切ない 思いの
見えない 私を 思いとしての 
何ひとつとして悟りを出ることはできない思いに
私として 留まろうとする


求めている 取り囲まれる 
悟りを 楽しげなものなのだと  
 ....
何にもない平野の岸辺を歩く。何もない目に肌を緑色に広がっている風を焼き付ける。冷蔵庫の中に何故なのだろうとリンゴを感じる。ゴミ箱でカビにまみれた思いは考えを遠く投げ捨てる。私自身には夢のようなものだ。 .... 人生だとか 喜びだとか 私だけではなく
悲しみを
自分にしてしまえば 納得できる
悲しみは 全体は知らないから 出て行くのだから 
私なのだと 知っている


理由もない公園で
暗闇は ....
街を歩けば
ファミリーがいくつも そこに流れる
楽しい 店で
歌声を聴いている

音楽の中で
ドレミファソラシドを さまよえば
偽りの噂が
帰り道のように 聞こえてくる

灰色 ....
「今は、眠ることにしよう。」
男は鞄に紙切れ一つ持っていなかった。男が持っているものといえばニューヨークへの航空券だけだった。男が行ける場所は部屋の中の片隅だけだった。窓を流れていく雲を見ていた。白 ....
腕を魚として
捕らえる 波間に
真っ黄色な 花びらを見た
視線は確かなのだろう

真っ黄色な 花びらを
波間に浮かべて
間に 差しこんだ
お札が ふやけていく

白色ではない  ....
何も思いうかべることのない
壁の中で
風をしたためている 気がする
恐らく そうなのだと

風の中でページをめくり
立ち止まり 彩りを
見つめているとき
草の色の 内側に

呼吸を ....
今日も山手線に乗られては、知らない人と肩を合わせて心を揺りうごかさている。窓の向こうは今日も暑くなりそうだった。鉄の線路の向こうには埼玉県のような、千葉県のような山々があって、薄い群青色の面をしていて .... 道を歩けば 犬とすれ違う
人とすれ違う
暗雲を 見上げ
虹を見つめる

屋根を見上げ
雨だれで 口を潤し
石ころの 匂いを感じ
緑の葉を 味わう

小石を拾いあげる
川の中に 放 ....
楽しげな手応えを 夕暮れは手のひらで掴もうとしている
確かな 部屋一面の 公園が 
たったひとりの 自分でもない 雷鳴の中
鋭いアパートの極彩色が聞こえている


テレビをつけると 亀 ....
男は、まさかりを担ぎながらその畑にやってきた。びっしりと、杉林がその向こうには生えている。茶色い魚が川には泳いでいる。目には畑が緑色の向こうに広がっている。男はまた、一本杉のところを曲がると、走り出し .... 何でもないような海の入り江としての
何ですらもないような亀を抱えている
私が元気なだけなのかもしれない
亀なのかもしれなかった


日の色は流れなのかもしれなかった
仙人を見つめていた
 ....
ああ あなたは山に
いなくなる だから私だけは眺める
ああ 私だけは 色を
私なのであろう 港で
ああ あなたとなって 見つめる

 歩いていく

純白の山を
消滅した 影として眺め ....
男はひとり 夕暮れを見つめて
沈んでいく 夕暮れを見ていた
歩いていく アイスクリーム屋の姿とすれちがっていた
パラソルの下でアイスを買って 休憩をとると
黄色い海辺を 歩いていく
何人もの ....
浜辺に砂が少しまきあがっている。男には、アイスクリーム売りや、赤いパラソルの貸し出し屋、肩もみ屋、サンオイル貸し、サーフィン教室の勧誘者が歩き回っている。中古屋は、その手の中に何も持っていなかった。男 .... 何にもない手の
何ですらもない 路地で
ひとり 奏でる
つぶやきの中を 立ちつくす

緑色の 芝生の上に
楽器をなくした
誰かに 届くであろう
声を 私は持っている

何にもない手 ....
私の希望を思う言葉に知る
ひどくつぶやきに思わされながら 
思う 私は 思いを
寂しげな憂鬱に浸っている


何もしない
そして 何もしないままである
私は遊ぶことなどなくいつも 音楽 ....
暑い日の中で
シーツは 眠りにつこうとすると
部屋から ひどく遠いように
とても思える

