無能なる学者として
私は 生き残っていくことだろう
過去に抱えた 問題の解決策を探りながら
見つめた 影の形に 日が暮れる


私は波紋を見つめている
筋の間に捉えた リズムを
池によ ....
私は 場所を探す
私自身でいるための 世界を
街に 探し回るだろう
私の中に 何にもないから

景色に探していくとき
色彩は ゆがんでいる
景色を 流れていく
グラスに見つめる 瞳は
 ....
何にもない 「気持ち」で
「空っぽ」になった 毎日を
「探し回る」のなら
俺には 「見つけられない」

何ひとつ 「見つけられない」であろう
「影」だけが 流れていく
景色の 「内側」を ....
私は走る
刑務所の中を
脱出する出口を知った
私は立ち止まらない
警備の眠る通路を

こっそりと走る
闇に見失いかけながら
戻ることなどないだろう
部屋に立っている
自由を感じ ....
空っぽな日々なのにひどく疲れている。俺なんて「誰にも存在しない」のだろう。庭は日の光を浴びてガラスケースのような色をしている。白色をした煙草の煙も芝に漂っているように思える。俺は目玉化してそれらを捉え .... 私は友達のいない幽霊だ
明日のことを苦悩させられている
肉体のない悲しさに疲労させられている
太陽なんて 私は 捨てたのに


牢獄に染みついた 憂鬱だ
昨日から 配布された煙草を吹かし ....
私はミジンコだ
言葉をなくさせられている
私の心は 何も見えない
家路にすら見つめることなく 探索する

闇で私は 何を考える
一人ぼっちの繁華街を

想像することなどないのだ
死刑 ....
何にもなくなっていく手で
何かしらのものとして掴もうとしている
私は元気な気がさせられていた
多分疲れてなどいないのかもしれない

窓を開けて外を眺めさせられていたのかもしれない
私とは一 ....
茶色の犬が走るのを見た
岩に腰を下ろして白の煙草をふかす
綺麗な楕円形の煙の形を捉えていた
描いた人の形をして消えてしまった
垂直な岸壁に青さを感じた
水色ではなく青色の波がある
寄せては ....
私は何にもない毎日など
終わってしまえばいいと思わされていた 私は
海を 見ていた 私は
体全体となった 引きずっていた 私を

私の夏はまた 訪れるのだろう 
言葉もなく 歩かされていた ....
私は何もかも見失っているのかもしれない。私として書くことのその意味を。そうして流れていくのかもしれない。海に平らな青さを見つめている。私のそこに死を恐れる、私とは何なのかと自分自身が不安になったり .... 雨はまだやってこないらしかった。私だけが蟹をとり続けていた。友達はワゴンの中で寝息を立てている。カラフルなポールスミスの紙袋は、まだ彼の眠りを妨げているはずだった。青いバケツの中に一杯の蟹が溜まっ .... 埋蔵された言葉の数々の
意味を探した 理念の
外部に探し出すことのできない
情報の言葉を 理解させる


私はプレゼントだった
苦悩を歩き回る時


人間を知ることのなくなった君に ....
人は天井に
朝の訪れを知る
世界の中に吹き渡る 思いは
海を流れるだろう
海の景色に夢を見た 私は
風の流れを 起きあがる

人の何も知らない
体の奥を
暗闇で じっと 考えている
 ....
約束のない午後のアルコールを飲みこんで、いつまでも片隅に疲れ果てさせられている。空に変わる缶の重みを感じさせられながら、窓の向こうに霞んだ黄色の中に、景色の匂いをかごうとしている。窓の彼方に広がる日曜 .... 自分自身の消された言葉を携え
意味のなくなった私は 飲んだくれた 家路を戻る
風の無い いつかの路地裏を立ちつくしたまま
人気のなくなった カウンターの上で 一人うつむいていた

今夜もアメ ....
目に寂れた色をした
そんな風など 私は受け止めている気がしない
波線ばかりを手に抱いている
窓辺に一人
膝で雑誌を撫でて
私は煙でいたいとぼんやり稜線をなぞる
打ち寄せてくる波しぶき
水 ....
私とはたたずむだけの造船師
船を壊しては 旅する 世界の中
私は 遠く舞い上がる 火の粉を見る
バラバラの部品を探し続ける
海の向こうは アメリカ大陸が広がるだろう
その向こうには ヨーロッ ....
私の消えた希望を
苦悩する 何もない 体が
逃げまどう 希望の中で
死を 探し続ける

