熱気籠るこの夜に
雨が降る、静かに
世界を透明に染め
私の魂を奥底に沈め
五感の縛りを解いて

広がる大洋は
この世界の最中に在り
私の内底から溢れ出る

精神の響きは踊る直観が捉 ....
闇の中に
雨が降る
慈愛の雨が
私を濡らす
遥か計り知れない高みから


怒りは在る
哀しみは在る
取り壊された
我が家の
更地に


疼痛のさなか
ジョン・レノンの
 ....
脳髄に激痛が走る

手足が震える

街の景色が歪んで見える

当たり前だ

世界は私の認識の中にしか現れないのだから

私の知覚肉体器官が故障していれば
内なる直観的思考が弱って ....
生々しい
孤独な個の声の残響が
痕跡として
後から後から押し寄せる
この脳髄を爆破して
この孤独な個としての
私の魂に
突き刺さる

怒り、
哀しみ、
歓び、
沸き立つ感情が
 ....
花が開く
心が震える
舞い上がり、落ち続ける

限りなく

うねる大洋
無限の宇宙
貴女の微笑み

私たちは踊る、私たちは踊る
会話を必要としない
ただモーションだけの
コミ ....
闇に没して
自称詩人、自称詩人と
つまらない悪態ばかりついている
くそったれだ、キサマは

わたしは歌い叫ぶ
この世の地平を突き破り
独りになって、独りに戻って
限界ギリギリまで
内 ....
夏の空、玄関口
立ち尽くす我
庭木の揺れ、うねる大気

ああ世界が広がっていた!
己とは無関係に
何処までも眩しい異郷が

五歳の時のその体験を私は決して忘れない
じぶんとは全く無関 ....
木々の枝葉が微かに揺れている

風が吹いているのだな

濃緑の群れが青空に美しく浮き出すように

さわさわ さわさわ 揺れ動く

熱い微風が風景をかき混ぜ

世界は光景となり立ち現 ....
感覚と感覚は響き合っても
感情と感情は響き合っても
魂と魂は響き合わない

あなたは笑う
とっても素敵な笑顔
近況や村上春樹について語り合い
あなたはうつむき考え込む
とっても素敵な仕 ....
黄昏時は
哀しみと共
認識への衝動を
連れて来る
死を覚悟し
死に準備し
意識は覚醒する

わたしは知りたい
私が在ることの神秘を
不安と恐怖と怒りと歓喜と
内底深く渦を巻く
 ....
音楽、
それは自由な魂の響き
広がりゆく光の木霊

すべては変わっていく
気付くとあなたはもう此処にいない
闇を抱えたまま宇宙へと還り
未完成のまま波に呑まれ

内底から
寄せる宇 ....
深く、
深く息を継ぐ朝
眼前を歩き過ぎる人々の
一人、一人の輪郭が
鮮やかに浮き上がる

健やかな人、病んだ人
若い人、老いた人
すべての人を
内から包む光と闇
朝はそれらを浮き彫 ....
窓を開け
夏のうねる熱気を
浴びる
病んだ肉体が求める外気を

やがて闇に沈む
魂は果てしなく
内界を探る
沸き上がる感情と意志
直観に導かれ

戦う必要はない
ただ光に眼を向 ....
熱く生動する思考が
知覚されたものを捉える
それは例えば
樹木という概念の元に統一され
生々しいこの樹木という存在が立ち上がる

樹木の記憶像、表象は意識のなかで
再現された存在に過ぎな ....
小さな手、
小さな手を差し出して
二人、手を繋ぎ行く川沿いの道

あれはとても乾いた夏の日、
おまえは水が飲みたいと言った
おれは川の水を両手のひらに掬い
おまえの口許に持っていった
 ....
この哀しみは誰のもの
其処で泣いてる子供が言う
目を閉じれば消えてしまう世界
街角では老婆が荷車を押す

お日様は雲ってどこにもいない

クモの巣が縁の下で揺れている
みんなどこかへ行 ....
夕闇の静けさと共にやって来る
孤独が
病んだ肉体を忘れさせる
僕は学びながら
僕は体験しながら
此処に留まる
孤立ではなく孤独に沈潜し
他者に限りなく開かれて

青い水平線の向こうに ....
薄い絹糸が伸びて来る
夕べ
美しい音の調べのなか
天使たちが踊る

銀の照り返し
迫り来る闇
君のトラウマなんて
みたくない

天使たちが歌う
広がる宇宙
ひとりぼっちの砂浜
 ....
意識、冴え渡る朝
太陽の慈愛は深く
私と世界を隔てる壁は
瞬時にして溶解する

私たちは自然から生まれ
精神として対立した
観念は独自に表象世界を構築し
自然はナマの世界は物自体と幻と ....
明るんで
目醒めていく
柔らかな泥に横たわり
安らいで
残照の輝きを見つめている

