さよならまでは
予期せぬ早さで
うしなった未来たちが
ななめの軌跡で
....
春の湿り
香がする
青が焦げつき
祈りを試す
やり過ごして
生きて ....
うまくいかないのは
ぼくが
うまくいかないことに
支配されているから
そこか ....
小さな頃から影踏みが好きだった
だから
今でも雨の日は気分が憂鬱になる
晴れの日は ....
通りゃんせ 通りゃんせ
ほそ道に咲く梅が香に
思い出づるは幼き日
祖母に引かれて踏み初 ....
秩序にならない秩序が
宇宙にこっそりとバランスを与える。
リンゴにならないリンゴが
今日出 ....
私は影でした
ずっとあなたの側に寄り添い
どんなときもあなたと
歩を共にし ....
水色の石けんの香りがした
炭酸水の底で
一瞬にしてはじける
小さな苦痛
はじけて溶け ....
春は桜と言ふめれど
梅のにほひはえもいへず
春をおこする花ならば
ともに夢を見 夢咲かむ
....
「彼は悲しい」
これは詩の言葉です
「わたしは悲しい」
これとは違って
「彼 ....
私の理想の形が
あっけなく崩れてしまって
ひどい混乱を隠せない
キミは”こんなもんだよ”と ....
夜の硝子
朝の氷
はやく溶けるのは
(指)
祭壇の上
振り払われた火
....
昨日までの鬱屈を
雨が洗い流したのか
カーテンを開けると
底抜けの空のあおさが
広が ....
家出したまま三日も
戻って来なかった日があったね
最近やたらにぼくの背中を ....
ある日 やしの木の上で
ぼくは きみを見つけたよ
しっぽの ながく かわいい
きみは まる ....
眼鏡をかけると、とたんに景色は濡れた様に映る。
雨など、降ってはいないのに。
自分の気持ちな ....
貴方と一緒に居る
ただ、それだけが、“時を刻む”ってこと
同じ時を
同じ場所で
....
覚めたときも
あなたが居てくれた。
こんなにながい間隣に居てても
あなたの夢見てたんだ・・ ....
広い空の見えない街角
電線に雀が止まってさえずる
地を這いつくばる俺達をどう見ているの ....
ふゆのひかりがくすぶるなか
はいいろのかげをひきずりながら
うすきみわるくちかづいて ....
歩道の片隅で その猫はさびしく倒れていて
彼女の目は逸らさせたつもりだったのだけれど
うまくいか ....
東京の道は、入り組んでいて好きじゃない
この街は迷路だ
この町は迷路だ
水分が
の ....
腹立つと言われた
みんなが笑っているときに笑えない私
空気を読めと・
そゆうやつがいると気分が ....
君はあの人が好きだよね
よく知っているよ
あの人が君が好きだってことも
....
『ゆっくりとしか
伝わらないものもあるんだよ』
教えてくれたひとは
もういない
い ....
煙る午後に
まどろむ陽光が
研磨された鋏刃の隙間
さわさわと開放し行儀良く
沈静し少し乱 ....
1
スタンドミラーの前に彼女は立っていた。
肩越しに覗くと、ブロンドの髪の少女と目が合った。 ....
勉強のおともに
チロルチョコ
私は
チロルチョコが好き
理由はたぶん
雑草が好きなのと
お ....
人の顔がすべて己より愚鈍に見える日は
できるならすぐに帰宅して就寝すべし
寝酒にカップ酒を飲むも ....
肌に触れ ぬくもりを
耳に声 優しいささやきを
冷たい壁の向こう 君を見つめ
気持 ....
可愛い顔。
甘えた声。
君という全てが好き。
君で始まり
君で終わる
そんな毎日が好きだ
午後1時がかたどる窓の光線
電子ジャーのふきんに居て
お茶の湯気
キラキラとたちのぼり ....
・
・
・
・
・
・
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・
「ところでさぁ
お前は ....
いさかいなんて どこにでも あることで
うつろなんて 小石みたいに ざらだね
かえすがえ ....
それはからかいか
それとも本当か
憎らしい程の
純情
花。それ自体が詩である
真っ直ぐな道を、今、ずっと夢見ている。
前を向こうとするほど、進みにくくなる この道。
でも ....
今まで飛んだ事の無いミサイルを
ずっと眺め続ける仕事をしていた男が
急に仕事を辞めてしまった
....
海はこんなに広いのに
もう何でも知っているような顔をしてる
マンボウ
君はいつもゆ ....
おしまいをしらせない空
そのしたで鳥はとんで
わたしたちは家をつくり
海のそこでねがえり
く ....
