1.
金属は湿っている
雨は歌っている
窓辺にはカーテンが
幾百万の色調とともに
輝いている
絵の中の小人が歩き出す
時計は止まっている
目を閉じている人がいる
ある夜のことを思 ....
半年くらい前の投稿なんですが、
フジシロ武さんの「お手軽詩人の作り方」ってのがあって、
当時読んだときは単純にアイロニカルで面白いな〜と思ったんです。
http://po-m.com/forum ....
私は花
彼は水
花は空しか目差さない
その盲目さは美しい
私はヒト
彼はいない
目の前のことしか見えていない
その盲目さは死のとなり
「三百円のお返しでございます、ありがとうございました」
しまった。
おつりを財布の中にしまう前に、財布をバッグの中にしまってしまった。
「要領が悪いわねえ」なんて、店員さんに思われた ....
子猫が一匹死にました
罪なき子猫よ
おまへの為に詩を書かう
∴
公園の駐車場に、三匹の子猫が居付くやうになったのは一ト月ほど前
母猫の姿はなく、生後まもなく捨てられたのに違ひない
....
こんにちは たくさんの方に はじめまして。 るおんです。
今日は少し 私のことをお話してみようと思います。
20歳という 言い訳利き放題の一年も後2ヶ月を切り
車の中で彼とど ....
それもスタート地点で何もないのにけつまずく。
一緒に走っていた人はどうやらみんなちゃんとスタートを切ったらしい。
みんなの背中がみるみるうちに遠ざかっていく。
ほどけてもいない靴紐をなおす。
....
空は悩んでいた
そのときそのときで
表情がころころ変わり
僕は
知らなかったわけではない
それでも
ただ眺めることしか
できることがなくて
空は泣いていた
大地に抱かれたくて ....
はじめて雪の降った日に出会い
二人でいるから暖かかった冬
すべって転ぶことまでが幸せに思えてた
でも 春の訪れへの感謝を忘れたあたし達に
うだる暑さの夏を越えられるはずもなく
....
何でこんなにも苛々してるのだろう?
何もかも厭だ。
消えたいよ。
人の声が、水の音が、全てが雑音に聴こえる。
何も要らない。
疲れたよ。
一番助けを求めてる人は遠く ....
春の日 降られたし
パステルカラーの洋服が目立つようになった最近
冬のうちから季節を無視していたあたしは
回りに溶けてしまいそになるのが怖くて
茶色と黒の服を買い込んだ
....
何処に行ったのか
何をしているのか
わかってる
確かに私は
ここ にいる
でもそれは
本意ではなくて
あなた を
待っている わけではなくて
ただ
打ちのめされて
佇んでいる ....
その1
爪のにおいを嗅ぐのがすき
その2
口げんかで負けることをよしとしない
その3
すぐ怒るなんでも人にせいにする
その4
甘えるのが苦手
....
穢れた世界は ごめんだ
引き裂かれた言葉が泣き叫ぶ時は
何故に 人は
染まる?
弱いの?
あらがう?
あしたへの叫び
ふざける欲望を止めるが為に
二人は行き直す
(生 ....
うさぎの
みみが
ぐんぐんのびて
ふしぎになるのを
だまってみてた
ぼくは、
そんなに
できたオトコ
じゃない
しっと
に
むねやけして
かおの ....
6時15分
目覚まし時計が鳴る
たぶんあの世とこの世の間にいるみたいな顔をして煙草を吸う
それから秒針がちかちか聞こえだす
引力に引かれるように瞬速で作業着に着替える
タオルと靴下を2セッ ....
誰も何も見ていません
誰も何も 見てはいません
この音の無い地を
何と呼べばいいのか
あざわらう顔ばかりが動きつづけて
水を湛えた容れものが倒れ
倒れ 倒れ 流れ出 ....
姪がうまれてきた日
生まれてきてくれてありがとう、こんな喜びを運んでくれて
と、姉の姑さんが言った
生まれてきた子は、今二歳になって、私の名前も呼ぶようになった
こんなにも愛されて生まれてきた ....
誰かに
嫌われたくなくて
また
自分を 少し
削って
僕はそんな
毎日を
過ごしているよ
人に嫌われると
僕が僕じゃ
なくなってしまうから
....
いずれ忘れらる人間は 意を持つことさえも罪とされるのか
罪深き人間どもよ 意を持ったことを後悔せよ 後悔してからでは遅いのだ
壊したい
全てを壊したい
どうしてだろう、目の前を通る人を壊したい
目の前にあるモノを壊したい
綺麗なものなんて要らないよ。
だって私が穢れて必要の無いものだから。
1ヶ月前に思っていたほど
この場所にいることは悲しくなくて
だんだんと君とのやり取りも
減ってきている ね
でも不思議と悲しくないんだよ 僕は
やり取りなんてしなくても
元気だろう ....
毎年、4月1日には、絶対に無理なのに遠くにいる君に「今から会いに行くよ」とか言いたくなる。もちろん、君が遠くにいることなんて嘘で、君がいることも嘘なんだけど。まぁ、僕がこの世に存在していることも嘘な ....
伝えたいことがあるんだけど上手く言葉にできなくていつもそれは嘘になる。
無理やりに言葉にしたら違う風に採られてしまってまた嘘ができる。
同じことの繰り返し、いつもそんな風になってしまって少し困った ....
朝の天気予報を
朝の占いを
朝のアナウンサーの
今日も一日がんばっての一言を
手相をみた占い師を
株価の上昇を
日本経済の上向きを
今日巨人が勝つことを
地震が起きないことを
....
私はこの人のことを何もしらない
何も知らないこの人のことを愛す
言葉がうまく伝わらないから
会話がとてもスローだから
やさしく
丁寧に
お互いのことをゆっくり知って ....
そろそろなのは分かっている。
もうそろそろ心を決めなければならない。
自分の荷物は自分で背負わなければいけない。
当たり前のように誰かに頼ることを、卒業しなければ。
今はたくさん差し伸 ....
結構昔は聞いたもんだ。
自由とか愛とか仕様もないフレーズを連呼して同調して、それでも一生懸命に自分なりにやってきて、
(((時々僕は、)))
{ルビ欺瞞=ぎまん}とか{ルビ猜 ....
※
鍵を開け部屋に入ると
夕暮れが横たわっていた
ただいまを
告げることができずに
カーテンを閉めてしまう僕は
そうして一日が終わることを確かめる
※
母さ ....
泡と塗れる事に嘯き覚えて
僕が去っていった日曜日に
汚れた流線型が降り積もる肌に
華奢なライン真似て空が繋いでいく
プラスチックみたいなリズム
音がまねて吐き出す雲の中で
わずかな音は ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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