○父

窓から庭のブランコを
眺めることが多くなった
あれにはもう一生分乗った
と言って
時々体を揺らす
背中が
押されるところではなく
支えられるところとなってから久し ....
君は交差点の角に座り込んだまま膝を抱えて石になる/呼吸する石の塊となる

行き交う人の波を見送りながら立ち止まらない世界を眺めている
思考だけで生きている君/無表情な哲学者

其処だけが別世界 ....
天使と菩薩の上澄みを飲む


「ユリシーズ」文芸室で白光下す


まず横に臥禅の奥儀まず横に
ぼくの存在は地球にしかない
あの青くてきれいな球体にしかない
夏の匂いのまま貼られたアフリカ大陸
ぼくの存在は
あの青くて半分影のあるあそこにしかない


月にはない

太陽にはない ....
端より 染まる
ひと刷け ひと刷け 
うっすら
あかね終わるそらは るいるい
夏の夜に
開く

つくばう宵やみに 
ゆかたの えりを
赤裸な
きみへの
ほてりが すべり落つ

 ....
渚を歩いていたときのことだ。

波打ち際に、細くなめらかな黒い曲線が描かれていた。
それは波の姿を象って視界の及ばぬ範囲へと延々と続き、
足元に目をやれば無数の点の集まりで、なにかの種を思わせ ....
 
 
縁日で
祖母が買ってくれた
空色の風船が
手のひらを
するりと抜けて
空高く舞い上がっていった

東の空へ流れていく
風ははるか上空
西から東へ吹いている

お日様と ....
人々は 互いの浅瀬に足を浸して

塩の水を汲み取っている

此処では誰もが 孤高で

ありながら共存している

互いの森で 迷いながら



不意に君は森を抜けて 一面の草地に ....
テキストに己遊ばせ長い夏


雨垂れが葉擦れの音を誘い出す


見渡せる地点に真紅の旗を立つ
陽の満ち満ちて虚のグラスに注ぎ込まれ


陽光の踊り始めて風の曲


緑陰や葉裏の透ける木にもたれ
{引用=
〜言葉なきイメージから湧き上がる芸術的言語〜



■境界に立ち竦む ということ

 常々、『物事の境界に立ち竦む』必要と、その重要性を感じてきた。
 その境界とは、善と悪 ....
 
 
01
図書館にパンが落ちていたので男は拾って食べたのだが、それはパンではなくムカデの足だった。

02
図書館の大砂漠で遭難した司書は一週間後に救助され、その翌年には大統領になった ....
きっと

この世のすべては

過程なのよ

肩の力も必要さ


誤解は和解のために

平衡は無限遠点で交わる

ユークリッドなんて大嫌い


幾何学に愛を

未 ....
月に酔う

目眩く色彩など

有るはずも無く

耀く孤高は闇に聳える


見えるものは虚飾しかなく

光の実存その存在を知らず

色彩のみが色なのか

概念を破壊せよ ....
1人で全部ってのはどうにもムリがあるようだ。オレにとっちゃ世の中できない事の方が多いんだぜ。
どう見えてるのかはわからないが、こう見えて気苦労が絶えないのである。
そして出来ればあんまり見ない ....
幼い頃の嘘
明日への嘘
昨日の嘘
愛するがゆえの嘘
恐怖からでる嘘
反抗心からの嘘
プライドを守るための嘘
あなたへの嘘
自分への嘘
取り返しのつかない嘘
取り戻すための嘘
傷つ ....
のどかな春の夢見を悔いる肩を冷して雨の降る 八木重吉の詩を読みました。

明治31年に生まれ、昭和2年に30歳の若さで亡くなった八木重吉は、死後20年近くたってから小林秀雄に見い出されました。
キリスト教の信仰に貫かれた彼の詩を源として今 ....
たっぷりの熱湯の中に
捨て台詞を少々加えて
マカロニを入れる

いつまでも未練がましく
くっつかないように
十分注意しながら
再び立ち直れるまで
何回か掻き混ぜる

アルデンテ ....
したたるもので確かめたいのリスカと自慰の同じ傷  春です。
 今更ながら春です。
 桜ももう葉桜に変わりつつあって、もうそんな季節になったんだと驚かされる今日この頃。釣りもシーズン…いや、新学年のシーズンになって卒業生達はどうしているのかなぁ、 ....
むっとするような草の匂いをかぎながら
僕は雨を待っているんだ

こんなふうに湿った空気の朝は
何だか楽しくてしょうがない

もういいかい
まあだだよ

ほら向こうで呼んでる声がする
 ....
川で 手を洗おうと思ったのは
いたずらに食べた桑の実で
汚してしまったから

新しいランドセルが
川を覗き込んだ後頭部を倒す
沈んだ 目が水を見る
手をのばした
びっくりした友達のいる ....
■宮澤賢治

 さて、先日図書館で宮沢賢治を借りてきたのです。ネットで詩をはじめた自分にとってあんまし本てのは食指が動かんかったわけです!!!!(ダメすぎ)面白いくらい詩を読んでないわけなのですが ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(3008)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家族- たもつ自由詩4909-7-3
進化の法則/突然変異- 遊佐自由詩8*09-7-3
臥禅の奥儀- アハウ俳句209-7-2
存在- 吉岡ペペ ...自由詩1209-7-2
夏の宵- 月乃助自由詩7*09-7-2
海と蟻- 夏嶋 真 ...自由詩25*09-7-2
空色の風船- 小川 葉自由詩409-7-2
Agora_e_seu_tempo.- 瑠王自由詩5*09-6-30
旗を立てる- アハウ俳句5*09-6-30
朝日が綺麗- アハウ俳句209-6-29
孤独な感受性- 佐藤散文(批評 ...409-6-28
図書館物語- たもつ自由詩3109-6-26
非ユークリッド- 柊 恵自由詩9*09-6-24
- 柊 恵自由詩4*09-6-24
Riverbed_Wednesday- BOOKEND散文(批評 ...5*09-6-24
- 瑠王自由詩2*09-6-19
雨粒【都々逸】- 柊 恵伝統定型各 ...2*09-6-11
信じることを書ききっている八木重吉のオリジナリティ- イダヅカ ...散文(批評 ...4*09-6-11
マカロニ- nonya自由詩23*09-5-27
- 柊 恵伝統定型各 ...9*09-5-19
現代詩フォーラムというサイトとの出会い- 北村 守 ...散文(批評 ...6*09-3-28
かえる- 未有花自由詩19*08-8-5
- 砂木自由詩10*06-7-15
宮澤賢治に寄せて- 嘉村奈緒散文(批評 ...53*05-1-21

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