川辺にて
女達の洗濯する
波紋が広がり
空の青に
染まる、
輪っか輪っか
ただ楽しげに眺めている、
神様が いる。
肉体の
ドクドク脈打つ
鼓動に冷え切り
迎える、
この夕べ
意識、鮮明
世界はこの白い小部屋
だけ
誰かチャイム鳴らす
チャイム鳴り続ける
なんだろう
私のなかで
何か ....
しずまりしずむ
こころのおくで
なにかがいように
ことばをつむぎ
わたしにしずかに
かたりかける
どこでもない、
こここそむげんの
うちゅうのひろがり
わたしにそうかたりかける
こ ....
この冷える夜に
火を焚き付ける
哀しみに貫かれ
遠く眩む空、
割れ裂け
一番星、出ているよ
言った父、悪夢にベッドで横走り
狂った母、墓標叩きながら
二人、亡き家の
梅の木に寄り ....
陽が落ちて
病、鎮まり
床に座す
日々ほぼ独り静観思索し
透明な湖面を滑るように
夜を迎える、
病の様相、伺いながら
病の苦痛、耐えながら
激すること抑え、狂うを正し
冷え切る肉 ....
夜底のしずかさ、感じた昨夜
解体していく雨、冬の冷え
降ったり止んだり、繰り返し
脳髄の苦痛は朝から、鋭く
引き摺られる意識、この肉の体
耐えては努める、今日一日
夜底のしずか ....
木星、輝いて
夜の冷気に
橙色の灯り
向かいの家
スッとする、すっとするんだ
わたし
またピーナッツ頬張りながら
夜の深まりを
感じ 静まり
未知の明日を 請い願 ....
天空の青
熱失う肉
輝く太陽、
ひかり
ひかり
東の空、
なんにもない
なんでもない
うっすら白い月、
巨大な輪郭
現し浮かぶ
西の空、
横断歩道を渡 ....
外は一面の雨跡、うっすら
わたしの脳髄、拘束され
記憶の光景、次々再生する
なんだろう?
ピーナッツを頬張りながら
無限の広大に震えしずまり
夜、概観
心音の響きに 耳、 ....
なにもない
だれもいない
凍結した
大雪原の
真ん中で
まわりの山々の雪崩レル
脳髄貫く 巨大な響キ、
どぉんどぉん どぉんどぉん
立ち尽くす
少年、
雪降る ....
他者と共に
住むことの孤独
ひとり
住むことの
孤独
結局、
それだけなのか
人と人は
出逢い寄り添った
ときの、熱
敵は誰?なのかも
もはやわからない
洗練され尽くし ....
漆黒の
闇の静かさに
潜むもの
余白、一拍
風吹き抜け
傘がない
貴女に逢いに行かなくちゃ*
街はイルミネーション
降りしきる
雨、冬の
開ける海
初めてみた
その広漠 ....
午前八時、
朝の散歩に出る
アパート二階の戸口にて、
冷気、顔面を刺し
意識、ハッと
覚醒し
見上げる
空、
あおくあおく
ただ青く
ふぅと息吐き
この世界の一角、
....
静かさ、束の間
病む身を包み
虚脱、ただ受け容れ
穿たれた時の窪みに
静観し疼く肉、埋める
あけるよる
べろんとかがやくたいようの
まなざしにとけ
のまれゆく
ししゃふるししゃふるひかりのうみ
およいでおぼれてすっぽんぽん
むきみでうちゅうをわたっていく
さいはてのちにていみう ....
白い巨人、大股で
光の天空、過ります
ゆっくり流れ
両手を開き
夢の形象、生動し
この世界は形象で充ち溢れ
僕らはそれらを嬉々と読み取る
この世の未知なる顕れに
次々時の輪郭、浮き ....
灯り消え
夜闇に
鎮まる
街、家々
わたしは
独り寝の床、
整え
眠薬服し
蒲団被る
人は毎夜、
深い眠りに
恒星たちの
うた、聴く
という
意識失い
光 ....
とおくのびていく
声、
ういういしくかなしい
静かさの相貌を帯び
わたしは失なわれた
ふるさとを想う
ふるえながらふるえながら
明日のことは
誰にもわからないから
....
冷える肉にて開けた朝、
青い空はまた初々しく
哀し、
雨降り夕に待ち続けた人
今最果ての地にて生きる
肉の苦痛に、薬飲み続け
意識の乱れに、酒呑み続け
ええい、ええい!
すべては消え去っていく
すべては過ぎていく
無常を貫く一本の矢、
それだけを掴みたいのだ
そのための日々の ....
荒々しい
牙、剥き出す
夜の闇に
わたしは待っている、
再び閃光走るその時を
たましいに沸き立つ、
イメージを
竣立し輝く岩峰を
荒々しい
牙、剥き出す
この夜の闇に
....
肉体の滅びに
生きれる時間、限られて
意識進化にやれること
日々、持続し忍耐し
内面深く未知を掘る
物、在り
静か鮮明に
漆黒の闇に浮き上がり
何か絶えず語りながら
認識される瞬 ....
あこがれ、
朝に目覚めて
濡れ光るアスファルト、
無数の影、映し
進む時間
傘、さしたり ささなかったり
遠い山並み、蒼く連なり
冷たい風吹くなか
人、忙しい営みに生き
傘、さし ....
意味が剥離して
淫靡な亀裂、
多淫な破裂、
花咲く陽光の丘に
記憶の忘れ物
じぶん、行方不明
深い眠りに
意識は跳躍し
眠りのなかに
覚醒する
聖なる次元、
巌の輝き、
直 ....
頑なな寒さ、訪れ
肉の冷徹、巌の如く
今日は曇天にて
その裸体を曝す一本の立ち木、
通り沿いに在り
擦れ違う人、背を丸め
街の電飾、青く一層輝き
私の意識は今、明晰にして
季節 ....
熱、奪われ
肉身冷え切り
日は暮れて
行を重ね
狂うを正す
荒い息
日々続く
静と乱
合間を縫って
己を観る
ひょっこりと
内から現れる
その像を
今一つの
現と感 ....
青みがかった朝の空
毅然と独り、浜辺に立つ
群れる者達、エゴイズム
逃れ、打ち寄せるイメージの波
浮かぶ宇宙の漆黒は
思考の光に照らされて
眩む映像、生動の渦
....
久々に晴れた夕、
庭先に赤々と
一筋の光跡伸び
沈みゆく太陽の
夜闇に領されながら
落とす燃える死者達の眼、
徘徊し始める黄色い犬を追い
鬩ぎ合う剥がれ始めた境の残像、
闇と光の配 ....
光の朝に天高く
突き抜けた青をトンビが舞う
東京郊外にトンビ、飛ぶ!
あの、
高々と大きくのんびりと
旋回しながら舞い飛ぶ姿、
記憶の底から間違いなく
朝の輝きを光源を
よ ....
冷たい風、
心を吹き抜ける
ミッキーマウス、
笑ってら
過ぎ去る時の感傷と苦痛、
年の瀬に乗せ
今夜は暖ったまるんだ、
あなたの声に包まれ
優しく激しく、
熱は肉を抱 ....
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