どれだけ
つまらぬ嘘を聞いたら
あなたを嫌いになれますか
さびしがり屋の
つよがりをみせに やってくる
そんなあなたを
待ちくたびれ
生きていれば
いいこともあるさって
一緒 ....
あの国に住むひとは
薬の常習者が多いそうだ
先日捕まったりしたのも
あの国のひとたちからすれば
仕事の性格上?織り込みずみなんだろうか
ぼくはいま阿Q正伝を読んでいる
そこにあ ....
{引用=ある時期が訪れると私の肌は、銀杏のように黄色く色づくのです}
銀杏のように色づくのです
オリンピックや、ワールドカップの時にだけでなく
箸を扱うときや、
ひとりこの畳の上で ....
私の詩がどんなに拙い読むに耐えないものであっても
便所の落書き以下の代物であっても
そんなこと関係ないんです。
ポイントが入っていないと誰にも相手にされていないようで
孤独に凍えそうな ....
昨日の続きを話したそうな風だ
グラスの冷水 飲むエロティシズム
コスモスの蝶々追って来る日射し
蝋燭のともしびを
絶やさずに
湯気立つ水槽をわたり切る
それが使命なら
ひどく単純な、それでいて命をかすもの
人の犯した罪に/穢れ/しがらみに
神の子がみずからを捧げたように
汚辱に ....
生まれたばかりのきみは
ぽやぽやとした輪郭でふわふわとした軽さで
赤ん坊の手のひらにもおさまるほどの大きさで
あたためられてすくすく育つ
産毛はだんだん寄せ集められて太くなり
気付け ....
小さな星が僅かに光る
近未来的な都市で
黒い煙に包まれて消える
電話の向こうで話す人間は
どのような輪郭の持ち主なのか
君の首を絞める夢を見て
いつも起きる時は冷や ....
090923
萎びた地球に
問うてみた
感じたままを素直に
吐いてみてと
言ったのだが
萎縮したのか
言いたいことがまとまらない
....
のびやかな風の指先が
大地のたてがみを
慈しむように撫でつけると
さわさわと歓声をあげて
きんいろのうねりが
遥かな山の麓まで駈けていく
約束は果たされた
澱みない自然の ....
過去の自分に 縛られて
身動き出来ない 時もある
過去の自分を 消したくて
嘘を重ねた 時もある
過去の自分が 虚しくて
殻に籠った 時もある
そんな過去でも 僕 ....
かならず
抜け出してみせる
それが
やすぼったい紙ひこうだろうと
この手で とばすだけ
歯をくいしばって立ちすくんでいた
こんな街から それしかなかった
脱出/逃亡/降参/妥協…
....
{引用=人類は、まだ生まれたばかり}
時の口がガラスの乳房にぶら下がり
刻々と私の砂丘は完成されてゆく
埋もれゆくさなぎは薔薇の衣を纏って眠る
彼が(もしくは彼女が)飛び立つのを目にす ....
君は彼女じゃない
そう自分にいいきかせても
彼女の欠片を
そこかしこに見つけてしまう
喜んだ顔とか
ふとした仕草とか
そんなことから
7,8年前の
ほろ苦い思い出が甦る
....
あのね
とりあえず声に出してみた
答えなんかでた訳じゃ無いし
そんなものはなから無かったりする
えっとさぁ
次のことば続かなくて
それでも携帯の画面へ逃げ込むのだけはぐっと堪え ....
銭にもならない我が儘な奴は
はやいうちに見限るにかぎる
銭にならない奴に
銭の成木を任せていてはならない
銭の成木には
銭を稼ぐ奴を張り付かせておくべきだ
銭にもならない奴とは ....
「コシヒカリ」の袋を抱え
{ルビ米櫃=こめびつ}の入口へ、ざああああ
と無数の米粒を流しこむ
その音を聞いてるうちに
無数の米粒の一つ一つに
無数の顔が浮かび上がり
ふたつ ....
生きている実感なんて
そんなものあるはずがない
なにかの中毒になる以外
そんなものあるはずがない
あるはずのないものを
目のまえにぶら下げて
ロックオンしなけれ ....
流れにあらがい
生きていた頃が、ありました
いつもいつまでも
淀み 聞かされた
乳房の谷に湧き出る
哀瀬の流れの
さだまらなかった
....
地下鉄は地上よりは涼しかった
青信号を手を挙げて渡る小学生を見て
まだまだ捨てたもんじゃないと一人で頷いた
混ざらない綺麗な夢を見たいな
明らかに時間切れだけど
必死でし ....
融け合わない哀しみは
幸せを幻のように遠ざける
歩道にこぼれている優しい光に
薄い肉のような影が散っている
あなたからのメールに
意地になって返信している
僕のわが ....
つくし等は、地面に並び
風に身をしならせ
世界をすっぽり包む
まあるい空を、仰いでいる。
( 独りだけがこちらを向いて
僕に何かを、云っている )
風の行方をからだ ....
魔や天の血統濃くなるこの夕べ
良書悪書あってそれでも地球は回っている
意味の子を産む子宮脳髄の良好
パソコンの扉・家の扉には鍵かける
意味の扉の前に立つ私兵
....
物は壊れて
人は死ぬ
手に入れたくない
手に入れなければ失わない
失いたくない
だから
何もいらない
いい子のふりをして
にこにこ笑って ....
伝えたくて
伝え切れないもの
捨てたくて
捨て切れないもの
慌てふためいて
掴み損ねたもの
握り締め過ぎて
壊してしまったもの
煩わしいものたちを
もう一度抱き寄 ....
髪にふれる
みしらぬ風の 秋
始まりは、いつものたおやかに
あるかなしかの ボレロのよう
音符さえもなぞれぬ 穏やかな
休止符だらけの
ゆるやかに ながれくる空
....
スーツだけ着て陣中見舞いにゆく
待ち合わせの工場のまえで
仲間が来るまでアイドリングしている
日曜日の朝は夕方のようだった
なにかの追憶のようにも思えた
懐かしい空が風に吹かれている
悲 ....
くるくるとないている
あなたの腕のやらかさに、思い出しては歯をたて
感情的なももいろの水をじわりと染ませてみるのが
ぼく、どうにもすきみたい(あいしてる。。)
からかわれなくなった ....
風見鶏のように揺れ動く道標
風もここでは澱み、回り
容易にその吹き来る方を
明かそうとしない
作り笑いの意味にこだわり
ただそれだけのきっかけで
旅に出てはみたものの
この道程がただ ....
地上の路地では
クリスマスをとうに過ぎたというのに
3軒の家で
電飾をちかちか灯しつづけている
1軒の家は青白くひかり
1軒の家は橙色にひかり
1軒の家はジグザグに光らされて
屋 ....
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