あなたの耳にふれる
あなたの感覚になりたくて
あなたの耳にふれる
わたしはふるえている

あなたの鼓膜をゆらす
あなたの音になりたくて
あなたの鼓膜をゆらす
わたしはゆらいでい ....
私の記憶が確かならば
去年の今頃は猫がいました
私の膝の上に私とは正反対の
とても品のある猫がいたのです
気づいた時にはもう既に
あたり前のようにいたのです

私の記憶が確かならば
去 ....
耳鳴りよとおい世界の渦巻よ花降りやまぬ春は まだか

吐瀉物もわたしだったということを忘れてしまいそうになる朝だ

動脈のあたりに鴫がたっていて今年最後の日曜日、はれ

ひとつずつやりたい ....
水の中では
泡が言葉だ
生まれたそばからはじけて
君に伝わることはない


同じ水槽の中にいるのに
君の夢が僕には見えない
同じだけれど違う生き物
互いに互いを選び合えずに


 ....
とにかく熊は
とてもつかれて
泳ぎはじめた川の途中で
夢をみることにした
川を渡りきる夢を
熊は

夕やみは
あ と言うまに夜へ伸びて
人びとを愛へ仕向けます
 ....
いろつやかたち
どれをとっても
こんなに優しいものはない

両手でそっと抱いてみる


たましいは傷つきやすくて
触れあうたびに痛がっている
薄皮を爪ではがせば
そこには
今に ....
コートの袖に去年がついていたの
で振りほどき
目の前を続けるの
です
名前のない雨が一粒一粒
ざあざあと集団自殺すれば
水槽から濁った冬があふれだす
私は言葉を投げつけたの
に水面には ....
2003年4月に今の形の現代詩フォーラムが稼働し始めてから、後3か月ちょっとで11年になります。
自分は2005年頃から参加させてもらっているのですが、
思わず「え?」と声に出してしまいそうになる ....
夜はごうごう
手足はしろく
わたしを売って
あなたを買おう

頭のないロボットが
あざやかなシュートを放つ
鍛えぬかれた一秒が
光ることなく埋葬された
 


 水色のカーテン
 隙間から揺れる朝の光
 私のまぶたを刺激する
 偽善ばかりの色

 ねぇ、せんせい
 受動的に生きていたら
 いつのまにかつまらない人に
 なってしま ....
立ち止まる 私の中に
暮れていく 背中の中に
それは広がる 
そっと広がる
枯れて枯れない樹木のように
許されないあの嘘のように
追いかけてきて
そっと広がる


見上げたのは
 ....
1.現代詩をめぐる状況

 現代詩の読者は減っている。団塊の世代のある詩人と話したとき、「私の若い頃は詩が若者たちの普通の話題に上がってきたが、いまはそんなことはないだろう。」と話していた。現代詩 ....
冬帽子ゾイド模型の展示会 雪がふっていた
中庭の、循環のとまった池の黒い水面に、雪が落ちてきては染みていった
この水底には八月の終わりより散り始めた花や木の葉などがしずかに沈んでいる
ゆきばをうしなった色彩がよどんで ....
君の手のひらに
朝と闇と夕暮れと夜があるから
私はそれについて詩をかきます
遠くにある悲しみと喜びは
誰の手のひらサイズでもない
君の詩をよんでよみ返して
それがわかったのです
いつも窓 ....
雪は降らなくていい
長い詩もいらない
部屋には
湯沸かし器があればいい

わたしは臆病すぎるだろうか
ねえわたしたちは
なんて滑稽なかたちをしているのだろう
 


最後の晩餐を食べ終えて
テーブルにスプーンを置くと
窓の向こうから
雪の音が聴こえてきました

冬が来たのですね
向かいあっていた老人が微笑むと
春は来ないのですね
隣に ....
頭まで毛布を被り
丸めた背中の向こう岸に
たまった呼吸の骸が、たからもの
眠りはぬくもりに引きずられてくると
信じて布団にもぐりこむ
あなたをここに押しこめたい

