歌が聴こえない。
碁盤の目の街角で、
うなぎの寝床のその奥で、
紋屋町に紋はない。
糸屋町に糸はない。
今織町に今はない。
上七軒の花が枯れている。
織機の歌が聴こえ ....
やらなければいけない仕事のファイルを開きすぎて固まってしまったPCをいじられているような・・・そんな気分の瞬間。
今回は詩行に綺想を纏わせる一手段として、他国言語との結合を説明したいです。
主な効果は、言葉が多声的、多義的になり、それが一寸の目眩を誘います。
例1.「雨ed」 これは(雨)と大麻を意 ....
死ガーの煙ng-O、林檎摘み肢た朝
肢アター帰りのdOll達の踊るのを
縛した煙ng-Oが、踊りたいdOllを
林檎の胎動の中へ放り込んでゆく
dOllを内包する無数のOは回転しin林檎
死 ....
げんかいがしりたくて。
とんでみた。
ありったけみんなで。
ぶっとんでみた。
あのむこうにはとどかなかったけれど、
あのむこうへはとべなかったけれど、
ぼくはとんだ。
と ....
綿アメみたいにふわふわに さ
綿アメみたいにふわふわに さ
ころころ転がって さ
くるくる転がって さ
ころころくるくる転がって さ
転がっていればいい さ
くるくるしてればいい さ
綿 ....
言いかけてやめた、だって空白に値しない面倒くさい怠惰
かさかさの親指で丸め込んで
言いたいことはないと言いたいらしい君は
別に、綺麗でもない、
生きてるってほどでもない感じ
ひどいなぁ
と ....
見えない糸でんわで結ばれていても
青い微笑がしみわたる夜ですから
ともだちだけが変わってゆきます
無声音の言葉はみちにあふれ
生きる水位が青い
少女たちの
渋谷です
原石 ....
考えがカタチを成さない
この世界には
美しいものが
なにも無い
朝の光に白く光る道の
その先がどこへいくのか
それもなんだか
もうどうでもいい ....
テーブルについて
紅茶を飲んでいる
ふとこんなことを想う
夜明け前の岩場を
やみくもに進む亡者
はるかな地平線に
やがて オレンジ色の陽が昇る
亡者はときおり立ち止まり
陽をみつめ ....
*
文献によればビー玉沿線の原形が見いだされるのは乾永4年というから
はるか安土桃山時代まで遡る。むろん当時は鉄道の概念はなく線路など
というものは存在しないがビー玉を直やかにすべらせるた ....
山 眠 る 父 の 書 斎 の 鍵 ひ と つ
蝋 燭 や 息 を 止 め れ ば 火 も き え る
支 え あ う 者 ら 夕 ぐ れ 泳 ぎ く る
爆 ....
まっくらな枕元で
おばけが顔出し問いかける
お前は嘘だろう?
問いかける
子供は答える
違う、違うよ、嘘だよ、おばけなんかない、おばけなんか嘘さ、いないものだよ
お ....
つめたいあおぞらの岸堤では、
薄色の私に関する波紋が水面で揺れていましたが、
十四歳の虚無にとって、ひややかな書籍など、
朝と草と自転車とほたるにすぎませんでした。
森をあまく満たすぶどうは音 ....
にこにこコスモス
木枯らしに揺れ
ピンクの笑顔で
お日様見やる
にこにこお日様
別れを惜しみ
赤く赤くなりゆきて
山並みに沈む
にこにこフクロウ
音も立てず飛ぶ
夜長の季節 ....
12月の寒空の下、ハンモックを並べて二人で凍えながら見えない星の話をする
そんなお伽話を書こうとした小説家は、師走の新宿東口の路上で酔い潰れ
体温を徐々に無くしていく間
何千ものパンプスやスニー ....
In Side.
In Side Is Darkness.
Out Side.
Out Side Is Shining.
Inner Side.
Inner Side I ....
アスファルトへ積もる
冬の薄日は、果てる灰のような、諦め切った
沈黙だ
枯れ枝とその影の
黒い交錯は、解答の無い、冷めるスチールウールのような
沈黙だ
嗚呼、真 ....
夜は
張り詰め
足音だけが
近付きつつ
離れ
近付きつつ
離れ
夜は
張り詰め
六つの足音が
決して
共振することはなく
美しい
調べとなることはなく
白い息が
....
あかん。
もうおしまいや。
胸が痛くて、
心が壊れて、
揺れてしまう。
なにがあっても、
なんねんたっても、
おもいだしてしまう。
笑ったる。
笑ったるねん。 ....
トイレットペーパーにでも巻かれて汚物もろとも流れ去りたい
風引いたっつって休んだ子はきっと心も風邪気味なんだろう、なんて
あーーーー
早く帰りてーーよーー
もういいだろー
ウンザ ....
「薔薇を食べた豚の脂を眺める
屠殺者の歌うバラードが月を増やす
哀切の涙か、喝采のチップか
どちらにせよ銀色として墜ちる為だ。」
あねもねの花を持って
歩く、わたし
1月の風がごうごういって
わたしの身体を強ばらせる
こんな日に
アスファルトの上で転んだりすると
とても痛い
ここを
早足で通 ....
毎日涙を流しても平気だと言うな
叶うか ....
夜が終わる音を
聴いてみたくて
ふとんから顔だけ出して
ひっぱった毛布の端で
口元の辺りが隠れている
暗い水槽の中で
向きを変える熱帯魚の尾ひれは
水を斜めに ....
声はあらねど{ルビ = }
{ルビ鋲=びょう}が呼ぶ
あ{ルビ = }
非常階段より{ルビ多=た}だ三歩
あああ{ルビ = }
あ{ルビ = }
■
波白く汚しおそれつも止ま ....
フランケンにもブランケンせず
風にもプランケンせず
冬や夏のクランケンにもブランケンせず
丈夫なをムランケンを持ち
欲はなく
決して怒らず
いつも静かにクランケンし ....
富士山の 上にひとひら 白い雲
燃えカスの灰にぬれ濡れて告げるおわりよ恋は燃え尽きて身を焼き尽くし燃えカスの灰にぬれ濡れて告げるおわりよ恋に破れた身を粉砕し燃えカスの灰に塗り込めて告げるおわりよ恋は燃え尽き灰に埋もれて左腕を ....
とり とんだ
おもいたって
くものうえまで
とり はばたいた
どこへいこうか
かんがえながら
とり とびつづけた
きぶんがよくって
どこまでも
と ....
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