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 土曜日になると僕はいつも頭の中に森が思い浮かぶ それは荘厳で深緑に煌びやかで僕をとても安心な気分にさせる
 僕はその森の中へ入っていく 吐く息は真っ白から緑になる この森の中では季節がめまぐるしく ....
                 1978年作

私は寂しいのに
私の頭は少しも同情しない
軽い興奮の波に乗り
踊り続ける娘達を見ている

波頭が砕けると
鋭い放物線が落下して
少年 ....
少年に乗ったイルカは
本来そこにいるべきでない人々を
本来の居場所に導いていく
それが仕事なのだ

例えば、あすこの大教室で
頬杖をついて居眠りしている女学生
彼女なんかも
少年に乗っ ....
君は

何があっても

大丈夫



大丈夫

という字をよくよく見ると

一人 + 一人 + 二人



大丈夫

という字には

人が4人も ....
花冷えのころ
すきとおるあおと
ぬくもりをさがしながら
蝶のようにとびたち

風の声をとどけに
あなたの耳で
蕾になって

向日葵のだいたんな喜び
わすれな草のブルー
おしろ ....
ことばは
かけらだ
かき集めて
かき集めて
つくる砂の城が
ひかりを浴びて
窓に飾る花の叫びだ
レースがひるがえり
それは、かけらだ


宿酔いだから
洗濯に行こう
宿酔 ....
淡く
夢にいた人は水彩でした


*


(あ、)


こめかみとシーツの間に
かすかに染み入り、そこから
まぶたに明けてゆく一筋の朝の滲みに、すっと
打 ....
僕が悲しくて泣いていたら
雨が降ってきて
神様も一緒に泣いてくれた
 
 
 
それはすごく
やさしくて
あたたかくて
ブクブクと
グツグツと
溜まった涙の水たまりが
沸騰をは ....
これはね。
あたしたち、
死ぬ時はきっと別々だから、
だからこうしてにぎって、
眠っているの。
ほらこうしていると、
あなたどくどくしてる。
あったかい。 ....
うれしくて うれしくて 泣く
しあわせで 泣く しあわせで 泣く

退屈で 怒る
何もすることがなくて 他人(ひと)にあたる

さみしくて
その さみしいこと自体に理解が及ばなくて
 ....
ただ、空ばかりが暗い

照明ばかりが明るい

そこだけ白くて

他は黒い



朝、目を覚ますたびに泣いた、と君は言った
僕はその言葉を重んじてうなずいた


 ....
{引用=
鱗はがし


   ぐったりとした坂の両脇

   片付けられたばっかりの ここは小さな店屋さん

   向かいではやけくそなハンマーが突き出た骨を打っていて

    ....
勢いよく 部屋から飛び出した
あなたから 逃げ出した
深い夜の刻

私の目には 冷たい涙が溜まっていて
見上げる月は 歪んで見える

行き先などなかった
ただ深い闇へと 沈んで行きたか ....
コーラやガンジャが
ふみ潰されたコンクリートの上で
カーテン越しの光も
橙になってはだか

コニャックの上等も
空になっちまえば
抱かれ果てた
おんなの腰の辺りみたいだ

そう、あ ....
いまから。
戦争するから、
戦闘するよと言われたので、
ぼくは真っ先に、
一番高いところにいる。
ヤツを殺した。
勝った。
勝ったので、
ぼくは成り上が ....
今歩いているこの路地が
たとえば海沿いにしかれたひそかな町の
その奥に抱かれた狭い路地だったとして

世界一小さいという砂粒が
つもって出来た町だったとして

もうあと何件かの民家を越え ....
緑の草原の中の静かな輪廻転生
ガサガサ音を立てる
鳩の胸を貪る名前
風が吹いて倒れた草の
(修飾しています)
冒頭で死んだ幾人かの名前を
読み上げてい
とても遠いところから凧を焚く
て ....
イチコが僕の家にやってきたのは
今から十年余り前のことでした



四月の暗い雨の日でした

皆が雨で桜が散ってしまうと
嘆いていた日でした



当時住んでいたアパートの玄関 ....
          ぴぃん ぴぃん ぴんぷる ぱん
          ぴんぷる ぽんぷる ぴんぷる ぱん



くらがり ひろがり つきあかり
くるくる わたしの すぽっとらいと

 ....
片目ばかりが傾く夕べに
しあわせの少ない膝を抱き
花はつぼみのうたをうたう


午後にひたいをしたたるものは
すべて血のように感じられる
その熱さゆえ その太さゆえ


 ....
また ここに来ました
あの石を 一体どれだけの人が踏んだのたろう?

