あらがわなければ、

おもったときには
もうあらがえない

うしないたくない、

おもったときには
もううしなってる

こどものころに
走っていて転ぶとき
ああ転ぶな、 ....
身体がすごくくたびれているときには、マッサージのことを思い浮かべる。
マッサージを受けるのがだいすき。手の平を腰にあてられて、くっと力をいれられると、わたしの薄い背中にちいさな電気うなぎが泳ぐよ ....
もう一枚、もう一枚と 剥いでいく 辿り着けないことを知りつつ

ずるずるの皮膚を引きずりゆく炎天 砂で身体を洗われるよう
かみさま
みたされて眠るわたしに
なぜ朝をあたえるの
今日が今日のまま
おわるようにと
境目をつけたまぶたに

かみさま
からっぽな朝に
わたしたちをなげだす
 ....
海よりも空よりも青い夜を泳ぐ 果てたからだは一つによじれて 晴天のすみわたるほど影は濃く 向き合いながらも表情(かお)わからずに

晴天に雨を呼ぶこえ 薄暗い部屋で待つ指磨いた首筋

晴天を裏切るような白い肌 夕暮れどきには空より染まる
ことばをぬすまれたとか
ことばをよごされたとか言って
泣いてるけど
辞書のなかのことばを
てきとうによりあわせただけだよ

わたしたちのことばは
書き起こすとみるみる光をうしなってひ ....
きょう楽しくて
たくさん笑ってしまったから
きょう死ななければならないな

おもった
したしい浴槽に
清潔なおゆ
わたしのからだは黒ずんで
おおきな澱

しっている
海はも ....
なぜかはわからないけれど、世界はとおくにある。

朝顔の花でつくるいろ水や、
海辺でひろう角のとれたガラス、
いいにおいのする果物の皮

そういう、心地よくて意味のないものになりたかっ ....
わたしの一日は、時間によってではなくて、行為によって終わる。
眠りにつくときが本当の一日の終わりなのだけど(だから一日が24時間で終わらないことがままある)、それはまあ誰にでも当てはまることだか ....
はりついている嘘を汗で流す夜 抱き合うまえにシャワーを貸して

恋情の重なりつつも馴染まずに 暑さの為せるわざと知りつつ

かけあしの短い夜を折りたたみ 胸もとにさし日常へでる

 ....
乳ぶさのかたちをしたくもが
夏空に憂いをあたえている

満員の最終列車が
日付のさかい目で迷子になる

聖人のため息が
夕刊とともに2セントで売られる

ああ
古着屋で
はかり売 ....
64分音符にのせてジョイントをつくってるあなた、赤いマールボロの箱をさかさむけにして、フィルムは大切だから取っとくのよねと言っているあいだに、鏡にカッターで細ーいせんを引く彼女、彼女昔ながらの .... スプーンを傾けるその角度さえ愛しいままに百年が過ぎ

カーテンの揺れるはやさに追いつけず取り残されて百年が過ぎ

指さきにのこる温度をたぐり寄せ記憶撫でるだけ百年が過ぎ

晴れわた ....
海の日、海へ行った。

前の日の夜中に、車をかりて、夜の海をすこしみた。夜の海は、黒くて、空とつながって、これだったら、たしかに入って行きたくなっちゃうねと行った。浜へは下りなかった。どこもかしこ ....
抜けられぬ肌いちまいも超えられず「苦しい」と笑う夏 午前二時 ためいきと 寄せてはかえす 欲情と

あさがたの 青さに浮かぶ 倦怠感

あしもとで からまる毛布 肌ふたつ

うつむせに つらなる背中 おなじ汗

願望は ねむりのなかで 実を結ぶ
 ....
セックスすると余計な力が取れて抱きやすいんだよな、おまえ
ほら
おれが寝てるあいだに世界をみるのはおまえの役目だろ
汗ばんでためらう肌の距離をよみ 計らうようにつよい夕立

