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たかじんのさくら

すこしだけほんとうの悪意を混ぜておけば

あとはぜんぶ嘘でも善意に見えてしまうのだ


つるりとした少年のような

興福寺の阿修羅像のような顔をしている

た ....
ひとを刺すことも

フルーツを剥くことも

できる包丁のようなもの

生き物を潤わすことも

土砂崩れを起こすことも

できる雨のようなもの

行いや物言いや思いとは

き ....
母はおもての植物に水をやりにいくのだろう。

母の背中について歩くようなかたちになってぼくは新聞を取りにいった。

ちいさい灰色の母の背中。

ぼくはこの背中から生まれたのだ。

そん ....
胸に枕を敷いてうつぶせになって寝転んでいた。

そして自分の指を見ていた。

あんまり近すぎてぼやけた指だった。

あんなことのあったあとだ。

しばらくこうやって気を静めていよう。
 ....
ぼくは祖父ちゃんによく似ているらしい。

子供のころよくそう言われた。

祖父ちゃんは島で暮らしていた。

釣りとかカブトムシ狩りとか教えてもらった。

祖父ちゃんは昼間釣りをしていて ....
子供たちと久しぶりに会うことになった。

金髪を見たらなんと言うだろうか。言わないほうがおかしい。

洗濯されたものだけを身につけた。

出かけるまえ父がじろっとぼくを見た。

晩ごは ....
どこでどう間違えたのか今日ぼくは髪を金髪にした。

32にもなってほんといまさらな金髪だった。

妻は先月好きなひとがいるとかで子供たちと出ていった。

友達からもあやしいぞと言われていた ....
50年まえの工場が

いまじゃ膨らんで傾いて

崩れ落ちてしまいそう

それに面した道を

その端っこを歩いていた

太陽の塔がはみ出していた

嘘くさい万国のダンス

あ ....
もうオリオンはその身を

西だとか北だとかに移している

水気をふくんだ夜空

雲が町明かりを吸っている

風もないのに春を嗅いだ

ばらばらな思考

水気をふくんだ

ば ....
カラヤン先生は言った

まずフルートの音を聞け、と

目で団員を承認し

的確な言葉でポイントを伝え

本番では団員に任せるのだった

自由を感じさせ

音に命をこめさせた
 ....
潮騒のように都市が消えてゆく

暗黒の光が重力を冠するものを回収してゆく

ぼくはここだよ、とでも言うように

名前を呼ぶ

こどもの声だ

潮騒のように都市が消えてゆく

暗黒の光が重力を冠するもの ....
雲から透け見える月は

満月ではなかった

やっと月が満月でなくなっていた


満月は三日続いた

水道は止まったままだった

粉薬のような雲が

バーニーの絵の光のようだっ ....
小さい海

匂いだけの海

二分咲きの海

小さい海


雑な草むらで殺されたって

毎日三食うどんかカップ麺だって

町の嫌われ者であったって


小さい海

匂 ....
希望の道、

なにやら宗教ぽくなってしまうのが残念だが、希望の道、だ

言葉として容易くは使えない、希望の道、だ

できれば魯迅ぽく、希望の道、だ


うちのめされて

どんなに ....
こどものころの道

それはまだ土を固めたようなのが多かった

そんな道がまだ残っていただけなのかも知れない

そんな道にあった水たまりが映していた空はきれいだった

青くて水色で白くて ....
自信のなくなるような時

糞みたいな泥のなか

負けん気だけが命の力さ


そんなとこに咲く花なんて

ほんとうはない

花火でもさして

咲いたふりして脳でも騙せ


自信のなくなるような時

糞み ....
ひとひとりずつ風に消えてゆく

ひとひとりずつ風にかき消されてゆく

縁も運命も永遠も

風のまえでは軽い砂みたいなもんだ

韓流スターブームみたいなもんだ


ぼくらを繋ぎとめ ....
凍えるような坂道を

餃子のぬくもり抱えて

家に辿り着けるだろうか

分からないけど分からないけど

期待ハズレの町並みや

行ったら良かった?映画館

ヒカキンばっかのYo ....
深夜特急で愛し合う

半鐘はいけないよ、オジャンになるから

雷が落ち光り同性どうしが愛し合う

黒髪が通路をゆく

客室に耳を澄ます

世間はざらついている

あたしは白い服を架けている

掌をひた ....
冬の雨に思い出す

紺とグレーの暗い空

渋滞とテールランプの赤

坂道がストリートを串刺ししている

フィッシュ&チップス食べきれない

島みたいな森みたいなところにある友人宅に ....
お母さんは学生時代の友達の家に遊びにいくと必ず寝込んでしまった。
それはいつも二、三週間続いた。
そうなると私が弟の面倒をみて夕飯や朝ごはんを作るのだった。
私がそれを受け入れればお父さんとその ....
村上春樹とイモトアヤコの誕生日だ

