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演奏の休憩のあいだ

テラスに出て風に当たった

永遠をものまねして

ぼくらには余念がなかった

それならそれでいいじゃないか

諦めがこだました

それならそれでいいじゃないか

意思が鳴っていた ....
湿り気のある冷たさ

青灰いろが白んでいる

桜の木々のつらなりが

濡れた茶色で春を待っている


朝にひかりが影のよう

冷感症のおんなの背中には

絶頂のあとの汗が垂れ ....
缶入りの抹茶だ

ぼくはぬるくなってから飲む

ぬるい抹茶の味を口のなかで反芻する

お茶のお稽古で飲む抹茶はいつもぬるかった


幼稚園ではお茶のお稽古があった

お茶のあと男の子ともめたことがある ....
眠たいのに眠れない夜

死なない程度にリスカ

目をそむけてうえを見つめる

蛍光灯ほどの明るさで

天使がばらばらと降りてくる


風が吹いている

真夜中を駆け抜ける
 ....
43歳の大人の男なら

こんなふうに言うんじゃないか

こんなふうに動くんじゃないか

そんなことを考えながら

喋ったり行動したりしている


たぶんみんなもそうなんだろう

「普通」ってなんなんだ ....
朝日のうえには宇宙

朝日のしたには地球

朝日のなかには明日

今日なのに明日

今なのに今日

行く先だけが今

朝日のなかには明日

朝日のしたには地球

朝日の ....
在りし日の粗雑さ

ほこりのまじった水の匂い

ひとつふたつの梅の香です

あなたの帰り道愛おしくて

思いが詰まってる


もうすぐ春ですねえ

梅がひと枝ほころんでいます ....
ぼくはポールマッカートニーだ

レットイットビーを聴くたび

いつも勝手にそう思ってしまう


解散したくなかった

みんな

遠い心になっていた

奔走したんだ

ねえ、母さん

ぼくは分かりません ....
長い時間働けば働くほど

お金が入ってくるような時代は

日本ではもうあらかた終わってしまったのだ

さて

これからはなにに長い時間をかけるとしようか


旅客機のひかりが遠く ....
迷い道はトンネルの出口近くに似ている

出口から射してくる光を見ているだけなのに

トンネルから出たような気になってしまうところなんかがだ

ぼくらは保守的に出来ている

トンネルの外へはなるべく出た ....
月が宇宙一でっかい

まあるい外灯のよう

山の端に沈んでゆく

トントン

トントン

トントン

トントン

しずかな朝日みたい

月が吸われていった

朝が明るさを増した

トントン

トントン ....
あんな写メを送ることじたい

ぼくにはありえないことだった

十年前、十五年前、もっとまえの自分を

愛おしむように懐かしんでみた

今よりも社会的にも人間的にも

なんにも見えていなかった

なのに ....
それは舞踏そのものだった

指揮棒を持たない指揮者のようだった


楽器が鳴る

音があふれる

色彩がふくれ

温かかった


それは音楽そのものだった

指揮棒を持 ....
世界をつくろうとしていた

素晴らしい世界なので

それをつくろうとしない人を

気づかせたいとがんばった


ただそこには

なにかが足りなかった

なにかが過ぎていた
 ....
ふたりで見た海を通る

消したい記憶を消せるほど

ぼくは澄んではいない


吹き消されない光の源

その物真似をしている


ふたりで見た海を通る

消したい記憶を消せる ....
つまらない試合だったと反省する俺を

そのまま励ますようなことはしないでくれ

悲しみに素直でいられなくなるから

考えに酔うように俺に喋りつづけないでくれ

頭でっかちには素直でいら ....
テレビであじさいの描き方をやってた

ぼくもそれをやってみることにした

灰色のクレヨンで花びらをテキトーに描いた

それからスポンジに染ませた紫で花びらをたたいた

可憐な色合いの絵が目の前に出来上 ....
検査が終わったら美容院に行こう

きょうの予定にふたつめのイベントを入れる


夜はいっしょに食事をする

今朝の地震は最近のいつものとは違った

浜通りが揺れずに山梨が揺れた

 ....
ぼくを遠ざけ

じぶんを守ろうとする

愛しいひとよ

ぼくは自分を

守らない事であなたを

愛そうと思う


それしかないから

それがあるから

頑張るんだ
 ....
一人じゃないよって言うけれど

一人じゃないのに孤独だよ

だから

一人じゃないよなんてまぼろしなんだ


でもそれでも

好きという気持ちが残るんだ

あなたのために存在したい

ずたずたになって ....
森のなかにその広場はあった

その広場にだけ光が降り注いでいた


広場には

どうしても二つ食べたくなるホットドック屋があった

ホットドック屋のそばでは

サッカーに興じる者

ベンチから立ち上が ....
世界中みんなに好かれるなんて無理だ

キリストだって人類の半分は敵だ

ひとはいろんな側面をもっている

それは環境によって引き出される

それは内面に隠された表面なのだ

世界中 ....
ぼくは傍観者だ

不幸になる遺伝子たち

それを見つめて

