ひとつの恋の終わりは、
   ひとつの音楽とひとつの香りを残す―――




いつだったか
すれ違った文庫本の帯が
そう主張していた

乾かないルーズソックスの ....
読みかけの雑誌を開いたまま あのひとが
透明なルリルになってしまった

笑みもそのまま ときめきもそのままに
ガラスのルリルになってしまった

うす青い 摩天楼の最上階
ここでは 音がこ ....
俺は決して希望を捨てない
どんなに苦しい立場でも



俺は決して夢を諦めない
どんなに歳をとっても



俺は決して憧れを諦めない
いくら手の届かない存在の女性であっても

 ....
 
 
οわだい

すべての話題を鮮やかに
祖父の話へと導き
帰結する

この人はたぶん
愛を知ってると思う



οあんこ

粒あんの饅頭と
こしあんの饅頭と

 ....
兄ちゃんのヘタクソなギターを思い出す
12月、寒い夜

妹は彼氏が出来たとはしゃいでた

東京には空もないし、星も見えないぞ
父ちゃんは乱暴に俺の頭をはたき
戻ってくるなと言った ....
冷たい風は
そのまま冷たくて
ぼくの身体を凍えさせてゆくけれど
この寒さを乗り越えなくてはと
ぼくを熱くする

冷たい風は
さらに強くなって
ぼくの身体を固めてゆくけれど
この辛さを ....
世界の果てって行ったことあるかい?
先週もソコに行ってきたんだ
家族連れやらなんやらで
てんやわんやの大騒ぎさ

広い大地
燦々と降り注ぐ太陽
きれいな瞳
そして心
 ....
 
 
 


あなたには
この愛が伝わりません

ミノフスキー粒子が濃いのです




どうしてかしら

わたくしが
あなたを一番うまく
つかえるのに


 ....
 ある日のこと。

 38歳独身である我が先輩は堂々と勇ましく宣言した。

 先輩Tさん:『今まではホームランを狙い続け
               空振りを繰り返してきたけれど。』
  ....
正午を過ぎ、 電車に乗った。

静かな その車内で、腰かけていると、

ときに、いろんなものを目にすることがある。








その人は、片足がなかった。

 ....
  1.永遠の序章

(総論)
一人の少女が白い股から、鮮血を流してゆく、
夕暮れに、
今日も一つの真珠を、老女は丁寧に外してゆく。
それは来るべき季節への練習として、
周到に用意されて ....
幹に巻きつけられた
青白い麦球は
今年も
明滅を繰り返す
流れる光は
高い空に昇って
どこへ

すれ違う流れに
爪先を探す男は
今年も
うずくまる
染みだらけのジャンバーを
 ....
妥協や譲歩など 頭の片隅にもなく

安っぽい貢ぎ物などは 躊躇なく蹴散らし

自分の非や立場など 一切お構いなしで


大地を両足でちからいっぱい踏み締め

目にいっぱいの涙 ....
愛することは
憎むことに似ている

君が月明かりに照らされて
僕に背を向けてそう呟いた

相変わらず怒った顔していて
まるで
世界に喧嘩を売っているようだ


僕は額の青いあざを ....
初めて彼の実家にお邪魔したとき感じた
他のひとにとっては些細なこと
それでいて我慢出来ないこと
緊張して過敏になっていた訳じゃない
踏み入れてはならないもの
その家の家族だけが安らげる
ど ....
とぼとぼとイルミネーション光る街 ひとりで歩きこぶし固める

十二月短期集中決戦だ 恋人サンタをゲットする為

前を見て姿勢良くして歩きましょ 慣れぬヒールと戦いながら

デパートのコスメ ....
ふとしたきっかけで
王様と知り合いになった

漫画喫茶だった
王様は玉座に座るように
リクライニングシートにもたれ
隣のブースに居たわたしに
飲み物を取って参れ
と言った ....
あなたを探して落ちた罠
{ルビ迂闊=うかつ}だわ
あなたしか見えなくて
自分で仕掛けた罠に落ちるなんて

あなたの視線に縛られて動けない
逃げ出せばどこまでも
あなたの姿が私を追って来る ....
無口な男がもてる時代は
もうとっくに終わったかい

遠くを見つめて
佇む姿は
もう飽きたかい

一瞥すれば寄ってきた雌たちも
今では面白い奴が
好きなんだとよ

 ....
 静まりかえった夜明け前
 部屋からは見えない表通りを
 鮮やかな色の洋服を着たピエロが
 にこやかに微笑みながら
 ボールを転がし
 歩いている

 深夜の主役
 涙は止まらないけど ....
太陽がしずむときの

空と海が融けてく境界線を

あたしはきっと知ることはない

美しさ

で胸をしめつけられるなら

それできっといいのじゃないか



世界の黒を思いし ....
    
およそこの世に安定のときはなく、         
平和のときは戦いにおびえ、            
戦いのときはひたすら小声で、           
平和を唱えてきた。

 ....
剥がれ落ちた

爪を

見ていたの。


まるで

複雑すぎた人生を

真後ろから

眺めてるみたいでさ。


光りもしない

石を

ただ磨いていたの。

 ....
山になった洗濯ものの回りで
君は
春のような
スキップを踏む
  {引用=おうちを買わなければ、よかったね
だって、お金持ちだったんでしょ?
たた、たたん}
ちいさな袖をそろえて
重 ....
こころのバランス。


わたしは、月の流れのように、



ときに、その波にのまれてしまう











自分を見失うことにも 慣れているのだけれど ....
高級なニシキヘビ を
自由自在に操る
あの男 は
決してあの人に
興味なんか持たない だろう
正しいことを言うよりも
正しいことをすることの方が
ずっと正しい

立派なことを言うよりも
立派なことをすることの方が
ずっと立派だ

正しいことをする人は
正しいことを口にしない
 ....
お風呂に入った
髪の毛濡らし、体を濡らし
とぷとぷと
風呂の中に佇んだ私

貴方を愛し待ち続けどこかで
繋がる赤いものを感じたかった
会えずとも待ち続け 待ち続け
今の 私は

揺 ....
雨の糸の隙間に
夜は満ちて
ストーブの熱が
そこだけ幸福とでも言いたげに
ほんのり春を創っている

きみと並んで傘をたためば
二人の水滴は
余分な約束事のように散らばって
冷えた ....
ちょっと遠くまで 一人旅してきます

行き先はブルゴーニュ地方 はじめて行きます

街の真ん中にある ノートルダム聖堂の

ケルト信仰と錬金術に関係があるって噂の 漆黒のマリア像に

 ....
もののあはれさんのおすすめリスト(953)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとつの恋の- Rin.自由詩24*06-12-2
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つぶやき- FUBAR未詩・独白6*06-11-28
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ゆりかごのような心- 茉莉香自由詩606-11-27
漆黒の髪を愛する- 銀猫自由詩42+*06-11-27
遺書- もも う ...自由詩44*06-11-27

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