煙草の煙を見つめながら
色々なことを 考える
自転車を こいで
ギターを弾いている

 ....
一個の詩を思いながら
何もないのだろう 私の言葉を
日は 知っている
暮れている 私が 私の夜を


そんなため息の中で
ものごとを そして ひとつ描きながら
わからないことに は ....
ノートなどを見るのであれば
私は白く綺麗なノートがいいのである
シャツを買うのであれば
とても白くて綺麗なシャツが欲しいという風に


広い海に入るのならば
浅瀬のない 遠くの深い海へと ....
白色でもない意味を
内容として 見つめている
大気の流れを 抹消する
深夜の時間の 彼方として

塊の内部として
手にしたばかりなのは しおりだった
胸に抱いたのは 人間
紙ぺらとして ....
労働者として 街を 歩けば
踊り子や営業マンばかりが 立ち止まっている
路地裏の方を 歩いていく
一円玉が いくつか 散乱していた
アスファルトの 全体に 淀んでいて
アメリカの 泥地から  ....
浜辺へと歩けば、
島の彼方に船がいくつも浮かんでいるのが見えてきた。
そばには、サッカーをやっている黒ずんでいる子供たち。
足下へ、白いボールが飛んできた。


遠くにあるのであろう、ゴー ....
何でもない言葉で
夕暮れを 記そうとしても
日の出なのだろう
瞳は 認知している
朝の 逆側に

朝の内部に
立ち止まっているのは 川だ
ぞうきんの反射は 空に近い
コウモリは  ....
私はとても疲れている
世界を歩くことなどないままに
夜としての流れを見ているように
光であることを感じている
この光の向こうで 夜として存在し
風となって吹いていることだろう
私は食い ....
パンを焼くと
私の体は 寂しい
パンが胃を満たすけれど
私だけは うれしくはない

私は 風車の 遠くで
小麦の匂いを嗅いでいる
釣れるポイントの遠くで
名前としてすら 忘れた

 ....
私の願望は何一つ
描きはしないだろう
何もかも知りつくしていた 絵画作品を
暗闇の奥に 凝視する


絵とは 風のようなものなのだろう
そして 私は言葉を飲み込んでいる
生きていくため ....
何もない手に
私は 見る
空っぽな 自由を
私は 思いうかべるだろう

夜の中だった
空の そこかしこに
木の根として見つめさせられた
湖の音が 打ち寄せられていた

同じ色の ....
Jポップに音の芯が
鼓膜の中にはないものだったとしても


私は 一つの憂鬱として聞こえない
私にはいつくしみが必要だった


今日も憂鬱な様子がしている
小魚の前だった


 ....
何にもするべきことのない
そんな毎日を、私は
泳ぎ回るようにして、じっと
漂っていくだけ

私は手にコインを持つ、そして
疲れた体はその一つを捉える
手にお金があるのだと知り、眠りにつく ....
番田 (2096)
タイトル カテゴリ Point 日付
心を片づける自由詩110/8/3 1:18
ベッドでの夢自由詩010/8/3 1:17
理由に公園もなく自由詩110/8/2 2:21
記事と音楽自由詩010/8/1 3:35
閉じた目で空を自由詩110/7/31 2:19
波間に見えた自由詩010/7/30 2:23
青さ、ノートの空の自由詩310/7/29 1:48
データ化する心散文(批評 ...210/7/29 1:47
立つ河原で自由詩310/7/28 1:49
フルーツ家自由詩310/7/28 1:47
畑の夏の昼自由詩310/7/26 14:30
座る隣の仙人自由詩110/7/25 14:03
今日も何かをもらいたくて自由詩110/7/25 12:46
夕暮れの、ビーチ自由詩110/7/24 1:55
あのライカのこと自由詩210/7/22 2:28
緑の言葉自由詩210/7/22 1:22
紙としての灰色に自由詩210/7/22 1:22
私の夏の夢自由詩210/7/21 1:18
詩の白いノート自由詩210/7/21 1:17
外車で自由詩210/7/20 2:00
とある画家としての、夜自由詩210/7/19 22:43
わしらお互い楽しい自由詩110/7/19 1:44
あのボールの、行方に自由詩110/7/19 1:43
ある、ひとりの、画家自由詩110/7/18 2:33
明日を、忘れ去るな自由詩310/7/17 15:28
魚と皿と自由詩010/7/16 2:08
私と何か自由詩110/7/16 1:48
世界地図を、全部見た自由詩210/7/15 2:08
空と一個の檜と自由詩110/7/15 2:06
絶望に、無欲自由詩210/7/14 1:53

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