硬くなっただんごを2分素揚げして見知らぬ墓にお供えをする
柔肌のわけへだてない膨らみにみたらし ....
まず考えなければならないのは、このフォーラムも官警により管理されている(若しくは、
される危険性が ....
すこしだけ 息をすった。
らくになる前に こみあげてきた。
ごまかすために 窓の向こうがわを ....
言葉を持つ者の手は冷える
言葉をその手に持つかぎり
温かくなる ....
彼がまた
子育てを再開するという
一度は手離したのに
赤ん坊の
おじいちゃんとおばあ ....
羽の群れがもつれあう向こうに
月が居る
羽の飛沫は風を飾り
陸ははばたき 海を ....
私は鍵を差し出したのだ
百円ライターでも取ってやったかのように
もののついでに渡すこ ....
両刃の上では
留まれない
赤い靴は血の色で
ガラスの靴は涙色
愛している
愛していない ....
私たちは願うもの
どうか
あの想いは河へ流し
この身体は海へ流してください
木々は私を抱 ....
お元気ですか
わたし
今日
手首
....
とても疲れて
寂しい帰り道
歩きながら
車の中から
電車の窓から
わたしは夜空を見上げる
....
いつでもいいよ
って
ついいってしまった
じゃあいつか
かならず
って
てをふってく ....
{引用= はじめに断っておきますが、これはオリジナルではありません。
格闘家の前田日明さんが語っ ....
あたたかい雨の季節にこがれて
梅の実は ほそ枝に寄り添い
みどりいろの葉陰を肌にうつして
いっ ....
街の中心
その、少したかいところ
高架化されたせんろの上を
古びたでんしゃがはしる
ねむ ....
都会にしては日系ばかりだ
スタジオ・ワークにしかないのか
一つには偏光する楽色
世紀末にだって ....
「ノストラダムスでーす」
玄関を開けると
郵便配達の恰好をした
ノストラダムスが
....
悟りを開いた数時間後
仏陀はただまた悩んだ
磔にされた数時間後
キリストはただ死んだ
た ....
あなたといっしょに過ごす事ができるなら、
それはいい時間の使い方だと思う
どんなに沈黙が続い ....
八月二十七日 午前二時
病室の小さなベッドの上
真っ白なシーツ ....
暑さ 流れる空間
自転車に乗った二つの目、通り過ぎるガラスの扉を見つける。
君は靴を ....
いるぐらっつ はるもらーぐ あれしゅろっぷ
のんぎりーあんちゅる すぅいーじゃば じゃば
....
ぬるい雨に圧され紫陽花の青い首が舗道へ垂れています
私は待っています
触れてくれ ....
あなたは、荒れ狂った、広大な砂地に足を埋めて、飛ばされないように、大時化で、ドロドロとした ....
石畳
踊りの輪の中で
子供達は買われるのです
....
私だって
いつかは私になれるだろう
僕は速読かつ多読家だ。
故に、短編と詩を好む。
いや、好まざるを得ない。
朝と夜の電車に揺られ ....
たまたま人からもらって一度だけ食べたお菓子の味が忘れられないのに、どこのなんというお菓子なのかさっ ....
自動販売機の陰の
真っ黒な塊がゴソリと動いて
よく見るとそれは
汚れた分厚い毛布に包まった人だ ....
澤木耕太郎の『深夜特急』。
昔、テレビで大沢たかおが実写でやっていた。アジア篇しか見ていな ....
恋人は、詩を書く人と走る人
ふたりはお互いを知らない
わたしは詩を書く人と暮らしている
....
ほとばしる情熱と
命の喜びを
全身で表現して
暑い夏の夜が始まる
笛と太鼓と
人々の ....
ゲリラ兵に捕らえられた僕は
若きリーダーの男に
カラシニコフ銃を渡され
「お前の最も憎い者を打 ....
言っても、言っても、言い足りない。
あなたからどんだけの愛をもらったのでしょうか・・・
これから ....
睡眠薬を飲み
仰向けになり
タオルを顔にかぶり
合掌
おめでとうの花が
かかえきれず 腕からこぼれ落ち
顔をうずめれば色 ....
白から白へと響きわたり
限りあるかたちに届くのは
ほんのわずかしか続かない
どこに ....
わたしがきらきらの火花に歓声をあげているあいだ
そのひとは
灯かりのむこうの景色をみてい ....