寝息の小川を
すい、 ....
私はパンが好きではなかった

だから
パンを作り始めた

おいしいものがたくさんあるよ、と
言いたかった

うれしいことが
たのしいことが
おいしいものが
たくさんあるよ、と
 ....
嘘をついた少女の

大きな大きな麦藁帽

忍びよる

  祈りの歴史
生きる理由を探していたら歳を食った
疑問符にこだわっていたら嘘に取り巻かれた
嵐のような風が吹く12月をあてどなく彷徨い
街の外れにたどり着いたら張り詰めた空だけがあっ ....
灰色の草原にぽつりと置かれた
恐ろしくて触れることさえできない
黒黒とした檻
その中に私

外に広がる世界を見る
色のない草
音のない風
しらじらとした地平線
憧れのない自由

 ....
まゆ毛を微調節すればするほどズレてゆく
9月の夕方にある方からメールを頂きまし
た。(あなたの詩は結構好きだがかっこつけ
すぎではないか)というような内容でした。
10月は攻撃して11月は防御 ....
リザの朱い唇が震えて 
ガラスの森ができた 
雪の降る音がするんだと言っていた
それはしゃぼん玉が割れるような音で 
十字架にキスをする温度のようだとも言っていた  
アフタヌーンティー ....
東京

午後4時55分は暗かった

冥かった

役割を決められてしまうなら

じぶんで選びたかった

道をゆくペットたち

役割を決められてしまっているのに

なんだか嬉し ....
若葉が砂になるまで待つ季語
矢印と地雷ばかりの地図
365日うねり続ける言葉と髪
ケーブルに絡まり千切れた運命の糸
私のレントゲンに写る現代詩の影
精神が崩壊して的中させる針の先
カテーテ ....
 


メインカルチャーに
迫害されて逃れた先の
サブカルチャーに
首を絞められる

あたしはあたしで
あたしじゃなくて
あなたはあなたで
あなたじゃなくて
あいつはあいつで
 ....
犬や猫や蛇が増えてきて
だんだん部屋が狭くなってきた
布団を敷くにも食事を用意するにも
いちいちまとわりついてくるので
うっとうしくてしかたないのだが
あとでどうにかしようと思っているうちに ....
あなたはそれから日記を書かなくなって、たぶん唇はかわいている。
テレビは消音のまま点けっぱなしになっているから、部屋のなかの光と音のバランスは悪い。視覚的な喧噪と、それを拒否する沈黙。でもカーテ ....
あなたに何て言おうか
ずっと考えてた
あなたを愛してはいない
みていちょうが
こぼれるように
色づいている
ゴースト(無月野青馬)さんのおすすめリスト(2039)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 自転車に ...自由詩314-1-5
鎖骨を狙え- 左屋百色自由詩12+*14-1-5
2013→2014- 魚住蓮奈短歌11*14-1-4
マーメイド- 八布自由詩514-1-3
とにかく熊はとてもつかれて- はるな自由詩1113-12-27
- 八布自由詩413-12-27
365+1- 左屋百色自由詩9*13-12-26
もうすぐ現代詩フォーラムがができて11年経つという事実と11 ...- 散文(批評 ...11*13-12-22
テレビ- はるな自由詩913-12-21
朝食- 自転車に ...自由詩413-12-21
侵食する、それ- 自由詩9*13-12-21
詩を救うための音楽——榎本櫻湖『増殖する眼球にまたがって』- 葉leaf散文(批評 ...7+13-12-21
冬帽子ゾイド模型の展示会- 北大路京 ...俳句313-12-20
冬の中の掛け軸- 遙洋自由詩1*13-12-19
ポケットに現代詩- 左屋百色自由詩8*13-12-19
湯沸かし器- はるな自由詩613-12-18
最後の晩餐- 自転車に ...自由詩313-12-17
蜜月と迷子- 茜井こと ...自由詩9*13-12-17
happy_world- 駒沢優希自由詩513-12-13
- 乾 加津 ...自由詩13*13-12-13
ストレンジャー・ザン・サイレンス- ホロウ・ ...自由詩8*13-12-12
辛い記憶- クナリ自由詩5*13-12-12
かっこいい散文- 左屋百色自由詩26*13-12-12
リザ- マーブル自由詩813-12-10
東京午後4時55分- 吉岡ペペ ...自由詩413-12-9
鮫のための狂想曲- 左屋百色自由詩10*13-12-9
カルチャーショックアイデンティティ- 自転車に ...自由詩513-12-7
ストーブ- 春日線香自由詩313-12-7
百年の鳥- はるな自由詩1113-12-6
いちょう- はるな自由詩413-12-5

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