太陽の予告
吉岡ペペロ
融け合わない哀しみは
幸せを幻のように遠ざける
歩道にこぼれている優しい光に
薄い肉のような影が散っている
あなたからのメールに
意地になって返信している
僕のわがままばかりを批難している
あなたを理屈で抑えようとしている
どうでもよくなってくる
カッコ悪いな、とは気づいている
秋の陽射しに影をあそばしている
孤独でもないのに
孤独なふりをして
僕はあなたと別れようと決めていた
自由詩
太陽の予告
Copyright
吉岡ペペロ
2009-09-21 21:35:45