おぼろげに見え隠れする夢の欠片
 綱渡りしながら捕まえていく

 流れ弾に当たる
 宝くじははずれる

 アスファルトに落とした視線を
 夜の透明な星空に浮かばせる

 何度も ....
ここに
銀色のエンジンがあればそれと

あと太陽の動きのような一時間半があれば

ぐるりを周りきれるほどのちいさな島
四方からの潮風にさらされ続けていて

そこで何本もの縄を編んではほ ....
カッコ悪くて何が悪い?
往生際が悪くて何が悪い?
歯磨き粉は最後まで使いきれ!
アイスコーヒーは最後まで吸い尽くせ!
残り少ないアイスコーヒーをストローで音を立てて吸うのは迷惑かもしれないが
 ....
夜のアゲハ蝶の行き先は、決まって、
忘れられた夢のなかの王国の紫色の書架がもえている、
焼却炉のなかを通る。
くぐりぬけて、
グローバル・スタンダードのみずが曳航する午後、
雨の遊園地で、イ ....
重ねるほどに
見えるものまで見えなくなる

それを情け無用と切り捨てようにも
思うが侭にならぬ身体と
曖昧な優しさで隠す意志の弱さ

諦めることさえ捨て去ってしまい
手の中の小さな夢を ....
母さん、がんばれ

僕は背中をさすることしか
できないけれど
苦しい 苦しい
と言っているのに

母さん、がんばれ

それしか言えない
けれど

今になって初めて
言えること ....
本を読む人の眼は
例外なく真っ黒い色をしている
それはもちろん
眼が活字のインキを吸収してしまうからである
本を読みすぎて
白眼まで真っ黒になってしまった人が
こちらを向い ....
途切れがちの遠い波音に
あるいは
いつかの風景の肌ざわりに
私は
何を求めていたのか

カンバスは
筆先の触れた瞬間から
額縁にきちきちと収まってしまう
握り込んだ青い爪が
手のひ ....
窓の外は花の雨
傘もささずに飛び出せば
白い花びらがそっと揺れた

まるで僕の心を知ってるように
どんなにかくしても
走り出してしまったこの想い
いつでも君のことばかり探してた

君 ....
少年に乗ったイルカは
本来そこにいるべきでない人々を
本来の居場所に導いていく
それが仕事なのだ

例えば、あすこの大教室で
頬杖をついて居眠りしている女学生
彼女なんかも
少年に乗っ ....
骨のことなら知っています


奥深く平面的で
動物的な空が


罪深く走る夜
立てるよ、と勘違いをする男が
束になって走っていました


((はしたなく
    ((はしたな ....
こわれた、かぜを
かぞえている


とめられないから
ぼくには

ひとーつ、
ふたーつって

やわらかいところから

ふいている
こわれた、かぜを


 ....
春だから星を見てても暖かい一緒に見たよね僕ら青春


桜餅葉っぱを食べてもいいのかな会話の中にも散る散る桜


月笑うあなたは笑っているかしら卒業式を抱きしめる四月


水色が似合う ....
花冷えのころ
すきとおるあおと
ぬくもりをさがしながら
蝶のようにとびたち

風の声をとどけに
あなたの耳で
蕾になって

向日葵のだいたんな喜び
わすれな草のブルー
おしろ ....
ことばは
かけらだ
かき集めて
かき集めて
つくる砂の城が
ひかりを浴びて
窓に飾る花の叫びだ
レースがひるがえり
それは、かけらだ


宿酔いだから
洗濯に行こう
宿酔 ....
もう飛べる翼はない
星の足跡 ここで、途切れた
出逢うまでの道も忘れて
広い空をただ見上げる

水平線に夕陽が溶けて
紫色の夜がまた、来る
やさしさ、だけ
欠けたパレットを ....
今歩いているこの路地が
たとえば海沿いにしかれたひそかな町の
その奥に抱かれた狭い路地だったとして

世界一小さいという砂粒が
つもって出来た町だったとして

もうあと何件かの民家を越え ....
昨日と同じ言葉でわたしはおはようをいう
昨日と同じ声で
昨日と同じ表情で
昨日と同じ空に
昨日と同じ色合いの雲が浮かぶ
というのは嘘で
昨日と同じものはなにひとつなく
昨日と同じではあり ....
友達になろうと言う前に
もう友達になってる

