{引用=初冬}
桜の葉 すでに
落ちて 紅に
一枚 拾うか
拾うまいか
{引用=実はこちらが第一作目}
夜が眠れない
耳は音ばかり
追って また戻る
くるま くるま
....
とぐろを巻いている。
信じ切って、二球目も振った
高得点が目の前にあった
地表と肩の高さの空気は
温度においても輝度においても異なっていて
一閃するタイミングを測るヘッドは
重心を回しながら僕の空間の内にあった
....
厚い雲が日中の暑さをまったりと拾い
風が だから冷たい
土手から眺めれば人の築いた塚に灯火は 赤く
「殖えたい」「殖えたい」と
スープみたいなカプセルみたいな螺旋馬鹿が
理知を
貝殻もどき ....
2:1の割合で
加熱は天火
一度きりの濾過
迸る冷たさを
真横から
どちらも候補地
(どちらかが選外?)
星は軌道に浮かぶ船
船上で溺死かよ
アジアで輪廻かよ
でもいつか
何かのあかつきには
海面から
墓地から這い出して
昭和を
どっちが二十世 ....
命は必ず駆除される
やり残しはない
そのくせ
仕事は増える一方
「もう、俺が死にたいよ。」
1.
肉厚の歯牙。
朽ち果てざる針葉の底意。
梢の天窓からは
牧歌が空しく響いてくる。
2.
君は殆ど抽象的なまでに美しい。
発条がはぜただけで
血を吹いてしまいそうな沈黙の、トラ ....
一拍遅らせてみても夕刻は
若く滞ったままだ
(緩めの服を知り)
卒論をひもとくように音を探るけれど
それすら「描かれた僕」に過ぎないとあれば
ますます活力への横臥から締め出されるばかりになっ ....
摘んで味わう、その苦い毒。
まずは女性と子供、それに老人だ。
トイレタリー関係。
衣類と布団。
病人もだ。
文房具。
残りは・・・
「次までに、少し減らさなけりゃな。」
味方が一番近くにいる。
古い瞳を投げ捨てて、明日を生きようとする者と
古い瞳を投げ捨てて、昨日を辱めようとする者が
等しく今日を仰ぎ見る
過去も未来もない瞬きの直後に
少女が指先で辿る、忘れてしまった綴り ....
たおれると
痛いの。
せなかの傷口がひらくの。
凄い!
アタシ凄い!
車にかすりもしないで、何往復も出来ちゃうヨ!
でも この花束は何なんだろう?
私たちは四人で 四人
SFホラー純文ラノベ
飲んで潰れたり
指摘!指摘!指摘!だったり
するけど
本が好き
四人とも
番外編もよろしく
あえて言えば広義の
腐女子
We are r ....
胸に火を灯す、だと
まだ暗いので
こう言おう
俺は胸にお前を灯している
お前に灯されている
第一条:
わたしのことは もう忘れて。
第二条:
あなた、心の何処かで
まだ第一条のこと引きずっているのよ!
第三条:
でも、いまさら第一条とやり直せるわけないし
第二条と生きて ....
a1.
フローリングだけど、散らかっていて
もう誰も訪ねてこない。
b1.
こころに生き死になんてない。
目の前で
a2.
留守録を開くのを
躊躇ったら負けだ。
粘り ....
食人鬼の俺にも
規定通りの「最後のディナー」。
刑務官も、そりゃ悩んだろう。
笑われてもいい、と頼んだのは
シリアルとミルク。
三十年振りに泣いた。
月日が経てば、薄らいでいくものとさえ履んでいた。
指先に汗を滲ませ キーを叩いて
きみへの弁明を推敲し、
それを肉筆の誠意に置き換えて
あからさまな眼差しから逃れた積もりでいた。
本当はもう ....
徴ありせば 苦しまず
父の御許に 委ねしを
我虚ろなる 魂なれば
いよよ新に 吹き荒ぶ
「生きたまま、食べるのかい?」
「それが一等うまいのさ。」
きみに近づける馬鹿な夢を見る
ペンで玩ぶサンパチロク
海よりも深く
山よりも青く
ブックマークにも
恋の名残り
自分らしく生きようとしましたね?
失格です。
瞳孔とは違う覗き穴が
白目にも穿たれていて
きみはその黒い色素で
完奏まで
音を合わせる
カーテンコールも聞く
そのためには冬を
書き留めておく仕掛けが要る
改行などの
牛肉と生卵は決して口にしない
レジ袋を受け取るとき罪悪感で圧し潰されそうになる
監視カメラのないところを歩きたがらない
「○○する」を「○○しる」と言うことがある
BGMでクラシックが流れてい ....
干渉には謎が多い
さんずいが移動すれば
汗歩
スウェット・ウォーキング
肌着が ほんの少し
重くなり
川を
もう腕まくりしている
実在の生物のような
「水」の鱗が
死なな ....
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