すべてのおすすめ
ぼくは今日も二つのくつを見下ろしています。
しーんとなった廊下で、
じつはきのうもここで
みぎとひだりと
ひだりとみぎと
どっちがみぎで
どっちがひだりだと
ぼくの足と
く ....
いつか来た道を
なぞる度に消えてしまう
机の上のあの地図は
濡れたままでいる
一番と名前のついている街には
今もあなたが
住んでいることになっている
い、ろ、は、で振り分けら ....
いなくなった こどもは
てんごくにいると いいですね
いなくなった こどもは
わらっていると いいですね
いなくなった こどもは
かぜになれたら いいですね
いなくなった こど ....
イエーイ! 家
俺らのため息というため息 体毛という体毛 のすべて
には窓が取り付けられている 家
窓という窓には俺らの手形
という手形にも窓
ところどころは出窓として取り繕っておりま ....
毎朝揺られる電車の中
同じ駅で降りる男の子
名前は知らないけど
きみどり色の靴を履いてたから
ピーターと呼ぶ
夢見がちな顔で上の空
フーセンガム食べてる
でも口笛は吹けない
....
わざとつまずいて
わざと笑って
わざと愛して
わざと別れた
それだけのこと
それはもうやわらかさの
空気の眠い部屋が体積を主張し
捏造した自信がゆるりと溶解する夢の直前に
膨大に散乱するやわらかい洋服の
それはもうやわらかさの
叫べど数学的に整頓される時間で
おも ....
君に伝えたいことを
ぼんやりと思い出していたら
冷たいペットボトルが
置きっぱなしのまま汗を噴いて
机の上
書きかけの手紙が
濡れてしまった
こんなことで
泣いてもいい ....
きずつく
きずつく
ぼくがとびだす陽光
駅からふみだす
雨はやんでる
風の強い午後だった
僕は屋上の金網にもたれて
空っぽの青い世界を眺めていた
広大な草原を思わせる
羊雲
羊雲
心の翼をそっと広げ
空の青みに溶け込んでいった光の子供ら
遠い異国の丘 ....
名刺を裏返すと虫がいるように
人の裏側にも虫はいる*
母は書道の師範だが
いまはグレゴール・ザムザのように
変身している
虫は口が効けない
母はいも虫のように這ってくる ....
深層
少年が詩を書いている
ピカデリーサーカスのストリップ小屋で
メモにボールペンで
少年はだれにも詩を読ませない
詩を書くことは脱ぐことだ といった詩人 ....
一度しか刺せないとしたら、誰を刺す?
助手席で
彼女は妖しく微笑む
一度だけなら、いつまで取っておく?
ちょっと待って
いま両手がふさがっているんだ
前輪がひとつ足りな ....
夕暮れ部屋の中で
君はキットカットと
出掛ける支度に夢中
俺は鱈のムニエル作りに夢中
いつものまな板の周りに
時々の鱈が甘塩で二切れ
その親愛なる白身を
俺から奪わんとするエノキとシ ....
ああ・・無常と無上
それは笑顔の
前にみた微笑です
ああ・・無常と無情
それはあなたの涙を
ぬぐったあとの
乾かぬ頬と
みてしまう俺の気持ちです
ああ・ ....
カット!
違うんだな そのコーヒーカップに入ったスプーン
もっとクルクル回して
ユダヤ人ならもっとクルクル回すんだよ
そう 頭の中で目の前の恋人のことも考えるし
干してきた白いシャツが乾 ....
透明な物がほしいと思った
そこに私のなにかをつめこんで
光に透かしてみる
有機的ななにかがそこには
在って
遠い昔の約束とか
忘れた言葉
....
降り注いだ 空を埋めるほど
降り注いだ降り注いだ
降り注いだと言うよりも刺さった
刺さった 先端は鋭利だ
刺さった刺さった
刺さったと言うよりもえぐった
えぐった 体内で回転した
....
「かたぐるま」
大すきなパパへ
パパがいなくなって
ぼくはさびしい
パパのせなかにのぼってみた
空はとってもちかくて
手がとどきそうだったよ
ママはパパはお空にいっちゃ ....
海岸草原のみどり
はまなすの赤
萌たつ草の焔の中に
風露草のうすもも色
原生花園をぬけると
落ちていくように
空がりょううでを広げて
濃紺の海がひろがっている
道東の海は冷たく ....
こまったことばかり
おこる
自分の身の丈がわからなくなってしまった
それで窓を空けて
手帳ももたずに
スキ間があき加減の
スケジュールやりくりする
東の空に火の手があがる ....
アタシのしっぽを握る手
を辿って一歩また一歩近づいていく
ごとに強弱のリズムが狂う
から肩のラインがみっともなく震えて
しまうし見抜かれているアタシ
の幼いところを知り尽くしている
くせに ....
久しぶりにチョコベビーを買った
ちいさな、円筒形のチョコレートだ
どうやら仕掛けがあるらしい
あのちいさな断面に
スマイルマークとか 星マークとか
付いてるものがあるらしい
「見つ ....
僕の猫しりませんか
行方不明です
指名手配にします
探してください
どこへいったのでしょう
わかりません
どうしていなくなったのでしょう
わかりません
僕が何かをしっていそうです
そ ....
シュガーポットに指を突き立て
どんなに
左右を探っても
あなたにはわからない
甘さも
闇も
そんなふうに
たぶんあなたは間違っている
とらえる場所を
こころを
さら ....
武装グループよ
今すぐ人質を解放せよ
無益な殺生をするな
彼を殺しても誰も得することは無い
彼は要人でも賢人でも有名人でもない
彼を殺しても日本人はたいして
悲しまない
不注意なヤツだっ ....
真っ青な雨を
真っ青な傘で受ける
この身が濡れぬように
冷やさぬように
気遣う身を
あたしを
あたしは
「恥じているさ」
やわらかく深い泥に
飲みこまれてゆく片足
どう ....
悲劇
ちいさいころ
とくと
味わう
繰り返しめぐり
冬が耳たぶに
増水し
コーヒ色になった
濁流
きらいでもすき
すきだけどしんどい
いじめてくる奴と
小四の時眺めた
....
神様、今日も平和な一日でした
と
嘘を付く
とても淋しい人と会って
とても淋しい話をした
とても淋しい店でした食事は
そこそこに美味しかった
それからとても淋しい歌を歌って
とても淋しいさよならをした
目の高さで手を振ると
そ ....
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