職場で必ず着用するエプロンには
大きなポッケットが付いています
わたしはその中に
いろいろなものを放り込むのが癖です
ポッケットが膨らんでいないと
落ち着かないのです
膨らんでいて少 ....
  ああ おれはこわれた
   二丁目の角で 
 月見うどんすする スーン
 鉄格子のなかから するどいめだま
 おりまげたひざのうらには ぶっとい静脈
  にわとりのしずく 
  ....
うち捨てたときの痛みをお前は信じ過ぎた、渇きの挙句ひび割れた生体の表面のごとく、ただあるというだけで約束された気になっていた理由が音もなく崩れる、死際の夏が悪い足掻きのように放つ胸のムカつくよ .... おっぱいはんぶん
見えてるよ
だけど君の向こう側には
夏の終わりの夕陽が沈もうとしているのさ
古びた桜並木の崖は高台の端っこの
カーブのガードレールに腰掛けて
おっぱいはんぶん
見えてる ....
連弾のような雨を
見上げてお前は呟いた
それがどんな言葉であるか
俺は確かめはしなかった
散々な思いのあと
不意に開いた排水溝に
吸い込まれてしまうような気分
はぐ ....
砂は運ばれてゆく
どの風にも乗って
「拝啓、ジョンレノン
ぼくも貴方もたいして変わりはしない
そんな気持ちで貴方を見ていたい
どんな人でもぼくと大差はないのさ…」
そんな詩を声高に呼ばわる声が木霊する季節があった
今からちょう ....
誰も来ぬ道へたっても止まってる歩いた風の走った自分を


球場は斜めの光開始せず寝ころんだ床の行かずに死んだ


革命的この歌い手のふりはせずネック押さえて壊した夢を


尾崎豊 ....
彼女の母親の大ファンだった。
ひと昔前の古めかしいヨーロッパ血統、シンプルな馬名、華奢な馬体。
それでいて直線では鋭い末脚で突っ込んできては、強いライバルたちに引けを取らなかった。
善戦まではい ....
ちょっと失態に見えるような
歴史の中で真実は息をひそめていて
俺が道ですっ転んだりした拍子に
目と目がバッチリ合うのを待っている
まるで控え目な女のように
まるで手 ....
 今にも壊れそうな精神は
 今だ使ってる98のパソコンのようですぐに不具合を起こす

 助けてくれとも、言えず、かと言って自棄にもなれず
 小さな声で くそったれと呟く

 3年たった ....
紫色の唇をした
少女が産声を上げる時間
バレンが
巧妙な胎盤に色を馴染ませてゆくその時間
木の屑を集めながら
生命はどこにあるのだと自問していた
朝から雨が長く降り続い ....
幽霊は短い昼の闇に立つ


光にも灯にも痛みの降りそそぐ


紙ひとつ千切る間にもう字を忘れ


とどろきが光を越えて芽を撫でる


破壊しにでも破壊と ....
その人とあまり話したことはなかった
小さい頃だったから
大人の人と何を話してよいか
わからなかった
車に乗せてやるからと言われて
田舎道をドライブした
当時、車は珍しかった
ドライブ中も ....
(スプリングスティーン風に)

俺は将来に希望もなく
ただ眼の前にぶら下げられたエサに
食らいつくだけの犬みたいな存在だった
そうする以外に生き方を知らず
それに疑問すら抱かなかった

 ....
ベッドで寝返りをうったとき
左の腰を
突然襲った鈍い痛み

ぎっくり腰なら
経験はある
食あたりなら
星の数ほどだ

だけど
今度のこの痛み
そんなものとは
ちょっと違うんだ
 ....
鳥が鳴く蝉が鳴く声何かでもいいつかみたいひとつこの手に



ずいぶんと立ったままいると本当のまあ大変だなるよ眠くも



誰にでも眠っている外に全員言葉もないとひとりだ俺は


 ....
俺が自分で何かを成し遂げたと思った時は
天にも昇るほど気持ちがいい
俺が自分の中にどんなものも見つけられないとき
濁った湖の底に沈んでいくような気持ち

だけどそんな ....
♪ソバカスなんて気にしないわ
 ハナペチャだって だって だって お気に入り♪

 「おチビちゃん、笑った顔の方がより不気味だよ。」
 ― そう言って、泣いている幼い私に決定的なダメージを与え ....
花火大会の夜
外でドカンという音がする

僕の住むアパートは見晴らしの良い高台に建てられているから、アパートの駐車場には花火を見ようとする人がいて
その話し声がする


僕は、子供はうる ....
(いしだあゆみが歌います)

観音様の顔がでかいわ
大船
ビッグシップ大船
ルミネのスタバで待ち合わせ

駅の構内とてもりっぱよ
大船
ビッグシップ大船
あなたと二人いつまでも
 ....
二台のロケットが
異なる方向に
まっすぐに飛んでいく
何も無い空間を
お互いに示し合わせて
同じ部品を欠損していた
同様の不具合が
等しく生じますように
やがて一台が壊れて
粉々にな ....
俺は弱い人間だから
逃げながら生きている
逃げながら
逃げながら生きている
昨日も国道沿いのガードレールに腰掛けて
どの車に飛び込もうか考えていた
だけどそれは最後の逃げなんだ
そしてそ ....
定時直後の駅のトイレはものすごく混んでいて僕は、
会社でしてくればよかったと後悔する。
僕の前に並んでいる人たちが一人、また一人と
定位置に立ち、決まったポーズで数十秒、
それが終わると、そそ ....
自分で書いた自分の詩を読んで
缶ビールが飲みたくなった
そして今
この時間に
飲もうかどうしようか迷っている

今日、俺はまんまと日食を見てやった
わざわざ南の島まで皆既日食を見に行っ ....
胃袋から絞り出したが、たいてい
気持ちのいい言葉にはならなかった、そもそも
てめえの中で渦を巻いてるものなんて
薄々は判っていたはずだった
俺が見ていたのは同じ景色
 ....
 居酒屋『道草』のカウンターでホッケの焼き物と格闘しながら冷酒を飲んでいると、
隣の席に座った、やっぱり常連のキャバ嬢のマユミが、酔っ払って、僕に向かって
話しかけてきた。
 「あんた、目の見え ....
その年の
6月22日のこと
人知れず
ひとつの流星が砂漠の真ん中に
落ちた
その流星の息を飲んで
二人の子供が日の本の国に生まれた
ひとりは女の子で
後に有名な小説家になり
ひとりは ....
 ほんとはこんな命題で書くのは不本意なんだけれど
 それでも立ち向かわなければならないんだ
 そんな勇気を
 一握りでも

死にたい人間のすべてが自殺を
成し遂げられるわけではない
死 ....
日本ダービー。有力馬の一角を担っていた彼に跨っていたのは、デビュー3年目にして弱冠20歳、ダービー初騎乗の中舘騎手だった。
返し馬を終えてスタート地点に戻ってきた中舘は、慌てて担当厩務員に告げる。
 ....
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
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Like_a_rolling_結石- 花形新次自由詩2+*09-8-13
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