そんなカラクリを知る


死んだらわかるんとちゃうやろか

それが気のせいだったことが

幸せには不幸の根っこを断 ....
左目からなみだがとまらない

なんども手首でぬぐったけど

乾いたふりをしてしみている


プライドが破壊してゆく

その破壊が正解であったことだけが

このミッションの成果だ
 ....
あなたを暴力から守りたいのだ

ぼくの暴力から守りたい

決めつけたり懐疑したり

そんな暴力から守りたい

ぼくの美しい心を守りたいのだ


まだ暗い朝の空気は

つめたく ....
この地球にぼくがいるのは

惰性ではなくて

あなたがいるから

それはロマンティックな

ぺダンティックではなくて

ぼくという存在が理解していることなのだ


あなたがひとりのふりをするなら

ぼ ....
海まで自転車を傾けながら走る

耳のわるいおじいちゃんが耕している田んぼを通る

民家の建ち並ぶ屋根のうえには雲が光と競争している

太陽がぎらぎらと当たって汚い川が美しく見える

静 ....
ふたりになる

ふたりだけになる

あなたを暴力から守りたい

素直な気持ちがほとばしる

あなたがいる

あなただけを見る


それが自由だった

それがあったかかった ....
こどもの頃からだ

ひとに相談なんてしたことがなかった

可愛いげもなかった

しても仕方がないと分かっていた

こころに届いてくるものなどなかった

見当違いのスコップで

 ....
服をみっつもらった

生きてゆく智恵のような服だった

じぶんを護る服だった

きれいなこころを護るような服だった


あなたからみっつの服をもらうことで

僕はあなたに

みっつの服を着せてあげてい ....
殿上 童さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(682)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
意思が鳴っていた- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...112-2-26
春を待つ- 吉岡ペペ ...自由詩512-2-25
ぬるい抹茶- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-2-23
天使にふれたい- 吉岡ペペ ...自由詩812-2-20
大人になれば- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-2-20
形がさわれた- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-2-18
思いが詰まってる- 吉岡ペペ ...自由詩612-2-16
ぼくはポールマッカートニー- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-2-14
長い時間- 吉岡ペペ ...自由詩212-2-12
迷い道- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-2-11
沈む月- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-2-9
今のぼく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-2-7
ストコフスキー- 吉岡ペペ ...自由詩212-2-6
世界をつくる- 吉岡ペペ ...自由詩112-2-5
ふたりで見た海- 吉岡ペペ ...自由詩2012-2-4
のらり歩こうよ- 吉岡ペペ ...自由詩912-1-30
あじさいの描き方- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...712-1-29
土曜日- 吉岡ペペ ...自由詩512-1-28
頑張るんだ- 吉岡ペペ ...自由詩312-1-21
まぼろし- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-1-20
その広場- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-1-19
世界中みんなに- 吉岡ペペ ...自由詩512-1-18
不幸になる遺伝子たち- 吉岡ペペ ...自由詩112-1-17
左目からなみだ- 吉岡ペペ ...自由詩312-1-17
青と白- 吉岡ペペ ...自由詩612-1-16
ひとりのふり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-1-15
海まで- 吉岡ペペ ...自由詩512-1-15
素直な気持ち- 吉岡ペペ ...自由詩212-1-15
孤独の告白- 吉岡ペペ ...自由詩1012-1-15
みっつの服- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-1-13

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