きれいな字を書く女の子は目がみえなかった。


そこにはまったく目のきかない子供たちがいた。


子供たちは目が見えないところ以外は、そうでない子供たちと大差なかった。
つまりそれぞ ....
ただひとつ
約束してほしいの
なにがあっても
あたしに傷つけられないと

そしたらようやく安心して
身を委ねることができる
おまえらは知りたがる
必要のないところまで

おまえらは欲しがる
重要でないものまで

おまえらは見たがる
わざわざ柵を越えて

おまえらは愚かだ
自分が思うよりも

おま ....
ゲームはおしまい
うちにかえって眠らなきゃ
きめられた腕のなかで
いつも通りに

それがどんなに退屈でも
ゲームはゲームでなきゃならないよ
女の子がさみしがるのは
しかたない
身体の真ん中に
おおきな空洞があるし

男の子が暴れん坊なのは
しかたない
身体の真ん中に
収まりきらない剣があるし

ふたりが組み合うのは ....
セックス
したら
返信が
こないの

言ってた
女子高生

好きだと
言ってたのに
だって

だいじょうぶだよ
そのうち
心と身体は
きちんとくっつくよ
そしたら ....
おもいが強すぎて
伝わらないね

ちょっと
はなれてみてるよ
しかたないから
むかし 見たことが
あるかも しれない

いちご と 練乳

甘やかされた記憶はないけど・・・


足も胸もうすっぺらで
淡い日々をすごしてた

スプーンの背で
つぶされち ....
いろいろあるけど
朝にはドーナツ
わたしの彼は
筋金入りのミルク入り
知ることの無力さを知り無味を知り知らぬままいる恐ろしさを知る


上下する正しさのある胸のうちに 隠し持つ劣等の甘く腐れる


寂漠の砂地は濡れずざらざらとながれる雨の無情さ ....
かなしみは波打ち際でさざめいて泣き砂を踏むひとの無力さ 酩酊する鳥、踊り狂う爪、剥がした謝罪と月明かりの弓、オレンジ色のケースとそこに収まるグラス、腕まくりした腕の傷、傷跡に群がる蟻たちと、すっぱい緑色、ひざまずく、俺はひざまずく、すべての信仰と薄まっ .... うちには菜箸が何膳かある。菜箸のことも、一膳、二膳、と数えるのがただしいのだろうか。うちにある菜箸は、どれも似た格好なので、どの組み合わせでもつかえる。一本二本と数えるほうがしっくりとくるような感 .... ひらいた身体をどう使おうと
それはわたしの勝手でしょう?

「ひとりじゃないよ」

それが何の足しになるの
おなじ身体でいられるわけでなし
ドアーが開いたときにあなたはそこに立っていたのですか.わたしは気がつきませんでした、ドアーはいつ開いたのですか.ドアーが開いたときにはまだあなたはそこに立っていなかったというのですか.ドアーは誰によっ .... 風がつよいので
この期に及んで期待している
会えないのはもしかして
風がつよいからでしょう?
(覚えていること)

くせ毛、喘息持ちの喫煙者で、裾のよごれた(でも長年きちんと手入れのされた)ジーンズ。カメラ、6×6、すこし背中を丸めて歩くくせ。犬のような、かんじ。

ベンチ、チャイ ....
知らないひとのしあわせを願えるほどやさしくない
自分の幸福を分け与えられるほど心広くもない
その膿んだ傷を譲り受けるほどの忍耐強さもない

ただ同じ雨が降り止むのを待つくらいならできる
あな ....
ママあたしはよくわからない
生きることもごはんを食べることもひとを愛することもひとに愛されることも
ものを大事にすることも手に入れるということも失うということも
夏があって冬があって春には花 ....
君の乳房のかんじ、
とっても好きだったよ
まあ
でも
君のならえぐれてても
良かったけど

あなたの濃いすね毛
暖かくて
心地良かったよ
毛深いひと
きらいだと思ってたんだけ ....
 内臓の
  ころがる音に
群がって
 肉が み し 
   み し 
    ゆがみはじめる





  ばかだから
 わからない  か ら 
  言って
     ....
あたまは水色
あたまは水色
あたまは水色
あたまは水色
でも何にもいらない
何にもいらない
何にもいらない
何にもいらない
やだ

もともと空っぽ
花壇はぼろぼろ
夕日がし ....
かなしみに
一番ちかい子はだれですか、

神様が聞いたら
だれも手をあげなかった

神様は
ため息をついて
ごほうびをあげるよ
と、
うしろを向いた

そのとたん、
 ....
あなたのこと
愛したからって
何にもならないけど
愛してしまったから
愛している
息をしたり
水を飲むように
当たり前のことだから
運命があるなら
それは
いつまでも結ばれない靴紐に諦めを与えるような
ただの呼称だ
追いつけないレースや
焼き上がらないパンや
届けられない手紙や
呼ばれない名前に諦めを与えるだけの ....
蝶ちょに話しかけたり
ヌガーの包みを集めたりする
きれいなものがすきで
両うでに花束を彫り込んでいた
茶色いひとみは遠くがみえない
さみしいが口ぐせで
不思議に肌は湿ってた
朝と晩と ....
ぱんぱんになった子ねずみを三十か四十集めて家中でレースをしたい
なだらかな丘にそよぐささやかな草原を剃り落としたい
甘やかなミルクを二週間あつめて煮詰めて飲み干したい
扉のおくにある柔ら ....
海辺に立つきみを
寝転がってみあげると
そこには
そらを背負ってるきみがいる

温い泥に飲まれるような
平穏な日々だ

空はいよいよ青く
次の季節へ広がっている
ケーキを食べたのは
ケーキを食べている女の子になりたかったから

ケーキが食べたかったわけじゃない
ケーキを食べている女の子になりたかった
正しくはないとしりながら、あの背中にもう一度触れなければ詩を詠むことができない気持ちがする。脂肪の薄い、汗ばんだ背中。皮膚の内側にとじこめられた熱、その裏側にある動物みたいな匂い。
数えるほどし ....
はるな(1848)
タイトル カテゴリ Point 日付
盲目自由詩2+11/6/8 0:50
指切り自由詩011/6/7 13:26
おまえらは自由詩111/6/6 23:01
ゲームはおしまい自由詩311/6/6 2:23
自由詩311/6/5 16:12
いいこと自由詩111/6/4 23:43
電柱自由詩111/6/4 0:48
練乳自由詩011/6/3 18:51
ミルク入り自由詩411/6/3 6:50
未練[group]短歌111/6/1 23:36
泣き砂[group]短歌011/6/1 23:34
パンの角[group]自由詩211/5/31 19:41
特別のこと[group]散文(批評 ...211/5/31 18:14
携帯写真+ ...311/5/30 23:01
飛ぶ鳥,落ちる鳥(鋭角と季節のはじめ、台風の間)[group]自由詩511/5/30 19:17
いいわけ自由詩211/5/30 7:52
追悼自由詩211/5/29 21:07
雨宿り自由詩211/5/27 22:50
自由詩511/5/27 17:08
ソーダちょうだい自由詩511/5/25 19:28
ほどける[group]短歌211/5/25 5:55
あたまは水色自由詩311/5/24 17:23
大きなお皿自由詩411/5/24 15:54
水を飲む自由詩411/5/24 8:52
運命自由詩211/5/23 2:56
少女趣味自由詩111/5/22 17:20
あるいは五十に届くかどうかの自由詩311/5/21 21:20
海辺にて自由詩311/5/20 20:11
イメージ自由詩411/5/20 18:52
背中散文(批評 ...111/5/17 23:49

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