独り、歩む途
この冷える夜に
彼岸花咲き誇る、
土手に白鷺降り立ち
用水路たどりすすむ
のっそりのそり進む
この冷える夜に
咲き誇る彼岸花群れ
白鷺、脇に息づき進み
....
言葉 与え、
存るものの
りんかく
を
とろかし
存在
を
浮き立たせ
うた うたい
歌 歌い
ひびき ひびかせ
響き 響かせ
相変わらず、
....
あるもの ふしぎ
神秘ではない
端的に 在る
のだから、
在る本 在るマスク 在るコップ
在る木 在るあなた 在るわたし
内的体験として
それら浮き立ち在る
本とい ....
砂漠の天空に
荒涼と輝く太陽、
孤絶 私を殺すなと
喉を震わせ
声 発しながら
渦巻く無機物に恐怖
吐き出し 切り
到来する 微睡みの覚醒の内、
肉に熱、
貫かれ ....
揺れる三角、
楽しげに
春かぜ
網戸から、
流れ込む
踊りませう
躍りませう
時の歌声に、
沸き立つ想い
冬の冷気、
暮れ流れ
伸びる直線、
季節を区切 ....
円のなかに円が在り
私が今、円かに
落ち着き払う
この夜陰、
無数無限に静かさ定着して
在るもの鳴るもの、
ただ静まり返り
あり
異邦の
声、言葉、歌 突き刺さる ....
黄色いカーネーション
踊る
赤い馬車
冷凍の肉に狂って狂って疾駆する、
未知すがら
供給される
ロボコネーション
すべてはあの青いアオイ天空湖、
込めて籠めて
耳鳴り ....
ひらかれ
すすむ
こころ、
ことほぎ
孤独、
寄る辺なき
魂の
力と化す。
朝の光に華やかな
紅梅の花の群れ、流れて揺れて
意識、うっとりあけてひらき
紅の点描、今や無数無限
朝の光彩を闊達に浴び
光景に溶け入るわたしが居る
肉
病んだ肉体、
夜の訪れと共
冷え硬直し始め
にもかかわらず
私は感じる、
夜想の宇宙に
烈開スルこの瞬間、
在るもの達 奏で
そのヒビキ微細に
在ること ....
うっすらと
満遍なく
広がる
絹糸のような
貴女を
懐かしく感じるたび、
凝集する眼差し
厳しく自戒する
この旅に終わりは無いと。
内底から
溢れ現れる
思考のウゴメキ
直観、
この夜陰に顕現し
行き渡る
孤独 鳴る
歌う私は
此処其処に在り、
純白の薄いメディアに戻り
愛するあなたに矢 ....
黒々うねり
弓形の天蓋、
艶めいて
眼差す地平に
聳え立つ
在ることと
言葉の響き
呼応し合い、
中庸と異常
合体スル
夢見の底に
覚醒し
浮き彫りに
成る鳴る、
....
眼差す月光が太陽、
生きている
活きている
この夜陰、
今
裸の私なんだよ、
はだかのワタシなんだよ、
独り言ち
幻想に溺れないで、
オノレ魂鍛え続け、
「 ....
病み患う少年の
皮膚の裂け目から
沸き溢れる膿、
「うう臭いなあ」と言いながら
自らの口にて吸い取る
白い少女、
想い出す。
あの娘は少女のまま沼に沈んだ
あの娘はその白い ....
ひっかかるような
にくたい
かかえ
ぬまへ
だれもちかづかない
ぬまへ
ざわめきながら
わきたちながら
ぬまへ
殴り倒す
声、裂け震え
残照のヒビキ
立ち塞がる壁
哀しみ ....
斜光が
百万光年の
斜光が
赤々、
街道沿いの
植木を
染め
もう夕暮れ、
道端に座り
さっきまで
哭いていた神様、
その陶器の肌のような
豊穣な涙に
自らの透明な輪 ....
遥か記憶に刻み込まれたモノ
この人生から溢れ出て、
とりとめなく茫然と巨大な 私の住み処。
この むげんのひろがり を
この むげんのやすらぎ に
微細な雨 降って来る時 ....
今宵 この小部屋にて、
老いてシワ塗れの白顔に
眼 黒々輝き
厳しく切実に輝き
憧憬が郷愁が
有する その力
今宵 この小部屋にて、
冷たく醒めた呪いの声
喉震わせ発せ ....
春の色づき感じさせる
今日も青空 ひろがり
優しい無関心な青空、
ぽかんとひろがり
何者だろう?
何物だろう?
ナニモノダロウ?
道端に薄茶に色褪せ
猫じゃらしの ....
今宵、安らぎ覚醒し
言葉、寄せ溢れ
なんの秘密もない
思考にて突き抜け
哀しみ歓び削ぎ落とし、
ジーザス 私は独り人
優しい無関心な青空を
霊性の雨降る宇宙へ
接続スル営み ....
旅人、安らう浜辺に
赤々渦巻く薔薇の蕾
村娘、白砂に足跡残し
歩きながら浴びた雨、
激して浴びた人々の罵声、
待ちわびた陽の光、時の灯、
今 心落ち着き払い
絶望もなく希 ....
太陽が昇る、
太陽が沈む、
一日 始まり終わり始まり
人生 始まり成長し年老い
終わりの調和、
見届ける宇宙に いつも霊性の雨。
雲一つ、
火星輝き
灯る家
沈黙の轟音に
旋回する銀河
深まる夜闇に
夢みがちな覚醒
訪れる時、
言葉沸き立つ
意味振り落とし
すべて後に
逃れ去るもの
生も死も
愛 ....
在るもの在るもの
個々の輪郭、
光景に溶け込み
ながら
成っている鳴っている
意味 剥離し
新たな
意味 未生成
ながら
今宵、この小部屋にて
すべて ....
夢みる眠り
夢みる眠りに
たゆたって
夢みがちな
覚醒状態
夢みながら
去来する記憶
夢みのなか
変成され
未定形な意味に
懐かしさ縁取る
ヒビキ奏で鳴らし
夢 ....
空虚な空
くうな空
すべて寝静まる
この夜陰、
声 在る
物 在る
光 在る
闇 在る
抉り出す世界のこの
哀しみ歓び
うきあがるうつつ
うきたつひびきせんりつ
....
城郭の門前に
控える
兵士たち、
聴き取ること不可能な
冬の大地の振動に
凍え耐え待機し
城郭の門前に
控える
兵士、
あらゆる光景と現の見通し
独り語る、
....
打ち降ろす響き、
ヒビキ
叩き降ろす、
僕は燃える
私は燃え滾る
俺は燃え上がる
響き打ち降ろす、
意味はヒビキの中に
線形時間の中に在るのは、
あれは 死体 ....
白い人、地平に立つ
青い空、輝き出るように
花は咲き膨らみやがて割れ裂け
わたしは笑い転げるひたすらの力動
予感に押し出され此処まで来たんだ
力を集め四散しているそれを魂に凝集し
....
16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56
0.57sec.