ため息を晴天に変え 風鈴のちらりと鳴れば緑濃く揺れ

ひと筋の汗がもたらす扇動に僕の背中は夏より暑く
あー あっついから
ざぶんと かおをだした

ひふを
うちのナナみたいに
ぬぎすてられたら
いいのにー

ナナは
かしこくて 
おおきないぬだけど
ドーナッツが
たべられな ....
じんしんじこで電車がこないホーム、ホームをはしからはしまであるいている、きれいな服だねと言われた、せかいは熱湯のなかにある、この駅には猫がすんでいる、猫はよごれている、わたしは白線ぬかしのずるをし .... 汗をたくさんかく夏は、おもい出も汗と流れてしまうのかしら、あまりおもい出はない。
数年まえの夏は、ずーっと絵を描いていた。白い白いカンバス、いくつもの濃さと硬さの鉛筆、やわらかい消しごむ、ビニー ....
追求から執着へ
ほそい糸におぼれる
そもそものはじまり
は、
なんだったか
わたしは
世界に参加したかったのだ
ひとりで立っていると
おもいこんだまま
みず玉の瓶のむこうの夕立と 風をとおした君の目元と

君は右僕は左を濡らしつつ ちいさな傘をでようとはせず

ためいきを午睡の風に結び付け生温いまま季節交わる

水溜りにかがんだ君のう ....
いってしまう、みな、どこからかやってきて、そしていってしまう、わたしにとめることはできない、わたしは手立てをもたない、そして、いつのまにか、とつぜん、あるいは、徐々に時間をかけて、みなどこかへ行ってし .... 空にあいた無数の穴をながめていると
はちの巣をかむった少年がやってきて
このせかいの嘘を教えてくれる

わたしは鏡のまえに立ち
うつったものを分割する
 ハチ ハチ ニ 4 ? 六 キ ....
窓のこちらがわには 窓枠と わたしがあり
窓のむこうがわには 「遠く」が散らばる

「遠く」は みわたす限りに遠く
わたしには ただ罪があり
灰色の部屋には ドアーがない

わたしは ....
遠くへの親和性、という言葉がある。それをわたしは、なにかの本のなかに発見した。
親和性。そのとき、むしろそのことばにわたしは親しみをかんじた。
絶望への親和性、遠くへの親和性、閉塞への、死のような ....
境界を分かつ分厚い朝の4時 そもそも窓際のこと(高校生活のこと)を思い出したのは、久々に彼女に会ったからだ。わたしたちはいまや、昼間からくらいバールでお酒を愉しむくらいに大人になってしまった。気恥ずかしさもなく酒をのみ、たば ....
はるな(1730)
タイトル カテゴリ Point 日付
転ぶ自由詩510/8/15 1:50
身体のこと[group]散文(批評 ...2+10/8/14 23:53
untitled[group]短歌110/8/14 14:30
かみさま自由詩110/8/14 0:03
夜の魚たち[group]短歌410/8/11 14:43
晴天[group]短歌210/8/11 14:34
詩人自由詩310/8/10 2:05
きょうの仕事自由詩310/8/9 1:34
憧れ自由詩710/8/9 1:27
鏡のこと[group]散文(批評 ...1+10/8/7 2:08
炎天短歌010/8/5 2:47
美しい世界自由詩310/8/5 2:02
QP00lif[group]自由詩110/7/29 3:09
千年[group]短歌310/7/29 2:47
海のこと[group]散文(批評 ...110/7/26 22:55
熱帯夜[group]短歌210/7/23 3:01
肌と肌川柳110/7/23 2:50
せかい携帯写真+ ...110/7/22 20:27
七月[group]短歌110/7/18 15:04
あつい自由詩210/7/16 13:05
ホーム自由詩210/7/15 11:18
夏のこと[group]散文(批評 ...010/7/14 22:43
執着自由詩110/7/14 14:49
スカート[group]短歌510/7/9 23:43
(ステージ)[group]散文(批評 ...010/7/6 2:30
べとべとの海自由詩010/7/5 1:15
窓際・抜粋自由詩210/7/4 2:29
窓際ⅲ散文(批評 ...010/7/4 2:17
4時川柳210/7/3 3:11
窓際ⅱ散文(批評 ...110/7/1 4:03

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