そりゃあ もう この世には無い位の数字

初めての時は あの人が隣にいて

そりゃあ もう この世には無い位の数字
 ....
「 きょうはせんたくびよりねぇ 」 


「 おれもほされたいよ
  べらんだに     」 


「 まずあらってこなきゃだめじゃない
  あんたじたいを          」 
 ....
          ―あるいは隠棲と知識


その先は海へといたる低地帯
広大なだけの空が暮れはじめると
きょうも
{ルビ背=せい}の高い草は
静かで乾いた音をたてる

立ってること ....
 
まずは、
背中の秋を追いかけて
レダの卵を採取しなくてはなりません。
(ゆめです。きづかれぬようにかくしてしまった、)

それは、此処からずっと北、
一つ長い橋を渡って弓なりに沿っ ....
メンソールが目にしみて
お前はきっと、してやったり顔
少し、じろっと目を向けたら
またそっけなく横を向いている
知らないふりは上手くなったんだな
 
キャメル、その瘤に
俺の愛情の一欠片 ....
ふもとの牧場をよぎるものは
いつかふたつの影をみていた
不安は彼のものではなく
疑いは彼のものではない
荒涼とした断頭台の丘陵が
不埒に入り組んだ森と
遠くの煙突の羅列に重なり
全く明朗 ....
晴天 やがて使い込まれた
ガラスケースの街並みは
生まれるのと同じ速度で
あわただしく死んでいった
もう一度彼だけは普段着で
重たい顔をあげて
何ごともないかのように
ミラーを通りこして ....
せめてもの
という慰めを残して
子猫は飛び去ってしまった
その背中に
あまりにも何もなかったから
軽く土を蹴るだけで
ぼくの見えないところまで
子猫は飛んで行ってしまった
かなしいと
 ....
                  2007/04/21


なにもないところで食べ物を探して歩いていると喉が渇いて足が疲れて歩くのが嫌になったので立ち止まって座り込んだら動けなくなるので遠くの ....
車に乗って
買い物に行くと
車線が多すぎて
迷ってしまう
そうして
どんどん違うところまで
行き着いてしまう
町でも
田んぼでも
森でもなくて
ただ
がらんどうな場所に
石田 圭太さんの自由詩おすすめリスト(1332)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
土曜日の森- はじめ自由詩5*07-4-25
海岸- あおば自由詩8*07-4-25
少年に乗ったイルカ- シリ・カ ...自由詩707-4-24
ダイジョーブ- むむ自由詩207-4-24
*耳の産声*- かおる自由詩25*07-4-24
かき集めて- soft_machine自由詩31*07-4-24
水彩の夢- A道化自由詩3007-4-24
- 倉持 雛自由詩907-4-24
「_あたしのおちんちん。_」- PULL.自由詩8*07-4-24
トンネル効果- クリ自由詩207-4-24
うた- チグトセ自由詩9*07-4-24
星を千切る- 嘉村奈緒自由詩15*07-4-23
陽炎月- 有扉なぎ ...自由詩607-4-23
さびしさについて- soft_machine自由詩14*07-4-23
「_せんとうかいし。_」- PULL.自由詩6*07-4-23
海沿いのまち_なみ- 水町綜助自由詩24*07-4-23
で・に- 黒川排除 ...自由詩607-4-23
イチコが死んだ日- 自由詩16*07-4-22
オルゴールのロンド- MSK自由詩3*07-4-22
ノート(膝を抱いて)- 木立 悟自由詩807-4-22
メモリー数- 酸素の枷自由詩2*07-4-22
晴れた日の会話_- 服部 剛自由詩6*07-4-22
ハリエニシダ- 「ま」の ...自由詩6*07-4-22
九月童話- 紅魚自由詩1307-4-22
キャメル- 黒子 恭自由詩12*07-4-22
牧童- hon自由詩207-4-22
故郷- hon自由詩207-4-22
背中- 自由詩9*07-4-21
視聴率(散文詩)- あおば自由詩5*07-4-21
車に乗って- チアーヌ自由詩607-4-21

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