君が言わせたがる言葉を
どうしても言えず
唇をかむ
うながされ
催促されて
思わず口か ....
仮にも新橋に住む
黒田さんが酔っぱらうとゆりかもめが運転を見合わせるというのなら
掌ほどの大きな ....
きのうの僕はつらかった
きのうの僕はかなしかった
だけど めざめたばかりの僕は
....
君が握ると
同じ力で握り返してくるものがある
君はその力をさざ波に変え
身体の最果てま ....
駆け抜けろ!今の奇跡を
唸る肉体に熱いボディを載せて
光るうねりの中
喝采はまだまだ早い
ス ....
平坦な場所
何も いない
みていた空
置いてきぼり
かかわる 擦り傷
ぺろ ....
10年くらい前「ウォーリーをさがせ!」(マーティン ハンドフォード著 フレーベル館)という絵本が流 ....
街は、宣伝する車の謳い文句と、気にも止めない通行人を生贄にして
せり上がる暑さよりも、乾いた空虚さ ....
「ありがとうございます」とコンビニの店員が微笑みかける。僕にではない。ただ、この人、どこかで会った ....
わたしが放課後こっそりえさをやっていた
あの河川敷の林の猫を
あなたがちいさな段ボールに詰めたと ....
30カラットで蜜蜂が鳴いている
空中に棘が咲いている
棘に切り裂かれ、花粉にまみれた大気は、 ....
心臓室が横断歩道のリズムで呼吸している
シマウマのリズムで白く呼吸している
アスファルトに焦げ付 ....
私の部屋を嵐が行過ぎた
隣人の部屋に避難する
隣人の部屋
廊下には、泥水をかぶ ....
■三番目の千文字 Endo1
「煙道」と記された文献を英訳する際、誤って"Tobac ....
他人の空煮を食べてる
脳味噌から下半身まで
綺麗に食べてあげるね
侵食されることに快感 ....
ねえおとうさん、
おとなになるってどういうこと?
つらいかなしいことを知るということ?
ねえお ....
とめどなくなかから、そう、こんなふうに
星が消えて、灯りがうずくころ
風がなって、た ....
世の中には、ウソとホントウがあるっていうこと
あたしはいつごろ知ったんだろう
嘘を吐くっていうこ ....
貝殻を気取る私は
捕獲されるのを警戒する
辺りが静かになった頃
深い深い、おそらく他人 ....
まったく 目を覆うことができたらいいのに
母の背中を 掻き毟ると 血 がにじむ
茶色いかさぶた ....
殺風景な通路のソファに座って小説を読んでいた。見渡す限り廊下で窓からの光が心地よい。他に誰も見当た ....
誓いを立てた夜は 月へジャンプして兎と餅つきをする夢を見る
楽しい夜が過ぎて朝になると 重力は ....
薄闇の映画館の中
鴨川のことを思っていた
土手にしがみつこうとする亀
にぶいオオサンショウウオ ....
せっくすしたい
せっくすしたい
せっくすしたい
隠しようがない想い
ふと思うの
君 ....
真実ってやつは意外に恐くはありませんから
奥さんそんなに心配なさらないで
どうか思い切って身を任 ....
九月三日、僕は死んだ
メキシコのティファナで
黄色い風は心をすかし
物売りの少 ....
あの分かれ道
右へ流されてみることが
あの分かれ道
左へ巻かれてみることが
できず ....
月明かり程度の部屋で、
青白く浮かぶ お前の身体に隣接する。
しっとりした乳房に 導かれた手を添 ....
言葉の刃が心に刺さり
それでも立ち上がる君を見ていた
夏の風がこの場所を通り過ぎて
太陽が ....
基本給渡して
それで終わり
基本給の愛情は
変換すると「亜衣嬢」って出る
君にとっては
お ....
ながいはりを
ゆびでまわす
ぐるぐる
なんどもまわす
まどのそとは
くらいやみ
わた ....
君はいつも
「自信がない、もうイヤだ」と嘆いていたね。
でも、誰にだってそういうのはあるんだ ....
君がいるから僕はインターネットなんて燃やしてしまえる
君がいてくれるなら僕はいつだってインターネ ....
上手く眠れないままの空が白み始める。轟音
で走り去る獣たちもわずかで、その咆哮にも
ためらい ....
雨催いが私に思い出させて止まぬ人がいる
かつて私が深く愛した人だ
二人は傘の下でなければ逢瀬を重 ....
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