あるもの
ただ、
在るもの
この、
沈黙の取り留め無さ
名付け以前の異様な密度
ソレは、
ナニカに触れて
ナニカを浮かび上がらせ
保ちつつ、
あるも ....
感触のよろめき息して
ミッキーマウス 笑う
ウルトラQ 渦巻き
沈黙の花束の贈られて
表層に居る かなしみ
ふるえ揺れ ふるえ滲み
節足動物の蠢いて
宙空の少年 踊り ....
この夜陰、
切迫する時間に
在るもの響くもの
打ち刻むビートに乗り
解き放たれ しずか、
待ち受けていた世界と
連弾され流れゆく旋律と
立ち上がり あざやか、
沈黙 ....
この夜陰、
楽音の揺らぎ響き
無 掻き混ぜ
ふと また
在り、
む
泰然と
しずまりしずかさ
の 異様、
脈動し硬直する肉
再び 装飾なき鋭角の楽音、求め
ジ ....
暗闇に
仄白く輝き
ぽっと浮かぶ
子供の顔の
輪郭を辿る線、
揺らぎ動き
闇に染まり
漆黒に溶ける
ティトゥス、
オマエという
存在の名
無を貫き覚醒し
存在という
永遠 ....
うきあがって
あざやかに
りんかく
ひびかせ
すみわたる
それは其処に聳え立つ
弓形の翼ひろげ黒々と
遠い地平は何処の国?
背景の純白の空にて無
捏ね上げ練り上げる様
生動し瞬 ....
あゝあおぞら
ひろがったね
またあえたね
途 行けば
ひらり花びら、
赤々と地に舞い落ちる
わたし ハッと
立ち止まり、
掴まえる この一瞬
あゝあおぞら ....
名無し人
名を取り戻す
時に
巨像 海に沈める
流れるように
刻み込むように
今の住み処
破壊し
新た 創り出し
巨像 海に沈める
流れるように、
刻み込 ....
足付かない水底の異様
ひろがり
平常心、喪失し
たちすくむ
胚種の成長そのもの、
宇宙の諸事象の流れ
その力動、巨大に透きとおり
細やか層状の響きの交錯
形成され練り上げら ....
なんにもない
もうなんにもない
これ以上なんにもない
あらわれた あらわれる、
沈黙の豊穣
響きの含蓄
たもたれる間、
たもたれる魔、
つらぬかれ
開く瞬間
無 ....
朝に、
流動する微細に
粘りつく
巨大な
極彩色の
おもちゃ箱
ひっくり返す
アパートの部屋、外に出れば
無意味の大河流れ
時間を引き裂き響かせ
そらはあいかわ ....
更新される混沌の時に
今、新たに生きて
ジャイアントコーン、
噛み砕き
味わい
歪む脳髄に耐えながら
溢れる言葉、
掬い拾い集め
無 波打つ響き
耳 澄ます この ....
揺れる三角
貫入する線
ねりあげくずれ
のびゆくむげん
色のひびきに
うらがえり
懐かし
すきとおる
揺れる三角
陥入する線
私は知らない
未知の意味
増殖する ....
漆黒に青銅の響き、在り
ぽっかり開いた穴、広がり
忘却される在ることの去来
ワダチ確かに途上に刻まれ
不断に崩れ落ちる祈念の海
私たち、常に途上の人
叩き漂いエンジン吹かし
憑依 ....
冬の太陽は 孤独だ
冷え澄み渡る蒼天に
ただ一点、燃え盛る
雪 降り積もる北の国から
届いた手紙
毛筆で書かれた文字は黒々、
その実在感に
しばし目を見張り 私は
ゆっくり立ち上が ....
流れる 大白雲
ゆっくりのっそり
奇異なこと
動きそのもの
意志を観る
消えてしまう
流れ白雲、忽然と
ひっそりひろがる
青空に 地球廻る
音すら 聴こえ
空、あかね
日 ....
この夜、この時
鮮明、際立ち
あるもの
ひびくもの
それぞれ
そこここに
在る
名指される以前、
それぞれの位置に
落ち着き静まり
それぞれの
在るという
意味なき ....
たましいの
まえをよこぎる
くろいかげ
こしょうした
にくたい
はやくも
とこにつき
こおり
ぎりぎり
かみくだく
ひとのたましい
いろんないろいろ
それぞれのときを
い ....
溢れる
溢れ出る
溢れ続ける、
はばたく花に
脱落する意味
言葉戸惑い
揺れる幽霊、
河童の踊り、
走る死人、
波打つ無
懐かしいよ
なんだか
とっても
透 ....
あぁ勝手に
うごめく思考の内
痛む眼 硬直する脳髄
ひたすら氷噛み砕き
溢れ出す
言葉、表し
耐える
今宵この時、
熱 呼び戻せ
熱という実体
固体液体気体の
....
叫びながら舞う女
光の庭に
ひとり居て
ことば
渦巻き喘ぎながら
喉を震わせ吐き出される声に
意味はたじろぎ光に呑まれ
舞い狂う女の
光の庭
時 失う
感覚の光
思い出の ....
過ぎ去りゆくもの
囚われず
力動するもの
捉え
悪魔の手のひらで踊る、
神の懷に入り澄み渡る、
貴女の醸し出す
吹き荒れる熱、
巻き込まれ力みなぎる心魂に
わたし ....
暗闇のなか
戸棚上の天井傍、
わずかに開いた扉から
のぞく闇の奥、
蠢いて蠢いて蠢いて
なんだろう?
暴力的な亀裂、入っていく
白壁は躍り呻き毒を吐き出し
どよめくような粘着質 ....
ひーこら、ひーこら
引いていく
この痛む肉、硬直する肉
千の耳鳴り
あえぎながら嘆息の声漏らしながら
*
「この病気、眼瞼けいれんですか?神経障害性疼痛ですか?それとも薬の副作 ....
こころの奥底、
眠るふるさとは
誰もがやって来た処
記憶という不思議なもの、
どんどん遡ってふっと浮かぶ
ぼぅとひろがる子宮の向こう
言葉の以前、言葉の以降
緑の草原に赤い花、ぽっと ....
思考せよ、と
言えば
空は思考する
空は私の鏡だ
私は空の鏡だ
心は平穏、
肉は硬直、
今宵、空は濃く青く
木星、揺れかがやき
わたしの思考を紡ぐ なにものか
....
かっぱかっぱらった
ふたりかっぱらった
ふたりであいあった
ふたりろまんちっく
夜空、
見上げ
河童
ふたり、
止まった時に
言葉散らし
響き合い
通じ合い
交わり合い
....
響き、
光球となり
流れ込む、
わたしに
わたしの内部
なにかナニカ
に、
なつかしく
するどく
あこがれ
覚醒させ、
ソレは最初から鳴り響いていた
気付かなか ....
新年、
天空、一段と青く
街、まばらな人影
しずまりおちついた心に
じんじん苦痛の肉、滲む
わたしはやっぱり相変わらず、
絶望もなく希望もなく
ただ心の志し、貫き
この ....
とてもしずかな夜です
そう感じ取る、
波立たない平静な意識があります
疼痛もしすがに続き
布団のなか、氷を噛み砕き
疼く肉に少しばかり耐えながら
真っ直ぐ進む時間という存在、
今はそ ....
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