冷たい部屋の 人間に
最後の灯火もなくさせられた その 祈りの
暗闇を 壊した

世界の 夜の ....
私は考える
考えるべき生き残っていく方法について
暗闇の中で 私はひとり
いつかの自分を思い浮かべる


理想の人生に憧れて
ひとり いつも みじめに遊ぶ


私は主張をしていたい ....
1
絵に何一つ抱くこともない思いを、人は車で追いかけるのだろうと、私もハンドルを握っている。


2
味方が敵軍なのだと思った陣地から、兵士たちは帰ってこない。


3
やつれ果 ....
お金の無い私は家路を去る。世界に存在することのないため息を繰り返している原宿を、哲学すら無く歩かされているのかもしれない。友達に取りざたされたセリフでバーゲンセールを信じてさまよい続ける、ただただ貧乏 .... 釣り竿を捨てた
そうして 無くなったイソメを
堤防の上の私は見つめ続けることだろう
私の日記の 永遠に開かれることのない
ビルの下に 立つだろう
遠い日の夜を嘆かされ続けた
まきえさの粉塵 ....
現代ニッポンにおける、日本の若者たちはゲームにより毒されてきている。私としてかける言葉すら見あたらないほどだが、我々として今一度インターネットなどに対する対抗の基本姿勢を見直そうとすべきだ。それ自体が .... 私は思う 革命を
思いとしての一秒ごとに 変化していく
革命のその中に明日を求めるのだ
虐げられた 毎日の 希望として

鬱病者は 出口を求める
出口もなく 私は 破壊しようとする
何十 ....
電車に乗れば世界が自分を流れていく。田舎では整備工場の原色の看板が、都会は灰色のビルや貯水用のタンクの大きな化け物が流れていったりもしていた。季節をゆらぐ世界はいつもそこにあり、ファッションとして .... 私は透明人間だ
世界に 立ち続けさせられた
そう 私は透明人間なのだろう 世界に
体を探し続けた 私として

反射した 光を探させられた
光は 体を 躊躇した
私ではない きらめきを 立 ....
ひとり窓を見つめて立ちつくしていると、雨風が吹りしきっていた。緑色をしている雲なのかもしれないと思えた。青色をしているところは、港の方からの色だったのかもしれない。曲がり角を曲がりながら、道を探してス .... 考えもしないまま外に出かけると、軒先にそのまま戻ってきた。私だけが孤独な人間なのかも知れないと思った。ああ楽しめることなどないのだろう。憂鬱なのだと思いこまされている道を仰げば、日曜日は人が行き交って .... 私はいつも考える
夕闇として読み進む 私は
私は私を読み進めさせられていたのかもしれない
言葉を 私は 本の 主人公として

誰一人知らない 日記を
私が読むとき 君は元気で暮らしていたの ....
番田 (2095)
タイトル カテゴリ Point 日付
いつも現役として自由詩010/6/8 1:20
不思議な、男自由詩010/6/7 14:07
無知でもいいさ自由詩110/6/7 1:56
囚人の世界自由詩010/6/6 19:18
テレビの隅っこ自由詩310/6/6 5:32
面の家自由詩010/6/5 18:52
壁の街へと自由詩010/6/4 1:50
何かを欲する自由詩010/6/3 1:52
物語は生み出された自由詩0*10/6/2 0:59
カニなんて自由詩110/6/1 2:17
午後の旅自由詩110/5/31 1:13
カニミソ2自由詩410/5/30 19:36
水たまりのどこかで自由詩010/5/30 2:26
四畳半の夢自由詩610/5/29 1:03
黄色の、色自由詩010/5/28 1:15
退社自由詩110/5/27 1:23
平日のフェルトペン自由詩010/5/26 1:28
おっさん自由詩110/5/25 1:27
牢屋で自由詩010/5/25 1:26
かすかな一歩自由詩1+*10/5/24 2:17
5遍自由詩210/5/22 1:08
思いの隅で自由詩010/5/21 18:00
エビの瞳自由詩010/5/21 15:02
国に、何するか自由詩010/5/20 1:24
明日のペン自由詩110/5/20 1:22
機内から自由詩010/5/19 1:31
退社自由詩110/5/18 1:35
カニミソ自由詩110/5/18 1:34
夏の現実自由詩010/5/17 0:14
本と私自由詩110/5/17 0:13

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