初めてのセックス 知らない人が死んだ日 たましいの裏庭で
待ち合わせたあの子はまだこない
チューリップもこんなに咲いちゃって
写真なんか撮らずに通り過ぎるくらいには
禍々しく咲き乱れているのに

シャッター音が嫌いだから
写真 ....
立ち読みした本に涙落として帰る ピーマン食べられず誰もいない放課後 空洞/
廊下で屋上で階段で
血がでるまで殴り続ける放課後
さっきまで童貞だった少年が
トイレで公園で部室で
制服を精液で征服した気になって
ばかなんじゃないの、
校庭の花壇が
雨の次の ....
悪魔教の布教活動ホタルイカ 何もない真っ白な夢が舟を作る
霧が行く手を塞ぐ

遠くに歌声?
叫び?
笛の音にも聞こえる。
朝靄に船を出す

雨はしたたかに心を濡らす
メチャクチャなピアノ

不安定に舟は揺れ ....
桜に挟まれた鉄塔が詩を射精する郊外

私の目に精子が入って充血する水色の町

古書店の主人が埃と光を激突させる本棚

君の闇が深まれば芸術を踏み潰せる

選んだ言葉が次々と逃げてゆく夕 ....
 リリスがリリースミーって言う事は無い

 シラユリの花弁の淫猥さもそうだ

 私が性的な不能者であっても

 それらは厳然として咲くだろう

 事実とは残酷だな

 然し

 ....
ガラス細工の街
繁華街
田舎を遮る踏切

小さなレンズ、万華鏡
ずるいから見てたそんなもの
だから歩いた車道脇

狭い中にもちゃんとあった
煌めくような水々しさがちゃんとありました先 ....
君が見上げる空にも満月  詩を書く人たちは様々だ。だが、一部の詩人たちは何を書いても金太郎飴であり、そこに詩人独自の書法は見えこそすれ、詩の世界の深まりや人間洞察の深まり、思想の強度が見いだせないことがよくある。確かにそうい .... 人々が果実のように生っている
呼ぶ声が開く匂いの輝きに
寄り添うように開きだす応える声
こんなにも血が発酵した生き者同士
互いの表皮には場違いな分電盤が
静かに接続されている
 ....
休符適度にタモリのきた道 三角になりたい。右も左もいらない。

右手で口をおさえて咳をしたら私の右手は
遠くまで吹き飛んでなくなってしまった。
左手でドアを開けて外へ出ると庭にいた猫
がにゃあにゃあと鳴く。私の右耳は ....
星が瞬かずヒーローは来ない それは中毒性がありますといわれればきりがないし
さいしょから栓を抜いてしまえばいいだけの
それだけのことだったけど
すうねん前から君もわたしも
もの哀しい空気で肺をいっぱいにするのが
習 ....
毒づきたくて見あげたはずの
夕焼けが綺麗で
たとえわたしがポエマーでも
言うことなんか何もないくらい
それはあらかじめ完成された一編の詩となって
目の前に広げられていたから
もう死にたくっ ....
開け放った窓からカーテンがあふれだしたからオルガンを弾いてともだちと身体を絡ませておどる/まだ子供なのになつかしくなるような錯覚/点滴があと少しでおわるから看護師さんを呼んで/丸い体の看護師さ ....  窓の外で詠う小鳥たちの可憐な魂の囀りに付き添われて夕陽が、いま、音と光といっせいに、開け放った窓から目を細めたくなるほど染み込んでくる。西欧風の苦い焦茶で統一されたこの書斎の奥のほうまで、燃え潤んだ .... そして
げんこつが口から出なくなっている
そして
窓もない玄関もない俺の部屋
そして
掃除してエアコンつけて誰もこない
そして
スロー再生しておっぱい見えない
そして
口裂け女の胸を ....
人の波を組織していく厳密な力学
かつて敵として対峙していた大きな炎
俺はあんたの姿を瞳の中に閉じ込めることができず
あんたは人との軋轢や制度との不適合を介して
俺の冴え渡った体に凍 ....
 詩を書くという行為が、自分の中ですでに終わってしまっているんだということに、ぼくは数年前から薄々気づいていた。(作品に対する他者評価はさておき)キーボードに向かえば、頭で考えるまでもなく指先から勝手 ....  峯澤典子の詩集『ひかりの途上で』(七月堂)を読んだ人は、大方がその美しさに感嘆したことだろう。だが、ここで言う「美しさ」とはいったいどのようなところから発生しているのだろうか。

