私は大地だなんて今更そんなこと歌いながら歩いてゆく
まひるの高速道路さすがにちょっと危険
でも引率する彼女の後ろにはぞろぞろと娘たちがついてくる
娘たちは美しかったり美しくなかったり
あるいは ....
どうでもいい話に自分でも飽きてきた。全然続いてないけど、最近自分で興味のあることを書いてみる。やっぱり、どうでもいい話である。
チャットしていてキッチュの話が出て、ああ私はキッチュを目指してるけ ....
なんとなく手を差し出したら
貴方も手を伸ばしてきた
ふたりして寝転がってる草のうえ
喋る必要はないのだと
そういう感情だけが走ってきた
そんな牧歌的な時代は
噛みしめる間もなく
....
見逃してしまいたいものが
貴方の
くちびるのあたりに漂っていて
墜ちることができるなら
楽になるのだろうけど
それでも
風は吹き飛ばしてくれるわ
言葉も
想いも
悲しみも ....
何日か前の朝日新聞朝刊の広告に、『不食−人は食べなくても生きられる』というおっそろしいタイトルの本が載っていた。数年ほど前にも同様の話を朝日新聞のコラムで読んだ覚えがあり、あまり驚きはしなかった(私は ....
「どうでもよくない」話ばかり書いてきたので、今度はほんとに「どうでもいい」たぐいの話もしてみる。「どうでもいい」の定義というのは、だいぶ見えてきたと思う。当人に無関係で距離が遠く、人命に関わりなく、知 ....
衣食住は「どうでもいい」話ではない。いま新潟の被災者のみなさんは、切実にそれを感じているだろう。阪神大地震の経験者も、身をもって衣食住の大切さを知っているだろう。しかし、衣食住という人間の最低の基本が ....
1
白い人は浜辺を見つめ
見つめられることで
浜辺は姿を変える
夏から秋へ
飛び交いながら鴎たちは嘆く
生まれそこなった夏を
背後には大きな波
あれは九番目の波
白い人は ....
老女になりたいと思うことがある
老婆 というのでは色気がないので
老女 というのになりたいのである
あくまでも 老女 なのである
お抹茶たてて優雅にきみしぐれなど食べながら
とい ....
どうでもいい話について考える前に、何が「どうでもよくないか」を考えなくてはならないのかもしれない。なんとめんどくさいことをはじめてしまったのだろうかと橋本治的に嘆きたくもなるのだが、私はオサムくんより ....
朝飯の味噌汁ぶっかけ飯(俗に「猫まんま」ともいうが、猫は味噌汁ぶっかけ飯なぞ喰わない。味噌汁ぶっかけ飯を喰うのは犬だ。故に我が家では、味噌汁ぶっかけ飯を「犬まんま」と呼ぶ。「猫まんま」は鰹節をかけた飯 ....
晩秋の午後四時
まだ夜ははじまらない
こんな時間に酒を飲んでいるのは
私の朝が今日は午前四時からはじまったからだ
ふつうと数時間ずれているのだと考えてほしい
ああそうだ
確かに
先月の私 ....
紫煙吐く 色なき風を染めんとし
栗剥くやただひたすらに我のため
触れずとも胸を開きて鳳仙花
桔梗咲く丘登りたり逢へずとも
黄落す逢ひ引きと云ふ罪重ね
木に残す柿 ....
目をみひらいて
うっとりと
車窓にもたれ
ねむっているきみ
きみの瞳にはただ
つらなる山々がうつっている
きみが演ずるはずの絢爛たる舞台は
いつ 幕を上げるというのか ....
清潔で暗い穴のなか這い回るのは
あれはハダカデバネズミだよ
蜂や蟻と同様の生殖形態を持つ唯一の哺乳類
女王と圧倒的多数のノンセクシュアル
それからほらそのうしろぐらい水のうえ
ぷかり浮か ....
露に濡れた草のうえに裸足で立てば
きっと美しい言葉が見えると思ったけれど
あいにく眼鏡が曇ってしまったし
所詮ここも名付けられた大地の一部にすぎないのだった
曇った眼鏡を捧げ物のよ ....
まずはURL、
チアーヌさんの書いた詩「かわいい匂い」は下のリンクから読める。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=20788
それからお断り、私の ....
私は素手で土を掘った
逆さ剥けから血がにじんだ
さらに掘り進むと爪が剥がれた
赤土は血を吸いながら悦んで湯気をあげた
肥ってはいるけれどゆがんだ芋虫が
私の掘った穴から這い出し ....
カーテンを閉ざしていても
朝の光が私を射しつらぬく
身体にまとわりつく夢の片々と
汗くさいパジャマを脱ぎ捨てよう
熱い味噌汁 炊き立てのご飯
納豆にはネギをたっぷりと
毎朝 ....
btqhd氏は明け方の空を見上げて口吻をねじまげメタンガスを
含有する吐気を噴出した。氏は恋に悩んでいる。16人の氏の恋人
が揃って氏を紛糾するのだ。氏は16人の恋人すべてを愛していた。
その姿 ....
This is private
きみだけが判ってくれていた気がするけれど
それは錯覚だったかもしれない
きみはこんなところまで来なくていい
きみは温かい部屋で笑っているのが似合う ....
口に含むたび
かみ切ってやろうと思うのに
かるく歯をたてることしかできない
こんな瞬間でさえも生殺与奪の権をにぎっているのは貴方なのだから
泣き出す寸前の子供みたいな顔で
貴方が嗚咽 ....
もう少ししたら
貴方はきっとねむってしまうから
ひとりで町に出ようと思う
あかるい黄色のみじかいワンピースを着て
下着はつけないで
雨の夜なら
私の足に
白い粘液が伝って落ちても ....
指にはさまれた紙片はガラスの破片のように鋭利に
あなたの皮膚を切っているらしかった
あなたの体液はきっとすこし酸っぱいのだろう
あなたの指を舐めている蛙は
横に広いはずの口を丸めている
....
赤ちゃんがあまり泣くから頭が痛くなってしまって
鎮痛剤を2錠飲んだのだけれど治らなくて
もう2錠飲んだらついうっかり眠ってしまったの
目をさますと 部屋中に片づけてない洗濯物
たっぷりウン ....
そら、なのか
から、なのか
どっちでもいいけど
「宙」と書いて「そら」と読ませるよりも
「空」と書いてなんと読むのかわからない
そんな曖昧さがわたしはすき
そら、だったのか ....
01,3,2,1.02,2,0,0.03,2,0,0.04,2,0,0.05,3,1,1.
06,3,0,1.07,3,0,2.08,1,0,0.09,3,0,1.10,2,0,0.
11,2,0 ....
雨は降りそそぐでしょう禁じられても
大地は受け止めるでしょう嘲られても
たとえ何億回囁かれたとて
愛は愛でございますとも
たとえ道端で売られていてさえ
人は人でございますとも
あた ....
うちの近所の橋の下に
ホームレスのおっちゃんが一人住んでいて
橋下さんと呼ばれている
橋下さんは五十代半ばくらいで
よく釣りをしている
釣れた魚は焼いて食うらしい
釣りをしていないとき ....
駅のホームに
オクラがひとつ
おはなしは
あなたが考えて
(夜勤前に愛野駅にて)
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