{引用=(わたしには言いたいことって一つしかなかった)}

全てであって唯一であって
たとえて神さま宛ての一度きりの手紙だとして だから
たくさんを考えてたくさんを削ってみて
「伝わる」って ....
たとえばある種の硝子を隔てて
見つめても そこには世の冷たい写しと
見飽きた己の顏しか見いだせないのだが
硝子の向こう 不可知な領域からは
こちらの姿が逐一観察できるように

ひと筋の時の ....
職業は会社員
仕事は数字を殺すこと
会社に入るまで知らなかった
仕事は数字を作ることだと思っていた
ところがそれは間違いで
一年の始まりにはすでに数字が
月の始まりにもやっぱり数字が
山 ....
 湖岸に立つ私に風は爽やかで
 静寂の中に鳥たちの声が聴こえる。
 靄のかかった湖面から小枝が屹立する情景は
 私に生命力の尊さを教えてくれる。

 静かに歩み寄る初夏の足音に耳をすませ ....
 
ページを捲っていくと
その先に
廃線の決まった駅がある
名前の知られていない従弟が
ベンチに座って
細い背中を掻いている
とりとめのない
日常のようなものは延々と続き
梅雨の晴れ ....
言葉のたりない夕ぐれは

悲しみばかりが増すようで

いのりが言葉にのらないんだ

あたらしい朝でも来れば

疲れはとれて涙はかわいて

たぶん大切なこと思い出すよ


駐輪 ....
絵日記に行ってない海描いてるやけに激しい風が吹いてる わたしは影だった、窓ガラスに映じた偽の青空に
殺された連雀の影だった。
わたしは灰色の羽毛の染みだった――しかもわたしは
反射した空を、生きて飛びつづけた。
また部屋の中からも、二重に映して見 ....
その頃『世界に一つだけの花』という曲が流行した。
��1にならなくてもいい
  もともと特別な only ONE�

 それはそれでいいだろう。 ....
ハイスクールの生徒だった頃
バスを待つ間、暇で
バス停のわきにある
コインランドリーに
何の気なしに入ったんだ
そこで
乾燥機の中で回転する下着類を
見てしまった僕は
それ以来
コイ ....
 
ブローチ

妻が声をかける
隣室から
お出かけの
ブローチを見てくれと言う
あれこれ五つばかり

結局、黒髪に合う
黒みががったのにした
素朴という言葉がある
辞書にはス ....
        卒寿となった いま
おらはすなおに 向きあえなくなった
        たとえば 漫才にも
       絶えず輪転をつづける
     中学大学時代での走馬灯が
      ....
青い血と、黒い血―白い血
すべてが、交ざりあって


赤い血


深い沼のよどみは
美しい湖よりも信じられる
汚れた水面のしたに
隠れたものの数 ....
チェスのオープニングに
苛立ちながら
不味いコーヒーを口に含む

朝からセントラルパークの
群衆を惹き付けるだけの
気力が沸き起こらない

相手のGMは
シシリアンディフェンスで
 ....
裏通りの汚れた酒場の階段で
少女が泣いてる
馬鹿みたいな拳銃を下げた警官に
殴られた左瞼を腫らして

「断らずに寝ればよかったんだ」
「そんなことしたら赤ちゃんが死んじゃう」
「死なない ....
いっとき
誰かをおもい
泣いたとしても
朝が来れば
人は顔を洗い
食事をし
読みかけの本の頁を開く
晴れていれば
陽を浴びに出かけ
つばめが巣立てば
ほほえむでしょう
四葉のクロ ....
くちびるから悲しみのエコーもう二度とさよならなんて言いたくないのに

金色の雨になって会いに来て閉じ込められた私はダナエ

ひとしずく君の涙がこぼれたら小瓶に入れて取って置きたい

聴こえ ....
                     150530

今晩、8時半頃、ベートーベンの交響曲をかなり音量を上げて聞きながら、メールチェックなどしていたら、部屋の隅から何か音がした、なんでだろうと ....
藤は支えが欲しかった
己が生きて行くための

