行きたい場所はあるけど

帰りたい所はないの

わたしの場所はここだから


あんたみたいなおんなはきらい

わがままだから


38円じゃ

子供を病院に連れてけない
あの魔女の暗く碧を産める祝祭への求愛、深く深くうずく泉の深層
人工的な意識を喰らうと彼女の肌を葡萄酒が覆う、シュガーと香を焚く私の全て
飢えて渇いた内臓に生え出しそうなシビレ茸を摘んではかじり
 ....
夕暮れ
赤い窓の外
見つめているわ
ほんとは待っているの
好きなの
とても

置いて来たのはわたしだわ
わかっているけど
ほんとは

もう忘れたかな
色が消えて行くね
日は沈 ....
メールが来た
日付けはなく 差出人の名前もない
蔵書を貸してくれという

家の居間から出ようとしただけで
不意にさびしい海岸に出てしまったなら
どうする?

まあ
椅子でも出して座っ ....
夏が来て
ちいさな歩道に
気のはやい病葉が舞いだすころには
わたしはもう
いないかもしれないけれど
いまはやわらかい
光のなかを飛んでゆくわたしを見てください

(きっとあなたは
  ....
飛んでみたら?

笑顔で 空を飛ぶ

僕に 笑って 声をかける

飛んでみたら?

朗らかで 暖かくて 優しい笑顔

空中で分解した身体から流れる 体液

優しさの中 眩しくて ....
空は青くなかった

よもぎをもいでおばあちゃんにあげると
緑色の団子をつくってくれた
おいしかった

風の音が邪魔をしていた

小野くんはズル剥けだった

佐川急便のふんどしを触る ....
死んだわたしの
腐りかけた体に
たくさんの赤ちゃんが
やってくる

死んでぶよぶよに
腐りかけた体を
舐めて
舐めて
穴をあけて
ちゅうちゅう
ちゅうちゅうと
吸ってくれる赤ち ....
在ル空のシキ彩、滲み


無シキの花、摘む


箱庭の景、色
 その町は、塩で出来ていた。


塩で覆われた町は
夏なのに雪で覆われたように白い




塩の町の
美しい庭を持つ一軒の家
美しい庭には緑のつやのある植え込みがある

家の ....
銀色の
波に揺られて
揺れる
七色

ちらり
ちらり
降り積もる
銀色の
鱗の雪の下で
手を
伸ばしてみる
七色


銀色の
波の下に
静かに波打つ
七色

お ....
 Chanson d'automne  
    Paul Verlaine


Les sanglots longs
Des violons
 De l'automne
Blessen ....
   木      木
    木    木
     木木木木
木            木
木   木木木木木木   木
 木          木
  木木木木木木木木木木

  ....
あなたの揺れる水面が
まるで涙のように見えたので
やさしくなだめたくなりました

あなたは水際にたたずむ
一羽の渡り鳥のようでしたから
どこかへ行ってしまいそうで不安でした

あなたが ....
潜ったことは
ないけれど
ここにはやっぱり
夢がある
宝が一杯詰まってる


カワハギ
白鱚

穴子

マゴチ
メゴチ

黒鯛
メバル
カサゴ
墨烏賊
イ ....
重たい言葉を呟きながら
折った鶴はくずれた格好でした
尾なのか頭なのかわからない
二本のツノは怒っていました

指がふるえて
上手に折れないのですから仕方ありません
せめて淋しくないよう ....
このへんな匂いは何ですか
ああ
満開の栗の花

朧月夜に
ああ
満開の栗の花

血液にアルコールが混ざって
ああ
満開の栗の花

天狗の鼻をかじった
ああ
満開の栗の花
 ....

むかぁし
学校帰りに
知り合いになった猫が
そのまま家についてきて
とても愛らしい顔した
上品な
そして礼儀正しい
奴だったのだが
家で大目玉食らって
知り合った場所まで送り届 ....
(サンタマリア)

あなたが女神だと
何かの本で読みました
あなたが女神でなくとも
その名前はきれいだと思いました

(サンタマリア)

