真っ白な
画面に向かい、
言葉 打つ

美しい、天空の青に包まれ
今日という営み 始まった

画面に向かい 独りに凝集し
私という生、あって
熱、沸き立ち
浸透する 肉に

苦 ....
雨の日に、陽に照らされ
ひたすら泳ぐおおうなばら
わたしはかなしみに
ひたされひたすら泳ぐ

割れ裂ける空、
行かないで逝かないで
君、私たちはただ戯れていただけ

冷え切ったからだ ....
太陽は沈み、白々と月
沈黙に弾丸は込められ
流れ落ちる滝に
犬の死骸が引っ掛かり

わたしは知らない
感じ取る在るもの
その鮮明な正体を
ただ打ちのめされ
ただ立ち尽くして

ひ ....
すみわたる水色
アルルの跳ね橋
輪はひろがってひろがって
川面に輪は
波打ちながら広がって
すべて一体に自ら保ち

水色、降って
降り注ぎ
わたしはいるよ、
ここにいる

 ....
思考といういきものが
紅に染まる夜明けを迎える

  *

ある日、

手を握っていてくれた白衣の人
わたしだけ、荒れ果てた末、
冷たい手術台に横たわり
傷だらけ血塗れに肉、痛み裂 ....
曇天に
木葉 舞い落ちる
その 間 を
ママチャリ 忙しく
通り過ぎ

進む時間、
間の一瞬に 秋、現れ澄んで

降り出した雨、濡れる手のひら
手相に無数の皺、走り
老いゆく、自 ....
裂き開く
何を?
世界を

炸裂させる
永遠を
何に?
無常なる、
この現に

日常を今を肉の痛苦を
噛みしめながら
しっかり生きて
ひたすら耐えて

意志と勇気と明晰、 ....
一と他が響きあう
秋晴れの空に

金木犀の香は舞い上がり
匂い立つ大気の遥か彼方

宙からとめどもなく溢れ流れ出る
黄金の欠片、降って来る



響きあう一と他は
漂うような旋 ....
独りの魂の
高い壁が
立ち上がる

青を含み
空は曇天
渦を巻き
唸っている、
叫んでいる、

糸杉は蒼白く戦慄き

野性の風が吹き荒れ
灼熱の太陽、消える星



 ....
外は寒いよ
凍りつく

あなたは
大変だったろう
その命燃やし
未だ二十四

どこにいる?
何処に居る?