スキーの日でもあるらしい

ぼくは優雅にへばりついていた

つまらない存在の最小単位だった

鳥に髪の毛をひっぱられていた

獣がまわりで糞をし ....
街路樹の赤い実に今年の青い空が映っていた

それだけでこころが濃く弾けた

からだは自然体であきらめていた

覚悟とはあきらめることだから

赤い実に映っていた青空はどこにもなかった
 ....
風邪かくしゃみか運命か

ぼくも彼女も頭が痛い

一体いつからだろうか

体調バッチリなんてこと


肩肘張って肩落とす

擦り切れトンボが尻切れトンボ

甲状腺でも調べたら ....
宇宙ではなく

おのれを中心に

このことに賭けた

時間や労苦を思うとき

いま迎えている結果に

打ちのめされてしまう


おのれを中心にしているだけなのに

たんな ....
何が大切なのか

どうせ技術的なもんだいなんだ

ロープウェイが孤独だ

秋の山道から海を見にゆく

曇天にバンドネオンが鳴る


善心、前進、大往生!

過酷な生活、だれが決めた?

踏切、横断歩道 ....
津波がこようと

今いるビルが折れようと

ゆうべの孤独や

目覚めてすぐの傷みや不安や

そんなものに襲われようと涙しようと


愛や魂を信じることが出来る

そこには陳腐 ....
若いとき毎週!金曜日

仕事帰り仲間とボーリングを10!ゲームやった

もう20年まえの話だ

その頃の仲間と久しぶりにボーリングをした

1ゲーム目はめちゃくちゃだった

2ゲーム目はみんな160以 ....
みんなけちだ

あたえられたことなんて

あたりまえだとおもっている

そう

あたりまえのことなんだ

みんなけちなんかじゃないんだ

あたえられてばかりいるだけなんだ

 ....
あの頃はエゴだった

時がそれを砂にかえた

砂のように優しく風に吹かれた

あの頃は純粋だった

時がぼくを日和見にかえた

ぼくはひとに勇気をあたえた


正しいことは絶対ではなかった

いつの世 ....
殿上 童さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(682)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たかじんのさくら- 吉岡ペペ ...自由詩215-3-8
肩の力- 吉岡ペペ ...自由詩315-3-7
最終回ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩415-3-4
7ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩815-3-2
6ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩415-3-1
4ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩615-2-28
ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩515-2-26
こころの世界- 吉岡ペペ ...自由詩715-2-21
早春賦- 吉岡ペペ ...自由詩415-2-19
カラヤン先生- 吉岡ペペ ...自由詩515-2-17
カラヤンになりたい- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...215-2-15
バーニーの絵の光- 吉岡ペペ ...自由詩215-2-14
小さい海- 吉岡ペペ ...自由詩315-2-11
希望の道- 吉岡ペペ ...自由詩715-2-4
こどものころの道- 吉岡ペペ ...自由詩515-2-2
泥のなか- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...415-2-1
雪だるまの唄- 吉岡ペペ ...自由詩315-1-27
たった一日も- 吉岡ペペ ...自由詩215-1-25
深夜特急- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...215-1-23
シアトルで待っている- 吉岡ペペ ...自由詩315-1-22
帰り道- 吉岡ペペ ...自由詩1415-1-16
優雅な一日- 吉岡ペペ ...自由詩315-1-12
赤い実- 吉岡ペペ ...自由詩315-1-11
命のババ- 吉岡ペペ ...自由詩215-1-8
宇宙ではなく- 吉岡ペペ ...自由詩415-1-5
曇天のバンドネオン- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...315-1-4
愛の賛歌- 吉岡ペペ ...自由詩415-1-2
ボーリングの思い出- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...315-1-1
あたりまえの唄- 吉岡ペペ ...自由詩514-12-31
あの頃はエゴだった- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...214-12-30

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