いつか人は人の汚れにまみれて
いくつかの罪 ....
窓の向こうの暗がりを
めまぐるしく流れてゆく
幽かな光の群れ

一日の終わりと
そして あたらしく
始まるための
束の間のひととき

仕事用のデータを
サーバに投げ ....
梅雨の晴れ間にでかけた海で
潮の香りを楽しんでいる君

白いワンピースがひらめいて
そのいたずらな風さえも
まるで子犬をからかうように
君はすらりと笑い飛ばす

そんなんじゃ日焼けしちゃうよって

い ....
眠ってる場合じゃないぜ
ある午後
気が重たい電子音が浅く
光る地平の線が向こうの方で
本棚の背後から
脱走して拘束する両耳から
貫通するガラスの欠片のその輪郭が
つま先から冷たく繰り越し ....
あなたはもう少し
いい加減で良いのじゃぁないかな
お父さんは酔っ払ったんだし
わたしは薬の副作用
お父さんとおかぁさんが結婚したときには
あなたはいなかったのだし
今のままでは
つかれち ....
わたしはあなたのこととっても
気にしてるよ。
下手な言い訳でごめんなさい。
電車を降りたら
小雨が降っていた
セブンイレブンで傘を買った
駅前の商店街を抜けると
道は一気に暗くなる
細い道の両側から漏れる
家々の明かりがメインで
わたしは足早に家路を急ぐ

 ....
ホテイアオイのカーテンの下では
本性がむき出しになって
貪り喰らう
貪り喰らう

お上品に
ツンとすました横顔
愛らしい
くりくりっと
まん丸い瞳

そいつが

貪り喰ら ....
懐かしい我が家田んぼの中の一軒屋。

いつもいつも通る夜汽車と唄う小さなわれ。

早春賦小さなオルゴールに似せて。

わたしの詩に意味はあるのか十二月。

手ごたえがほしいわたしの ....
人生をおためごかしに過ぎており。

一生懸命生きていたのではなかったの?

ようやっとかんがえておりマイライフ。

振り返ればよきことばかりととも笑う。

勾配の多い人生汗ぬぐう。 ....
高い木をくくるように
熱い泪をこぼすように
あなたを忘れようと思うけれど
あなたは
相変わらず
阪神球場に行って
六甲おろしを
歌っているようなので
私はうそがつけない。
けれど
 ....
昼間だというのに上空に花火があがった。
なのに、何故か街は悲しげだった。
それは僕の心の中で過疎化が始まっているのと、リンクしているようだった。
例えこの花火が僕の幻だったとしても、何も恐ろしく ....
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
38円- 蒼木りん自由詩308-7-4
Lulu- 六崎杏介自由詩4*08-7-1
色の消滅- チアーヌ自由詩408-6-30
手紙- 「ま」の ...自由詩6*08-6-28
もんしろ- 「ま」の ...自由詩4*08-6-28
校庭- 佐藤伊織自由詩1*08-6-26
煙突から煙が出ていた町- にゃんし ...自由詩808-6-25
たくさんの赤ちゃん- チアーヌ自由詩508-6-25
いろ。- 自由詩108-6-24
塩の町の赤い家- 初代ドリ ...自由詩7*08-6-23
アオリ烏賊- 北村 守 ...自由詩5*08-6-21
詩人のシノギ(上田_敏の巻)- みつべえ散文(批評 ...1008-6-21
- 雑魚ヒロ ...自由詩108-6-21
「あなたの水面が揺れている」- ベンジャ ...自由詩10*08-6-20
東京湾追慕- 北村 守 ...自由詩308-6-19
「折り紙」- ベンジャ ...自由詩7*08-6-18
まんくわいの栗の花- 蒼木りん自由詩308-6-17
迷子- 北村 守 ...散文(批評 ...508-6-15
「サンタマリア」- ベンジャ ...自由詩3*08-6-15
無題- 自由詩7*08-6-15
「ジューン・ブラインド」- ベンジャ ...自由詩3*08-6-12
眠ってる場合じゃないぜ- nm6自由詩708-6-7
あなたは。- すぬかん ...自由詩108-6-6
私は。- すぬかん ...自由詩108-6-5
帰宅- チアーヌ自由詩808-6-5
ストーカー- 北村 守 ...自由詩308-5-29
おやすみなさい。- すぬかん ...川柳208-5-27
夜風。- すぬかん ...川柳108-5-27
六甲おろし。- すぬかん ...自由詩108-5-26
僕のアサガオだけ腐ってる- 青木龍一 ...自由詩2*08-5-25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62