雨に松葉をかざして歩いてた
旅に出る気はなかったけど
最終的にそうなったんだ
自分探しの旅券を買って気づいた
錆びた自販機に僕を売り払っていた事
最初にたどり着いたのは
甘い匂いの ....
どっかいーところがあればな
花とかみて満足してられるんだ
人と違うとこなんて無かったよな
みんなみてーに笑っててもいいはずだろう
君にあって僕にないもの
僕にあって君にないもの
誰かが ....
IT怪獣は眠ることのない夜の暴力だ
昼間は仕事をしている
夜間も仕事をしている
いつ眠ってるんだ怪獣リファラ
そうだ眠る必要はないんだ
あとでたくさん与えられるから
リファラは ....
役立たず役立たず
聞こえる言葉
役立たずは役をやめたんだ
意味には縁がなくて
笑顔には手が届かない
頭の中ででっかいスピーカーが鳴って
信じられないくらい寂しい気持ちが泣いて
なにか ....
魔法のような詩を書きながら
生ごみのように喋る
美しい生き物に出会った
忘れ物を探してるふりをして
悲しいはずの現実を見に来たんだ
忘れ物が見つかって
現実は消えちゃったみたい
....
容疑者はひとり
何人か殺して捕まった
殺してくれと叫んで
それっきり続報はない
自分を責めることが
手首に残ってる
安心のかたちは
ひとにはわかんねーよな
苦し紛れに放った ....
彼らの声を聞いていた
夢みたいだ
夢だった
僕の顔には唾が引っ掛けられて
薄ら笑いだけしか持ち物がなかった
うまくやったつもりで
声は遠ざかる
誰かが今死んだね
ささやき合 ....
どっちかの理由で選んだ
どっちかはどっちかでしか無いんだ
二つたまたまそこにあった
もう僕は盲目
そいつらはどっちもナッシングの類さ
いいぞ 駄目野郎
翼はないけど羽ばたけるさ
寒く ....
僕の代わりに、君が死ね
僕の代わりに、君が泣け
二人分の朝食を作る
僕の代わりに、僕を好きでいてください
眠りの代わりに、君が消えろ
眠りの代わりに、君が忘れろ
一人分食って捨てる ....
一人でわらって暮らす狼
牙で触れるナイロンタグ
どんな血も痛みになって
ここでここで暮らしていく
どっちに転んでも
かなしーことになりそう
何度やっても
おんなし事んなりそうさ
....
顎がはずれるほど泣いた夜に
向こうばっかり気になる自分と暮らしてる
奴はタバコを僕に差し出した
それは彼の敬意の終わりだった
追いかけられて
二つは一つに
夢は川と繋がってる
何 ....
何が起こった
何を知った
何かが壊れた
音だけがする
誰がいるんだ
何を見るんだ
遠くの街で
音だけがする
白いラバの背で
赤いバラを見た
硬い声がした
あの音とは違 ....
もういまさら
なにをほしがってたのかも
言い出せないんだ
あのこの笑顔があれば
もうさみしい景色はいらない
僕はうまく出来なかった
うまく行ったほうでいいよ
カバンにたくさんの言 ....
詩を書き始めたのは高校生の頃。
現代詩集という投稿サイトに狂ったように詩を書き続けた。
ドコモのimodeのせいで人生も狂った。
不満だけは人よりあった。未来はそれほどじゃなかった。
一攫 ....
気持ちのいいことぐらいしか
楽しくなれないさみしー夜
二人の誰かを見て楽しむ
なんか なんか
さみしくてしにそーだ
なんか なんか
さみしさに乗っ取られそーだ
誰かがやってき ....
飯をくう
食うことは
生きるんだと思うこと
考える
そんなに
僕は元気じゃねえな
飯を食う
くわせてもらう
目の前に並ぶ食べ物と一緒に考える
こいつは 食うことは
願いだ
....
僕の得意は自虐です
あなたが笑ってくれるので
勉強しました
僕の得意は冗談です
あなたが笑ってくれるので
そういう風な人間であろうとしています
あなたが笑うと
個人的に全人類と
....
世界で一番の工学者たちが
導き出した最適解に
僕らは乗っかって走りだす
爪に挟まったスラッジを
犬歯でこそぎながら
よそ見は70秒以内ならOK
ハンドルを足の小指でいじっている場合 ....
君を知らない僕が
愛してるっていうんだ
そんなの真に受けちゃいけねーよ
どこでもいいや
酒飲めるとこ知らない?
組み伏せて聞き出した
あの詩の続き
なんてことなかったな
新しく ....
もう大丈夫だよ
痛くもないし
悲しくもないし
怒ってもないし
もう心配ないよ
辛いことはどっか行った
病気の場所はきえた
苦しい空気は流れてった
もう嫌な景色
かくさなくって ....
二人で生きてるだけで
罪になるネズミの兄妹
腐った痰壺に顔を突っ込むのが日課
シンナーの染みこんだリノリウムの床のみぞ
鼻先でなぞると世界が反転する
それが彼らの慰めです
体の半分 ....
何度もくらべ
追い落とし
殺してきたもの
探して
失い忘れて消したままのもの
食らい続けた無数に償う
夜の数だけ犯した
昼間の数だけ狂って吐いた
それだけなのに
僕が違ったの ....
なんで俺ばっか
なんで俺ばっか
こんな風になってんだ
歯ぎしりポケット充填中
なんでお前ばっか
なんでお前ばっか
欲しがり剤十錠ひとつかみ
丸呑みしてわざと苦しがる
わがまま十 ....
僕は道草を食うのが好きで、もしそういうジャンルの職業があるならば間違いなく小学生の頃の作文には将来の夢としての道草イーターへの思いが暑く拙く紡がれているはずなのですが、そういう将来性が道草にはない ....
好きなことをしちゃいけない
好きなことをすると死ぬからさ
タバコを吸って酒を飲んで
ぼんやりしてると死ぬらしい
そうでなくても死ぬんだけど
保険とか使うのは良くないんだ
僕の青春に一欠 ....
午前11時半
バスに乗って学校へ向かう
ひどい朝寝坊にまだ耳の中で夢のなかの音楽が鳴っている
鳴りつづける音 瞼の裏側が膨れ上がって
空にバケツが一つ浮かんでいる
中身に憂鬱を貯めこ ....
誰かがポケットに手を突っ込んで
枕元を通りすぎてった
灰に染まって焦げた声が
何度も胸に染み込んでく
誰かの言葉が混在している
夜明けと夕暮れは
一瞬だけ同じ
誰かを好きにな ....
クソの塊で出来た話を聞いていた
汚れたテーブルを挟んで僕は黙っていた
きみはクソを吐き出しおえて
真っ青な顔をして震えてる
そのざまを僕は眺めながら
自分が困ってるのかどうかわからない
....
好きなものの話をすると
なにがいーのと聞かれて
好きな人のことを思ってると
どこがいーのか聞かれる
別にいーから好きなんじゃねーよ
なにかしら受け入れて
生きてると
そんなものし ....
マスカカザル
マスカカザル
寒い夜に生まれてる
眠い朝に育てられる
神様にだけ
見放されてる
仏だけに
ほっとかれてる
スネもしねーで
妬みもしねーさ
消えた傷の
癒 ....
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