誰もが感じている
接触を拒む壁が誰にでも…
「遮る瞬間」
白い閃光が脳内を走り
擬似 ....
おへそに つめをたてて
ぎゅっと押す
ざらざらとはみ出してゆくのは 宵の空
じいんとしてい ....
途方に、てくてく暮れたのとひとしく
すべての背景を沈めた言葉のわたくし
....
知ってる人は誰もいない
二階の僕の部屋
月を見るために外に出よう
君を連れて星空の ....
午後の日溜まりの中に首を突っ込んでみて
僕はその上に太陽があることを知る
雪が積も ....
世界が終わってしまったような気がする
この曲をずっと聴き続けて夜道を歩いていると
....
隣のビルに
ビルが映る
夕暮れの汐留
オレンジの残光と
やがて来る薄紫の ....
今日の朝の空は
雲一つない澄み切った黄色だった
青はどうやら品切れらしい
緑も余っていたらしく ....
逢いたいと、口に出してしまえば簡単だけど
わたしは自分でブレーキを踏む
逢えないこの時間も、 ....
まるであんぱんを分けあうように
二人はその心を互いに分けあった
まるで紅茶にいれた角砂糖のよ ....
なかなか歩かなかった
かいちゃんが
とうとう歩き始めた
まだよちよちだけど
少しずつ歩く ....
淋しい時はちょっと拗ねたフリ
楽しいのにわざとクールに振る舞って
落ち込んでても努め ....
稲妻でみんな酔って終われるって言うから此処に来た
だから早くそれを出せばいい
そう言いな ....
天球の下で深呼吸した
魂と宇宙とが繋がった
身体の震えが止まらない
精神が歌うこの世界の歌
....
この躰
闇に包まれ
消え逝くも
想い変わらず
光となりぬ
いつかまた
君にまみえん
陽の ....
二月の雨がぬるくて
少しだけさびしい
雲はいつだってしたたかで
冷たい雨ばかりではない ....
朝から必死で走り駅へと向かう
満員電車降りたい駅で必死に降りる
乗り換え電車で2番ホーム ....
僕らには君がいる
永遠のノスタルジア
煌くアルカディア
僕らには君がいる
例え世界にとっ ....
この世には良い奴悪い奴がいて
悪い奴には天罰が下るって聞いたけど
俺もお前も法の番人ですら
罪 ....
あんたはほんまにきれいに切りよる
すうっていう音が聞こえてきそうになるわ
あんたの血はきれい ....
僕は想う
僕は想う
月影はまだ
はっきりしている今だからこそ
後ろも前もわか ....
一人の罪人とすれ違う
一つでいいから
俺の罪を背負ってくれ
心清き青年は
一つくらい ....
よわい月の光をとおした色のないおぼろげな雲が涙ににじんだ恋文のようにせつなく空いちめんをおおってい ....
この世は思ったよりも残酷で
どこまでも冷たくきれいだった
いつか見た氷の女王のように
心が凍り ....
あなたの指し示すその方角へ
私は黙って歩を進める
あなたの見上げるその空を
私も黙 ....
完璧な春の下を
僕らはゆっくり歩いている
見慣れたはずの駅が今
妙によ ....
本当に一人になりたくて
孤独を肌に感じたくて
改札に向かう足取りをユーターンさせて
真夜中の街 ....
淋しくも星七つ八つ春は来る
雨が降るから傘をさす
雨あがるから傘とじる
雨が降るから傘をさす
雨あがるから ....
遠くの底から照らし出される
細く明るいシアンブルー
明度の落ちた青色に
ぺったり塗られて見 ....
残業の仕事につかれて夜道を歩いていると、
遠い空の下にいる君の声が聞きたくなり、
携帯電話を ....
過ぎてしまった過去を。
蒸し返すことは良くないけど。
いつも一人ぼっちの時に。
思い出しち ....
朝の始まりは騒音、排気ガスに振動
片棒担ぎの分際で
一丁前に眉を寄せる
やれ ....
君には聞こえないだろ
聞こえても理解出来ないだろう
光を切り裂く鋭利な悲鳴が
....
初七日の師とともに解く入試かな
{ルビ初午=はつうま}の氏子送りて遅き昼
春一番彼の屋台 ....
抱かれて眠りにつく
花びらに抱かれて眠りにつく
気づくと体中が棘だらけで
優しい花びらさえ壊し ....
ピタゴラスの定理って知ってる?
三平方の定理だよ!
直角に交わってる僕と君との気持ち
....
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