夜中、眠れないので散歩に出かけた。
 とぼとぼ歩き、やがて近所のやや大きめな公園の方へ出た。
 すると。
 「んっ……」
 目の前にあやしい地上絵があった。
「何を意味しているんだろう ....
甘いキャラメルを
舐めながら
遠い未来を想像する

舌で蕩ける甘味が
想像を溶かしていく
未来なんてあるのだろうか

いまここ
見えているもの
味わっているもの

それは僕が感 ....
ぼくはそもそもひとりでぼくなのだから
ぼくのみているせかいをこわさないで
ぼくのたからものをこわさないで
たいせつなものはぼくにしかわからない
まちがってる?
いいんだ ぼくはぼくをまもりた ....
塞いだ夢を見た
突然のことで
夢と認識するまで
時間を要した

二日間眠った

二日前のことは
まるで覚えていない

他人は入り込んでくる
夢だけならいいのに
 わたしとカタツムリの初めての出会いは、わたしが幼稚園児のときだった。

 ある日、仲良しのマミちゃんの家に遊びに行くと「なぁなぁ、いいものみせてあげる」と、ぎっしりと土の詰まった虫かごの前に連れ ....
シャットダウンする
あなたのまぶた

待って
血だらけになりたいんだ
光だらけになりたいんだ
そしてさけぶ!
おはよう!
おはよう!
おはよう!
きこえたら
ホントウにきこ ....
ようやく ここで
○のなかに
もっと丸い○を
□のなかに もっと四角い□を
入れることができる

入れることができるのに
もはやそれを入れたくはない

神様
ぼくたちは
たい ....
文字や言葉にいつのまにか課せられている枷をはずしてあげると、詩になる。
生きるということの意味を考え、だんだんと自由になってゆくと、それが死であることとは、ちょっと似ているかもしれない。

 ....
今からちょうど5年前、2008年の4月20日に真美鳥というバンドが『ピラニア』というアルバムを発売していて、それをことあるごとにもうずっと聴き続けて いる。
別にゼロ年代の総評をしようっていうわけ ....
ふたりでひとつの贈り物をもらって帰る帰りみち

手のひらに乗る
きちんとつめたく切り立ったセラミックの三角柱をみて

(くさびですね)
(くさびですね)、

口にした言葉は同じだっ ....
水の色を水色にするプラグイン今年の夏のメガネのトレンド

だめな日とだいじょうぶな日があるからとぬいぐるみに告げられる午前四時

電気けすカーテンしめるまたあるいは電気つけないカーテンあけない ....
あなたが壊したものは
簡単なようで とても気難しく
わたしの手には負えない
静かなようで とても激しく
それは海のようだ


海であるということは
その内側にやどるいくつもの命が
 ....
どんどん小さくなる世界で
名前も小さくなってゆく
美しいものから順番らしいので
わたし最後の方だからよく見える

あの建物に言葉が激突して
全部砕け散ったら
それが現代詩になるなんて
 ....
まどろみの
虚ろに耐えている
生物がいると
伝えてくれたこともあり
それならばこのようにして
指を浸し
呼び止めるならば
花は花を覆い
応えた面影の数にだけ
ゆるく髪を梳かし
蛇行 ....
ある朝のことを、君たちに話そう。
文体のことは考えないでほしい、それはけっして
と言いかけたときに
船出の音がした、なめらかな櫂が
長い時間に晒されて
すり減ってしまったきみたちの
船出の ....
そらがきちんと黒くなるのを待ち
肌をみがいて 髪をととのえ
それからすかすかの入れものを二十一個ならべる
そしていつもの手順できれいに切り分けた黒を
(それは上等の羊羹みたいにしっかりと重 ....
 あなたがどこか遠く知らないところから
 「あなた」と呼びかけるたび
 なんにも知らない鏡みたいに
 よろこびを反射させて光っていました

 あなたがどこか遠くから
 わたしでないだれ ....
 晴れた日
 鎖骨に落ちる影の正しさよ
 いかようにも描かれる放物線をめぐって
 大人たちは議論するけれども

 ボンネットにかくれて性交する少年少女
 瞬間を味わっておいで
 うま ....
核爆弾のように空は破裂した、ほら、戸外へ飛び出して踊る時だ、色とりどりの花々が新たな世界の誕生を叫んでいる、お前はそこに取り残されて薄暗い生涯を閉じるのか?魂の奥底まで光を当てなければ質感を持 .... スープの用意をしていたら玉ねぎと一緒に人差し指の皮を剥いてしまった。

春らしい夜の冷えかた、風の強さ。彼にさいごに会ったのはもう半年以上まえで、そのあいだに会った男のこたちのことはよくわから ....
春の三時は直角 直角チョコレート 食べると飛ぶ猫 まる三角は頂点 ちょっと折れたチョコレート食べると青い 冷蔵庫 草原のかたまり 驚いた  三時は直角 踊った三角は頂点ちょっと滑る 男の子 草原は ....  俺にも誰かと付き合うという機会はあるもので、大抵相手のその寝顔を見ながら夜を明かした。俺は眠れないことが多かった。


 寝たいか。と、問われればイエス。
 俺を殺せ。が、アンサー。 ....
どうやってやるか
どうやりきるか

それ以前に

なぜやるか
やっていいのか

それ以前に

なんなのか

悩んでいる段階が
人としてのレベル?

上下がわかるようで
 ....
しゃぼん玉をつくる作法をだれもが
忘れてしまった時代
みずうみにうかぶ
背泳者と油分の分離されない光景が幾日もつづいていて
土手から飽きもせず眺めている人に
私は丁寧に包装した小石を ....
ロディアのノートに火をつけて、
火をつけて、
火をつけて、
火がつかない夜は
僕の小指を噛んで食んで一緒に濁流に行こう


「百億個の太陽を君と一緒に抱きしめた。」
「百億個の太陽 ....
みず色を捨てられぬまま成人し 春をうっては剃刀を買う

上等の夜と下着とかみそりは薄っぺらいほど ななめに刺さる

春の背に流れていたのが情でなくただのいつもの赤い血だったら
海岸には 誰もいません
本が落ちていました
文字も絵も無く
ただ幾重にも
波のかたちに濡れていました


銀河は
人々のなかに散ってしまいました
姉は最初からいません ....
鏡から手首生えてる二本半


生活臭隠すためだと家を焼く


心臓が別れ話を切り出した


仔羊の肉脳内で水洗い


髪の毛に侵入されて操られ


冬が来る非常ボタンを押 ....
小さな砂漠で少女Bはドメガザウルスに噛
まれ目の前が灰になりました。痛みより暗
くなるのがこわかった。近くの川で魚たち
は少女Bの心をチラチラ見ている。今日は
どこへも帰らない。背骨よりまっす ....
薄汚れた路地を歩いていた、時間は判らず、空は明方のような薄暗さをもう数時間は保っているように思えた、それはフィルムのように誰かの手が届く中空に張り付けられてるのかもしれない、でもいったい何に? ....
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