その
日没に名前はない

幾重にも
さまよう翼が
無効を告げられるだけ

次々と
帰されるだけ


名もなき標は
明々と燃えながら
あまりに
静謐で

無数の火の粉 ....
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喫茶店を出て目を上げるとポプラ並木が

今日も朝の熱気が
夏の日の予感を感じさせる
今日も暑い一日が始まるよ

朝一番のぼくはとて ....
熱を帯びたむず痒さが
背中の真ん中あたりから
尾骨に向かって這い降りていく

机の上の観葉植物の彼方に
白い砂浜が見えたことにして
遠い目をしてやり過ごす

生まれた時から猫背の内 ....
昨日とおなじものは
いらないのに
明日になったらやっぱり
おなじもの?

君はかわっても
ぼくはかわらないのかな
いくつになっても?
うん。
将来のゆめを語るひとでいたい

九十 ....
 ここ1年余り、自分は沈黙について思いを巡らさざるを得なかった。端的に言って震災によって亡くなられた方々を直接の被害が軽微であった場所から安易に話すことに抵抗を覚えたからだ。「語りえぬものについては人 .... ひんやりと
乙に澄ました器に
シャキシャキと
君が
降り積もる

すでに膝小僧が
溶けかけていた
僕は
やんちゃな眼差しで
それを見守る

じんわりと
熱を帯びた午後に
 ....
ダウナー詩人の皆さん、
もはや自分嫌いは廃れた文化であります。
これからは粉骨砕身、
慎重に言葉を選びつつ、
適度に自分を愛し、
誰の目にも分かりやすいよう
人を愛さなければなりま ....
気温 29℃
風速 3.1m
湿度 78%





鋼鉄の肌に汗がつたう
夜空をきりとった 明かり窓」からの月光
ウラン235の心臓の鼓動


「「 父さん、ここはひどく蒸 ....
とんぼが にげない すこしも
とんぼの 目の中に わたしが
たくさん いるというのに

あぶらぜみが にげない すこしも
目線のたかさ で    なきはじめた
あぶらぜみ わたし ....
おさむとかなめの家の後ろには
同じ造りの平家があって
銀髪をひっつめた細い老婆が住んでいた
地味なワンピースにいつも前かけをして
家作の花をかわいがり
ピンクと一対の青いスイートピーを息子と ....
ルノアールで珈琲を飲む
革張りの椅子に座り
香りを楽しむ

入っては出て
出ては入ってくる
人を眺めながら来し方行く末を思う

大学生のころ
通っていた喫茶店はルノアール
だったか ....
{画像=120805195041.jpg}


一つ忘れることは
一つ自由になることかも知れない
我々は過去に囚われ
過去に生きているように思うが
想いは日々新しい記憶に塗り替えられてい ....
気持ちのいい風に吹かれて
汽車は南を目指して行く
広がる青い穂波に心はときめいて
懐かしい君の声が僕を呼んでいるような気がするよ

君と作ったあの秘密基地はまだ残っているかな
蝉時雨の中駆 ....
亜寒帯のオフィスを出て
果てしない温水プールを
東から西へ

亜寒帯の百貨店を目指し
思考停止のままの潜水で
東から西へ

最後の力を振り絞って
エレベーターのRボタンに
タッ ....
                    120801

根抵当権を掘り出しては日に曝し乾かして燃料とするのだとよく分からないことをおっしゃるあなたはのの字を掌に書き飲むふりをする
同じことをしま ....
火曜日の放課後は
グラウンドの半分をサッカー部が使う
野球部はだから守備練習だけ
あとはひたすらスイング、ラニング
ところがサッカー部の連中は
ピッチャーマウンドの盛土が時たま
そのままな ....
光が速度をはやめて
影をうみおとした
次の瞬間 車窓からの景色は、融けあい
流線の模様をなした_


ユ−ラシア・ライト・トレイン
光速の旅は、心地よく
重力抑制された コンパ−トメン ....
 