意識の底に潜むモノが
どんなにおぞましいものだろうが
僕らは自由になる
魂が放つ直観に導かれ
豊 ....
風は吹いている
独りの個体がその風に乗せて
内底から溢れる声で歌う
私の生は貴女たちに負っていると

わたしは六畳の白壁の
小部屋に座り
その歌を聴く
世界に一人しかいない
この孤独 ....
さるすべりの紅、蝉の死骸
車列は延々と、行き交う人々
陽光は降り注ぎ、時は流れる

私という個体は
肉の苦痛を不断に携え
知覚と思考に世界を委ねる

一拍置いて目を瞑り
内底深く広が ....
太古から海は在る
太古から太陽は輝く

私は草地に立っていた
気付くと私は存在していた
遥か海を臨み、頭上で太陽は爆発し
訳もなく哀しくて涙が溢れ

太古から海は在る
太古から太陽は ....
漂いながら
青空を舞う
戯れながら
青空に呑まれる

わたしはあなたを知らない
あなたはわたしを知らない

ただ肉の痛みを殺していくだけ
打ち鳴らされる世界の音群に
飛び跳ねる世界 ....
広がっていく
広がっていく
生命力を溢れさせ
愉快に、快活に、歓喜に充ち
内面への途を
直観から結ばれ
心の底の宇宙を
神々が躍り出す局面を切り取って

神々は外にはいない
宇宙は ....
通り過ぎていく

あれも これも

通り過ぎていく

別れすら、喪失すら、死すら
記憶の奥に凍結され

でも どうしても
過ぎていかないものがある

意識の核のようなもの
遠 ....
「われらには存在は与えらてない。われらは流れに過ぎない。

われらは喜んであらゆる形に流れ込む。 

昼に、夜に、洞穴に、寺院に。

われらは貫き進む。存在への渇望がわれらを駆る。」(ヘッ ....
世界の残響のなかにいる
わたしをおちょくるな
微細な世界のリアルが必要だ

私たちはあまりに未完成だから
消え入る前に
羽を安らえる場所が必要
憩える場所の安息が必要

私たちは救わ ....
夜が明けるのか
日が暮れるのか
判然としないところに
留まっている

気楽に、穏やかに
心の深みに臨む
意識が覚醒する
静謐な孤独に包まれる
眼前の世界が
鮮明な輝きに充ちて
広 ....
私は夢を見ているのだろうか
そういう私も夢なのたろうか
世界は私も含めた表象*1という夢なのだろうか

それらの問いかけは思考によってなされる
わたしの内底から直観的に沸き上がる思考によって ....
ひだかたけし(2495)
タイトル カテゴリ Point 日付
貴女自由詩622/8/26 20:18
五行歌・夜闇の熱の奥に自由詩6*22/8/25 19:24
認識への意志自由詩2*22/8/25 11:22
ユートピアの地平自由詩222/8/24 19:19
アヴァロン自由詩422/8/23 18:13
SHOUT自由詩6*22/8/22 18:11
記憶の夏自由詩422/8/22 11:16
祝福の瞬間と君自由詩522/8/21 18:28
友達自由詩222/8/21 11:08
ひとつの内面の物語自由詩3*22/8/20 19:28
音楽自由詩6*22/8/19 18:43
朝の予感自由詩422/8/19 11:28
夏の思索自由詩7*22/8/18 19:21
生動する思考散文(批評 ...322/8/17 18:48
乾いた夏の日自由詩622/8/16 19:44
風景自由詩522/8/16 11:12
孤独と思考自由詩322/8/15 18:04
夕べの歌自由詩4*22/8/14 18:51
朝の覚醒自由詩422/8/14 11:24
自由のイメージ自由詩3*22/8/13 18:41
風は吹いている自由詩4*22/8/12 19:43
世界のなかで自由詩422/8/12 10:32
私は草地に立っていた自由詩522/8/11 19:04
出口自由詩6*22/8/11 10:36
ダイアモンド自由詩3*22/8/10 19:56
約束自由詩4*22/8/9 19:40
在る ということ~ヘッセへの返詩自由詩4*22/8/8 17:50
残響自由詩2*22/8/7 18:14
人生のある一日自由詩322/8/6 19:46
直観的思考と世界散文(批評 ...5*22/8/6 18:18

Home 戻る 最新へ 次へ
19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 
0.09sec.