闇にまぎれかか ....
火の玉を内に秘めて生きる。孤立する遺伝子。音楽家は静かに暮らす。艶めかしいふくらはぎを蟻が通る。対立する二つのものが存在して初めて完成する世界。いつも通りに夢を見る。覚えていることは覚えていること。黒 .... {引用=
「わたしはこう思う。詩にネットも活字も媒体の違いだけで、本質的な差はないと。」
(光冨郁埜『(5)ネットと活字媒体、詩の状況は刻々と変化していく。』http://mitsutomi.we ....
はるか。冬の寒さがじんわりと溶けだして、あるような、ないような、暖かな風がからだに沁みる。花園の傍らにある小屋に住まう<彼>は、春が空に色づきはじめた頃に、まるで冬眠から目覚めた獣のように出て来て、薪 .... 自由気ままでさ
陽気で乱視なナンシーはさ
なにもかもうまく掴めないからさ
大好きな街角を印象派みたいにさ
淡く滲んで歩いてさ
知ってる人や知らない人にさ
軽やかに挨拶してさ
スキップ ....
初めて現代詩を読んだのは、柏駅のビルにある書店で現代詩手帖を立ち読みしたときだった。当時私は19歳で、漠然と沢山の出会いを受け身で待っている孤独な少年だった。だが現代詩は私のそのような欠落を埋 .... めざめると
 あたまが
  ひらがなだけになっていた
 このままでは 
じょじょおがない

いやいや
 そんなことはない

   〈はるのためいき〉

 ほら


ひらが ....
ゴースト(無月野青馬)さんのおすすめリスト(2039)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
初めてのセックス_知らない人が死んだ日- 北大路京 ...自由詩614-4-21
天使の真似事- ユッカ自由詩8+14-4-19
立ち読みした本に涙落として帰る- 北大路京 ...自由詩1114-4-19
ピーマン食べられず誰もいない放課後- 北大路京 ...自由詩514-4-19
空洞少年__/__残響少女- 左屋百色自由詩2*14-4-16
悪魔教の布教活動ホタルイカ- 北大路京 ...俳句114-4-15
処女航海- うみこ自由詩8*14-4-9
レモン爆破5秒前- 左屋百色自由詩8*14-4-8
リリー- ドクダミ ...自由詩214-4-8
- うみこ自由詩4*14-4-7
君が見上げる空にも満月- 北大路京 ...自由詩214-4-6
詩の文脈化- 葉leaf散文(批評 ...814-4-5
分電盤- 葉leaf自由詩814-4-5
休符適度にタモリのきた道- 北大路京 ...自由詩214-4-4
られつ- 左屋百色自由詩6*14-4-2
星が瞬かずヒーローは来ない- 北大路京 ...自由詩314-4-1
なんてつまらないんだろう- ざらざら ...自由詩1014-3-28
絶望はいつもまぶしい- ユッカ自由詩614-3-27
ミルク色の病院ダンス- ざらざら ...自由詩1314-3-26
現代詩の彷徨- ハァモニ ...自由詩2*14-3-25
禁断の北大路京介引用詩- 左屋百色自由詩14*14-3-25
再会- 葉leaf自由詩514-3-24
【HHM2参加作品】絶対的矛盾としての馬野幹について- 大覚アキ ...散文(批評 ...414-3-22
峯澤典子詩集『ひかりの途上で』について- 葉leaf散文(批評 ...3*14-3-19
僕らの日常- 水宮うみ自由詩2*14-3-18
【HHM2参加作品】すべてはネット詩に回収され、しかしここは ...- KETIPA散文(批評 ...3+*14-3-17
春の夢- 碓氷青自由詩1*14-3-15
乱視なナンシー- 末下りょ ...自由詩4*14-3-14
- 葉leaf自由詩514-3-10
_春/- ハァモニ ...自由詩6*14-3-7

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