桜は藤を必要としなかった
だが支える力は持っていた

今では一本の木のように
鬱蒼と密にからみ合うが

異なる性を持つもの同士
時を違 ....
白骨死体と言っても
完全に白骨化していれば
もはや化学物質の集合体なので
正直気分的にかなり楽なのは
否定しようもないが
身が残っていたりすると
それがちょびっとであっても
引いてしまう ....
水より安い酒を友としている 長文及び乱文のごとく酒 おてんとむしは かくれんぼ
ちいさな星は めだつけど
みかけよりシャイなのさ
スターの数は 数えないで


すっかり いじけた おてんとうむし
さいこうの隠れ家 見つけたよ
大切な 種 ....
赤ちゃんの匂い 柔らかい肌の匂い
ふわふわの肌着の匂い あたたかいホッペの匂い
新生児のウンチは 美しいきいろ
お日様の下でひなたぼっこした後の
どんな高価な石鹸の匂いよりも
甘くて 柔らか ....
雨が強くなり始めた頃傘も差さずに泣いていたのは
怯える事を忘れかけていた少女の遊び
似合わない化粧と行くあてもない二本の素足が生を感じている
泥がはね、ワンピースも下着も先程までカールをしていた ....
造花だと言えなくなった青い薔薇君の奇跡は奇跡のままに 私の
右のてのひら
左のてのひら
載っているのは
目に見えるものばかりではない
見えないけれども
無力でもないそれらは
良いものとは限らず
悪いものとも限らない
間違えて捨て
間違 ....
コウノトリが
光りを運んできてはじまる一日は
約束に満ちている
四丁目への福音

聞いてほしい
聴いているよ

ほほ笑みの爆ぜる音が
煤けた下町に響き渡る/わたしは
泣いているビル ....
 
あなたは、ぼくじゃない

ぼくは、あなたじゃない

でも、わかりあえないわけじゃない



 
私は今日も渋谷にいた
スクランブル交差点の人混みに紛れていた
疲れているときは ただそうすることだけが
私自身を確かにする

今日 友人は予定があるのでいなかった
私はドトールコーヒー ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13708)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
___(2015.06.07)_往復書簡840)- もっぷ自由詩315-6-7
長くも短くもなく終わりも始まりもまた- ただのみ ...自由詩18*15-6-7
殺し屋のパラドックス- ただのみ ...自由詩14*15-6-6
明け方に- ヒヤシン ...自由詩7*15-6-6
梅雨- たもつ自由詩1315-6-5
大切なこと- 吉岡ペペ ...自由詩815-6-5
絵日記に行ってない海描いてるやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌515-6-4
ナボコフ『青白い炎』第一篇・試訳- 春日線香自由詩2*15-6-4
ロクデナシ- 為平 澪散文(批評 ...3*15-6-4
コインランドリー・ベイビー- 花形新次自由詩215-6-4
_ブローチ- 生田 稔自由詩615-6-4
丘肌の淋巴腺⑤- 信天翁自由詩215-6-4
そしてすべてはあるべき色に- ホロウ・ ...自由詩3*15-6-4
私の1日- 花形新次自由詩315-6-3
flamingo- mizunomadoka自由詩215-6-3
天を見つめるということ- そらの珊 ...自由詩22*15-6-3
悲しみの季節- 未有花短歌11*15-6-3
マグニチュード8.5- あおば散文(批評 ...4*15-6-3
藤と桜- ただのみ ...自由詩16+*15-6-2
白骨死体と私- 花形新次自由詩115-6-2
水より安い酒を友としている- 北大路京 ...自由詩715-6-2
長文及び乱文のごとく酒- 北大路京 ...自由詩515-6-2
_たんぽぽに抱かれて- るるりら自由詩8*15-6-2
あまいこと- 岸かの子 ...自由詩7*15-6-2
夕立の佇まい- 岸かの子 ...自由詩4*15-6-2
造花だと言えなくなった青い薔薇君の奇跡は奇跡のままに- 北大路京 ...短歌315-6-1
_- もっぷ自由詩4*15-6-1
放熱- もっぷ自由詩415-6-1
じゃない- 殿上 童自由詩15*15-6-1
渋谷の喫茶- 番田 自由詩215-5-31

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