{引用=だけど淋しさからくる欲望は 
娘のあたしにはうけとめられるものじゃなかったんだ
           塩森恵子『ハーフ・ムーン2』}


父が帰ってきた
灯下に目を凝らせば 服が
 ....
使い方も覚えた
ようやく
夏が乾き
昨日へと遡ってゆける余裕が生まれる
抱えたことのない問題によって
ひとは計られるとするならば
誰も 誰一人として
濃い青空や
水に濡れた感熱紙に
 ....
{引用=あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る(額田王)}

夕闇を下地に敷いた、この
明るい領域(テリトリー)で
あなた
そんなに手を振っちゃいけないわ。

天使に見つかっち ....
さて、世界の存立構造についても
恋のかがやきについても消息を尋ねなくなった不惑の手前
まだ父母になついていた時分のテレビに流れていた
スポンサーの懐具合がにじむテロップに感じていた寂寥を
暇な ....
風は
一心に捜していた

「ないぜ」と言ってやったら

泣き叫び

僕を
かきむしっていった
1.
OL夏仕様。


2.
帰宅したら、部屋がムッとしていた。

「・・・怒った?」
むしゃぶりつきたい相似形
「あなたの食欲は 少し歪んでいるように思う」
ぼくの夏休みのトポロジー
鳥居までの長い階段を見上げる受け口
指先で 毟りとる鱗片葉

(我等、固き獣肉なりせば ─ ....
なめしてはいけません
撮影するだけにしてください
これから売り出してゆくので


少女の胸
に弛緩してしまうデジタル一眼レフ


平べったく
平べったく
1.
沖に沈む雲が
死を選べ、と
囁く。
いにしえの 鳥のように。


2.
空の色を薄める日輪の
とどまりを
眠りに入る一瞬として、見ている。
県知事選は
外食派にとって悪くないイベントだ
恋人選びほどの痛みも 伴わないし

(でも できることなら恋人を選びたい)

第一号店のフェイクたる戸田公園店のパラソルの下を

雲よりも ....
一つの葉から
もう一つの葉へ
魚は限りなく
像を写していく
もうすぐ夏が来る
調べを許しあう乾次元と湿次元の潮目で
なめらかに噛み砕かれ
時計神の血肉となる「震え」
くびれよりの滴りでしかないのに
濃度差で上/下に分かたれた空間から
現と過とが
在と去へと 翻ってゆ ....
読者は地熱に埋もれている
毒蛇は先年の先年から透きとおっている
対比に肥えることなく
懐柔も望めない
自らをつきやぶった芽の、理学に
再び覆いかぶさるようにして
罅にしみこむようにして
 ....
蒸し暑い布団のなかで
抱ける女の身体を思っている
止まって見える天井に
愕然とする


同姓の先達のように晩婚
書くことは掻くことだ
掻こうか掻くまいか
「死ぬまで秤に掛けるの?!」 ....
さりげない傷口にシビレながら
日曜に組む章句は手癖にまかせている。
逆賊の治世に生まれながら詩を
どこに塗り込めるつもりなのか、本物の悪も知らないままで。


配収 ....
或いは あらかじめ奪われてしまっているのではないか、
こころにもある肌で
季節を 風を

汲み上げる名付けようのない時間が。


古いノートの粗描きの若さは
覆いがたいほどの未熟さと生 ....
帰り際 コネクションは自壊した
赫く列んだ椅子と 刃のような筆跡が
心象を綴るノートの上で交錯する
剥ぎ取った便箋は生きている
立ち止まれないからこそ誰もが道を誤る
まるで譲られた肌寒い神学 ....
ルールやモラルではないが
やってはいけないことというのがあって

セオリー

ほんとうは「踵」と書きたかった
そこから始めたかった
こんな重い光に
書き込まれて
僕という一冊のノートは
売り物にならなくなる。

燦然と。
睡れない蓮のように
首を立てている。


(揺れないよ、風には。)


泥の中に横たわる、
水没に備えた部位にさえなれない。


 左頁に辛うじて
 ノート取りの片鱗が沈むから ....
受話器を上げて、
銅貨を放り込み、
ダイヤルを廻して、
さて、何処へ危難を告げようと云うのか。

誰と繋がりたいのか。
灯火を消し・・・
ぬるい辻札を覗き回っているくらいなら、きみも
あの管理人に倣って決断してはどうだ?
命運を晒すこと と 力尽きること とは終には
近づく。宣告がなければ思い至ることのないそれ ....
好むところのものは人それぞれ
とにかく芋虫を愛でることにおいて人後に落ちない姫君あれば 一方
天守閣から身を乗り出し

城下の賑わいに消え去るまでは、ずーっと
虹を飽かず倦まず眺めつづけてい ....
オイルショック!
うら若き社宅住まいの母たちは
共同浴場のボイラー焚きを二日に一度にすべきか談義していた。

  モノクロの
  猟銃の暴発で湧き上がる油田の、アメリカンドリーム・・・

 ....
朝 目を覚ますこと。 空き地は誰のものでもないと思うのは間違い
だから持ち主に黙ってそこで遊ぶかわりに
持ち主に黙って
くっきりとした明るい枯れ草を見ていよう
片隅にはえている一本だけの雑木林に寒さを忘れよう
き ....
我が道を行ったつもりが大通り 「樹齢」とあるが
墨で書いてあるから、先がかすれて読めない。
注連縄は幾重にも新しく
度重なる、史実に残る落雷に維管束をぶちまけながら
幹ばかりで、枝を短くひょろつかせた神木は
それでも春に ....
ゴシック体で
明朝の予定を
書かれても

それで
洒落がわからないとか言われても

はみ出した一日の
ここいらが潮時
面識どころか 要は

そろそろ

冷蔵庫のライトも消して ....
熱抜けて祝日の雪新たなり

同室を見舞う娘の声や春
吉岡孝次(259)
タイトル カテゴリ Point 日付
汚れた棒縞のドレス自由詩005/6/24 22:00
ボート・デイズ自由詩805/6/22 21:49
Guardian Free自由詩105/6/11 20:29
視聴者は今自由詩005/6/5 8:52
答え自由詩105/5/28 13:54
六月第一営業日自由詩005/5/22 18:09
パイン自由詩005/5/21 6:53
自由詩005/5/14 9:09
寂滅の唄自由詩005/5/8 14:09
フィレオフィッシュ イズ ブルー自由詩005/5/7 10:32
帰郷自由詩105/5/5 23:29
あ、宇宙自由詩2*05/5/2 21:04
濁流自由詩105/4/29 7:04
かわいくない病気未詩・独白005/4/24 7:44
悪の詩集自由詩105/4/16 18:06
来訪者たち自由詩105/4/10 18:10
フライブルクの朋友自由詩005/4/8 21:05
自由詩1*05/4/6 20:45
penciled自由詩005/4/4 23:33
二時間前の二時間後自由詩2*05/4/3 8:13
銅貨の響き自由詩005/4/1 22:05
閉鎖の報せが届いたら自由詩1*05/3/30 20:51
虹がひめ自由詩205/3/28 22:08
二十世紀少年自由詩205/3/26 9:59
最悪の習慣自由詩305/3/23 21:30
二人は三親等自由詩105/3/21 21:34
失態川柳505/3/19 14:05
百代の過客自由詩1*05/3/18 20:57
明日、和える自由詩305/3/16 21:20
快癒二句俳句005/3/15 21:03

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