)オマエは七階から飛び降りて
)砂漠の棺で陶然と
)いつも夜更けに ....
無数、無数
猫じゃらし揺れている
街道脇の歩道の傍ら、
太陽は傾むき沈みかけ

  *

過ぎた一日の夕暮れ時、

子猫と息子と遊ぶのに
一本、二本、三本と
猫じゃらし摘んだ
 ....
詩を表したい朝に

空は青く澄みわたり
光、溢れ 光、帯び
また再び、
この街に人に私に
降り注ぎます

いのちあるもの、いのちなきもの
そのすべて 一つ一つ 覚醒し
静かに佇みわ ....
浮き上がる、一足の靴*1が、わたしを笑う

有らしめよ、在らしめよ

と、

みんな、とおいむかし、でっかいひとつの、カタマリだっだんだ*2

と、

流れ出たこの世に、
溢れ出 ....
青だ

青一色に染まった、
世間を突き抜けた、

世界だ

この世界が在ること

それがすべてだ

青にこの街は澄む、
この街に私は住む、

此処に私は活きる

アイス ....
冷たい風、
死者の影に
まとわりつく

あなたのいる限り
無限の光彩輝く限り

渦巻く潮の底、
ひっそり潜む
もの 想う

瞬く星は消え
高く高く、紅色に
明ける空、
百万 ....
「美とは理念の感覚的残照であるのに、人はそう言わない」・ゲーテ



光さす無常の沃野に躍り出る

透明な湖面を割って巌の影

肉の苦と共に生きゆく勇気抱く
太陽が輝き
雨が降り注ぐ

この広大な墓地にて、

声を限りに叫んでも
誰にも届かない棺の中

沈黙の荒野を想起し
この砂漠で寝起きする

変拍子で進む旅
くぐもった声が絡み付 ....
くつろいでいるんだな
いつものイートイン、
いつもの濃いめのアイスコーヒー

午前だけ、
朝の薬に病状は落ち着き

顔を上げればガラス越し、
街はいつのまにか
雨に濡れ
傘の黄、黒 ....
祝福の瞬間は、闇に沈み佇む時と共に

この孤独という人生に唐突、到来する

永遠の剔抉、すべて在るものとの共生

若い、老い、病み、自然な必然を生きる過程で

出逢い別れ、また出逢い別 ....
ひそやかに
野辺の一角で
根を張り芽を出し
やがて見事な花咲かせ
遂には色褪せ萎れ枯れていく

密やかな野辺の
一角で出来し消滅し
降り注いだ瞬間、瞬間の
在るもの在るもの、艶やかな ....
ほのかに しずか 迫り来るもの

時間の持続、通り過ぎる人
髪を掻き上げ、白髪落ち

ヴェールに包まれ ただ 在るもの

降り注ぐ瞬間、喋り続ける人
この曇天に、息を継ぐ

どこか ....
雪の頂きへと進みます
あなたと隣り合いお茶を飲み

雪壁は凍りつき輝き神が宿るよう
あなたはいつもチーズケーキと紅茶

頂きは遠い途方もなく遠い
あなたは若く微笑みは優しい

ピッケ ....
ぽつんと ひとり
つめたい かぜ

ふいてふきつけ
つーっ と 水 

はだをつたわり
したたりおちる




母の腹の底に沈む
母の腹の其処に浮かび
六歳の美奈坊と絡み合 ....
茫洋と
宙に浮く
私の意識が
けだるい身体を
支配する朝、
路面は雨に濡れ
ひかり、
コンビニの前に並んだ
自転車たちの
在る輪郭が
黒く艶めくアスファルトに
浮き立つよう
そ ....
どうしようもねぇな

つながらねぇ
あめはふりつづき
みつからねぇ

死ぬしかないのかな
生きるしかないのかな
かあさん、かあさん



実在が立ち上がる瞬間、
切る、斬る ....
響、響、響

連鎖し連弾され

繋ぐ

この世界の、
次元と次元

響、響、響

路面に濡れた雨の痕跡は、
軒下にて透明を見つめる少年の その存在

世界の、この内で
あ ....
路面が濡れている
静謐な朝

一晩降りしきった
雨の響きに

喚び起こされた
深い歓びと哀しみの輪郭が

街の八百屋の主人を透過し
街のコンビニの店員を抉り

そっと そっと
 ....
青い空、深く
包み込まれ
清澄な甘露
探しながら
柔らかな、
優しい、
女の抱擁を
受け容れる

生々しい
艶かしい
懐かしい
声に
意識を
明け渡し

旅は続く
休 ....
異邦の人、独り
高曇りの空、歩む

街、穏やか
涼風は吹き抜け

現に馴染んだ者達
群れをなし
秋の甘やかな大気に浸る

異邦の人、独り
平静に包まれ
高曇りの空を歩みながら
 ....
見えるものがある
見えないものがある
意識はどちらにも開かれ
わたしは目醒めながら
じっと耐え見据えている

白い骨、剥き出された肉
灰色にウネル空、歪み伸びる糸杉
無数の肢体が躍る宇 ....
ひだかたけし(2621)
タイトル カテゴリ Point 日付
沈黙の青自由詩222/10/26 10:46
キオク自由詩122/10/25 22:26
夜、神秘の手前で自由詩122/10/25 19:19
ゴッホの水色自由詩7*22/10/25 10:43
ある日自由詩222/10/24 18:31
マの一瞬〇アラワレる秋自由詩4*22/10/24 11:41
詩想自由詩2*22/10/23 17:44
秋の舞い自由詩3*22/10/22 19:06
痕跡自由詩4*22/10/21 19:52
この秋晴れの空の下自由詩322/10/21 11:14
猫じゃらし揺れている自由詩222/10/20 18:32
詩をあらわしたい朝に自由詩222/10/20 10:58
プロセス自由詩222/10/19 21:18
青の瞬間自由詩122/10/19 17:55
散逸〇独りの異人の声、聴きながら自由詩522/10/18 21:04
イワヲのカゲ俳句322/10/18 17:33
ミイラ自由詩8*22/10/17 20:08
朝にくつろいで自由詩7*22/10/17 11:39
一つになる一つになれる自由詩1*22/10/16 21:56
直観的思考と命の饗宴自由詩122/10/16 19:08
天のラッパ自由詩122/10/16 11:29
あなたと隣り合いお茶を飲み自由詩122/10/15 21:54
キオクの怪物自由詩122/10/15 19:06
茫洋と朝自由詩122/10/15 11:20
Please自由詩2*22/10/14 21:52
奥に澄む自由詩222/10/14 18:32
この朝の光景自由詩322/10/14 11:17
サウンドに身を委ね、導かれ自由詩2*22/10/13 21:03
ツキヌケル、秋の朝自由詩722/10/13 11:40
ゴッホ、あるいは思考するもの自由詩122/10/12 20:10

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