... 生活がある
花を生ける
テレビを消す、そしてまた点ける
爪を塗り立てる
クリームを混ぜる
洗剤のボトルを乾かして、
充填する

本を開けない
身体は開くのに
心を開けない
系 ....
なんだっていいよと言いたかった
あなたがさえずるのが聞こえたから
音の羅列があれば
どんなことでも想像できたから
となりの部屋で
だれかにむかって
さえずる愛が
わたしにだけ聞こ ....
いまだに恋について考えるのってばかばかしいことかな、提灯の影を踏みながら歩いている。女ばっかりいるような喫茶店で過ごそうと家をでて、でもなんとなくぶらぶら通り過ぎてしまった。

物語を必要としない ....
バターがにおうきみの指
料理だってしないのに
その指で小さい蝶蝶を
なんどもつかまえてた

日々がおわるのがわかってた
だしっぱなしにしたビールが
温くなってくのとおなじだ

そ ....
いみなんてずっと前からのこってない「かくこと」だけがここにあるだけ

転がって火のつく指に背に頬になんどもつめたい口づけをする

七七の拍子で揺れる夢だから 五七五はきみにあげるね

 ....
してほしいと思うことは大体していただいてるんですけどね、と医者は言う。診察室の四角いデスク、細長い指でたたかれるキーボード、しめっぱなしのブラインド。
体重は減っていますか?と聞かれて、ええとゆるや ....
満たない
思いの
集積場へ

続きからはじまる
夢を折り
からだを畳んで
終わりまで
引きずる

ただ、これは
すりばち状の夢
終わりは広く
広く広く見えるが

 ....
びしょびしょの翅をふるわせて、せみたちが木々の間を抜けていく。街は恋を消費して育つ、夏のせいで深い森になってしまった。
あなたの頬はかたく、髪はつめたく、息はせつない。わたしたちの時間は狭く、言 ....
星の名を知らないままで抱き合った
覚悟もないのに 恋をしたから
よろこびをうすっぺらいその胸に抱き
悲しみに痩せた背中を預ける
旅をして、帰ってくれば花瓶はからから、ぐったりしたベランダの植物たちに、ごめんねごめんねと言いながら水やる。ぱんぱんの洗濯機がごとごといって回るなかで、冷蔵庫のなかで傷んだかなしい果物をどんど .... 底抜けの淋しさにあてるために
壊してもよいおもちゃを探してました
そこへ来てあなたが、
きちんとあたたかいものをお食べよ。などと言えば
てきめんに恋をおぼえます

見覚えのある言葉が
 ....
雨の日の花火のような恋だった
あなたのことを 忘れたかった
早く帰らなきゃと思った
あの午後に
わかっていた、

さみしいこと
あなたが
さみしいまま笑うこと
そうされるとどうしようもないこと
名前のない感情を
手近な恋でくるもうとす ....
柔らかいまま生きてるから
噛まれちゃったね

傾いていく夏をいっぱいに浴びて立っていなさいよ

そして、
わたしはもうこれ以上愛することができないから
外へ出て
いろんなものに ....
愛の膝
まるく揺れる口づけをして
明日に向かおうとする小鳩たち

ひかって、まぶしいのは
どこにも触らずにまっすぐに落ちてきた光みたいな
きみの愛の膝
ひととおりの夢。

長方形のオフィス、ガラスで仕切られた(ばかみたいな)会議室、行われない会議、冷やされ続けるペットボトル・ウォーター。
機嫌の良い男はそれだけで価値がある。女の子はどうかな ....
こもれびのなかであなたが笑うとき
世界はいつも正しくなった
正しくない朝は苦しい。正しくない夜よりもずっと苦しい
ごみ収集車が、駅前の店のごみを集めにきている、瓶が重なる音がする。
あと少し、ぜったいに、大丈夫、と思いながら、何度もまちがえた。

 ....
流れていく と、あなたはおもう
はいってくる、とわたしはおもう

赤く腫れた心臓が、
あなたに悪さをするのです

あはたは、苦しそうに
開示するけど

それはわたしの仕事じゃな ....
聞いたことがあるような言葉でしか人を誘えず
職業的な結婚、とか思って笑ったり
笑ったりしていると
幸せなの?と寄ってくる人々をひとり残らず張り倒す
池袋と渋谷の人混みの違いについて上手 ....
はるな(1799)
タイトル カテゴリ Point 日付
どれくらいの雨が必要だろう自由詩524/10/8 14:43
ブイ自由詩224/10/7 19:32
さえずり[group]短歌124/10/2 11:09
といといとい自由詩324/10/2 9:46
2分自由詩424/9/27 11:19
きみが夢をみているあいだ自由詩524/9/24 16:44
メモ[group]散文(批評 ...524/9/24 9:36
永遠[group]短歌124/9/21 15:24
メモ散文(批評 ...424/9/18 17:42
回転灯自由詩124/9/18 9:59
さえずり自由詩524/9/13 11:36
メモ[group]散文(批評 ...124/9/9 11:12
ありふれた愛自由詩224/9/6 17:00
ピザだ今日は[group]短歌424/9/4 9:35
メモ[group]散文(批評 ...224/9/2 15:19
すりばち状の夢自由詩324/8/29 16:27
物語②自由詩224/8/20 16:22
星の名[group]短歌124/8/20 16:09
背中を預ける[group]短歌124/8/20 16:07
旅のこと[group]散文(批評 ...124/8/19 8:44
玩具自由詩424/8/15 0:06
花火[group]短歌124/8/6 14:20
さみしいこと自由詩324/8/4 10:06
娘たち自由詩324/7/31 6:42
愛の膝自由詩324/7/30 14:18
メモ、庭のこと、イタリアの音楽に合わせて踊ること。散文(批評 ...224/7/24 13:52
こもれび[group]短歌224/7/24 13:33
メモ[group]散文(批評 ...224/7/18 5:59
ビール自由詩124/7/15 6:12
理論的な恋自由詩124/7/12 14:44

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