デートしようと言う前に
もうデートしてる

つきあおうと言う前に
もうつきあってる

セックスしようと言う前に
もうセックスしてる
 ....
どこまでも続く桜並木の先に在るものを
確かめたくて
あなたと手をつなぎ歩く

親子ほどにも見られそうで
控え目なあなたの腕を
胸元にまで引き寄せ
歳の差なんてね

桜は潔く散るから美 ....
雨がちっとも止みません
雨がちっとも止みません
しとしとしとしと降るばかり
しとしとしとしと降るばかり

雨がちっとも止みません
朝からずっと降っています
もうそんな季節だし
しば ....
時計はほっとけい
ホットケーキだ 二人でホットケーキを食べに行くんだ
仏になるまでホットケーキを食べ続けるんだ
時間という絶対的な制約
俺たちはそれを乗り越えるという契約
ハンデをうまく使い ....
メンソールが目にしみて
お前はきっと、してやったり顔
少し、じろっと目を向けたら
またそっけなく横を向いている
知らないふりは上手くなったんだな
 
キャメル、その瘤に
俺の愛情の一欠片 ....
{引用=さらり ふぅ さらり

水の音

ふぅ さらり}






川岸で
あかい手を あらってた

空には月が揺れ
あたしは 朧月夜、を 口ずさむ

川岸で流れた ....
夜が色彩を放ちながら
あめふらしを待っている
鍵をなくされた僕は
近づいても遠ざかっても
同じ場所にいる

牛の頭骨をかぶった
悪魔が迎えに来るよ
君と同じ足取りとそのテンポ
ゆ ....
PUFFYのふたりは大好きさ もともと民生が好きだから
「すばらしい日々」を聴くならね ユニコーンのほうがオススメだよ

君が亜美ちゃんにメロメロやから
 ....
-episode?-
失敗ばかりでいつしか後輩にも先を越されて
二十年勤めた会社にも見捨てられた
明日からは一日の食事さえままにならない
ブランコに揺れながら涙を堪えた
未来が見え ....
砂原を歩いていると、人間の手が蠢いていたので、掘り出した
父だった
父はこんなところに埋まっていたのだ
途中から誰かがわかったので、指先でなでるように、焦って掘り出した
息をし ....
夜の、
雨の、
それぞれのゆくえを
ひと色に染めて
あかりは桜色

煙る雨の甘さ、
舞う花びらの温み、
絡めた指が
やさしさを紐解く
夜に、
雨に、
焦がれる桜

時計の針 ....
わたしがこの家にやってきたのは
もう十七年も前のこと
途方もなくよく晴れ渡った
それはそれはなんの変哲もない
おだやかなある秋の日
一機のエアプレーンとともに
デパートで買われたわたしは
 ....
もののあはれさんのおすすめリスト(953)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
続ける- 山崎 風 ...自由詩1307-5-2
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- 恋月 ぴ ...自由詩32*07-4-27
母さん、がんばれ- 乱太郎未詩・独白10*07-4-27
書店で働くということ- 吉田ぐん ...自由詩73*07-4-25
遥か、透明の過程- 佐野権太自由詩32*07-4-25
花時雨- 未有花自由詩12*07-4-25
少年に乗ったイルカ- シリ・カ ...自由詩707-4-24
空平線- 石田 圭 ...自由詩37*07-4-24
こわれた、かぜ- はらだま ...自由詩17*07-4-24
【短歌祭参加作品】僕ら青春- ふるる短歌1507-4-24
*耳の産声*- かおる自由詩25*07-4-24
かき集めて- soft_machine自由詩31*07-4-24
あさやけ色- Rin K自由詩33*07-4-23
海沿いのまち_なみ- 水町綜助自由詩24*07-4-23
そらいろ- 佐々宝砂自由詩9*07-4-22
言う前に- 小川 葉自由詩5*07-4-22
さくら、ふたたび- 恋月 ぴ ...自由詩38*07-4-22
雨の日- はるこ自由詩3*07-4-22
H.T.K- 新守山ダ ...自由詩207-4-22
キャメル- 黒子 恭自由詩12*07-4-22
川岸- もも う ...自由詩23*07-4-22
逃避- ねろ未詩・独白5*07-4-21
Puffyと君と僕の関係- 北大路京 ...自由詩6*07-4-21
それでも- 1486 106自由詩9*07-4-21
砂原に- リーフレ ...自由詩38*07-4-21
桜色の夜- LEO自由詩31*07-4-21
季節外れに壊れた扇風機- 自由詩3*07-4-21

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