あなたへ直線をひけないので

円をかく

今日も円をかく


 
                 120729

ピークチト
ジッコウチの違いを知らぬ中学生は
壊れてしまったメーターの指針を眺めたままため息をつく
無酸素も極めたし
いくつものピークに達 ....
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夏の朝は
牡蠣殻がプッと息を吐き
bulletが恋しい季節です

秋には死んでいるだろう
冬には死んでいるだろう

夏の朝は
牡蠣 ....
メジルシが多過ぎる街を
さまよい続ける男は
メヂカラが強過ぎる小悪魔に
あっさり魅入られて
メクバリし過ぎた日々を
少しずつ取り崩しながら
メベリし過ぎたときめきを
愚かにも取り戻そ ....
★ 生徒のみなさんにお聞きします。

1.あなたの親は
普段は社会問題に対する関心が低く
何か卑近なテーマで問題が起こると急にいななくタチですか?

はい
いいえ

2.あなたの親は ....
とある宗教に誘われて断りました。
それで なんとなく宗教について考えています。
うちは 神棚と仏壇があり 毎朝 御水と御茶 ご飯などを
お供えして先祖を拝みます。実家も同じです。
嫁にきてから ....
弱さを強さで
コーティングした
直立二足歩行の木偶の坊

愚かさを優しさで
マスキングした
なんとなく文化的な唐変木

心という
自滅回路の中で
思い上がっては落ち込んで

 ....
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曇り空が雨になった
今日も外はたっぷりの湿気と
喉を締め付ける暑さだ
雨滴が大きくなって硝子を叩く

雫が流れていく
交差点は水煙 ....
読みつかれて ふと
雨音に包まれて

物思いに耽る蛙と
草むらに潜む

文庫の中は
土砂降りの文字
連なり意味成し物語り
意識下に滲み濾過されて

何を読みたいわけでもなく
 ....
西瓜の皮の饐えた
匂い

溶けかけたアスファルトの
執着

潮の香りで擦り剥けた
夜明け

逆光の中で振り返った
誰か

何処から剥がれ落ちたのか
皆目見当がつかない
 ....
月のといき
天の川の星のながれに
指をふれる
星のしじまのつめたさに
寂しさを 手づかみする



そんな夜には、
なぐさめの亡霊が やってくる
小さなベッドにすべりこんで
私の ....
ロンサム・ジョージ、ロンサム・ジョージ
溜め息みたいにふっ と死んだ
ロンサム・ジョージのニュースを知って
何億人かの人間が
溜め息吐いたことだろう
お前は何の為に生きたのだろうね
手当た ....
デクノボウのまま突っ立っていた、あの日の青年。 
谷底の闇でうずくまっていた、あの夜の青年。 

人間を信じられなくなりそうな 
分かれ道まで歩いてきた僕に 
天におられる恩師の薄っすらとし ....
……とある蛙さんのおすすめリスト(3008)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
くれない綴り- 千波 一 ...自由詩8*12-8-13
8月の空とポプラ並木- beebee自由詩1812-8-13
背の虫- nonya自由詩19*12-8-12
- たま自由詩30*12-8-11
「沈黙」についてのノート--ヴィトゲンシュタイン、G.スタイ ...- N.K.散文(批評 ...3*12-8-10
カキ氷- nonya自由詩18*12-8-9
根暗・根明両方向に凡そ100キロの渋滞が発生しています。- faik自由詩13*12-8-9
テニアンの少年- 月乃助自由詩21*12-8-8
すこし- るるりら自由詩25*12-8-6
まえのばちゃん- salco自由詩7*12-8-6
喫茶室ルノアールにて- kauz ...自由詩16*12-8-5
一つ忘れることは_/_新生する自我- beebee自由詩27*12-8-5
僕の夏休み- 未有花自由詩15*12-8-2
ビアガーデン- nonya自由詩16*12-8-1
- あおば自由詩7*12-8-1
安全神話- salco自由詩5*12-7-30
4o12- 月乃助自由詩9*12-7-30
円をかく- 殿上 童自由詩39*12-7-30
ピーク- あおば自由詩2*12-7-29
永訣の朝- beebee自由詩25*12-7-29
- nonya自由詩20*12-7-28
傍観者アンケート- salco散文(批評 ...7*12-7-26
宗教_みたいな?- 砂木散文(批評 ...13+*12-7-22
ジブン_(_ヒト_)- nonya自由詩21*12-7-21
夏の雨_/_浸透水- beebee自由詩27*12-7-20
雨読物語- ただのみ ...自由詩34*12-7-19
鈍痛の南側の季節- nonya自由詩22*12-7-18
ナウシカ- 月乃助自由詩19*12-7-17
ワンセズ_アポン_ア_トータス- salco自由詩5*12-7-16
門_- 服部 剛自由詩512-7-16

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