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新しい人が来たので
かじかんだ指を暖めていた子は
背中をまるめてそっと
席を立った

それは
あまりにも静かに行われたので
だれかが席を立ち
新しい人が座ったことに
だれも気づかなか ....
ご飯を食べられないから
せんべいと
ミネラルウォーターだけで
生きてみようと思う
というとあなたは苦笑して
もっとやせるよ
と言うんだった

冗談ではなくて
吐いてしまうのだと話すと ....
わかってたよ

そうだね、
君は優しいから

いつでも君のが
うわてだった



そうだね、
心を許しすぎた

安心しきっていたんだ



わかってたよ

君 ....
生ぬるい図書室での坊主めくりだった
なぜ蝉丸がいちばん人気だったのか
わからない

輪に違和感なく溶け込み
無遠慮にかがんで微笑むあなたの胸もと
気になって
腹が立って
仕方がなかった
雨粒が地面にゆっくりと落下していて
そのシズクに写る果てない未来は
僕をどうしようもなく打ちのめした
一?でも踏み込む事によって現実が駆動していく
刹那程の距離でも僕等は踏み込めないんだ
本 ....
眠れない夜が続いていたのは
抑えられない舌の渇きのせい
肩書きを餌に抱いた女は
体以外預けてはくれなかった

煙草の煙に乗せた別れの台詞も
すべてはシナリオ通りの流れ
このまま誰一人愛す ....
思うのは

私は才能に抱かれたいんだということ


嫉妬もあるんだるんだろう きっと恐れもなしてるんだろう

届かない そんな場所に

女の武器を使って 近づきたいんだろう


 ....
君の笑顔が辛かった

僕に似ていて辛かった


助けてもらう前の僕にそっくりで

聞いているのは僕なのに

君よりも涙を堪えてた


辛いよう
 ....
ねぇ、その懐かしい谷は
いまも風に吹かれているの
そうさ
陽のあたる白いテラスで
あるいは
小さな木の橋に腰かけて
風に吹かれてる
何も変わらない

(かば?
(かばじゃないよ、妖 ....
だれに愛されるわけでもなく 
だれを愛するわけでもない
 
あなたはあなたのままでいて 
わたしはわたしのままでいる 


独り歩くということの 
ゆき場も見えぬ哀しみの 
 ....
秋鮭って捨てるところ無いんだよね
骨や皮まで美味しくいただけるし

そんなこと話してみたら

「人生だって同じだよ」
あなたは秋鮭のルイベを美味しそうに頬張った

だと良いけどね
な ....
うんざりした顔も素敵だね。

切れた顔も素敵だね。

泣いた顔も素敵だね。

とでも思わなきゃ一緒にやっていけないよ。

羨ましい、人の悪口で笑えるんだね。

僕も合わせて、悪口言 ....
白く
抱かれている女の子を見て
きれいだな と思う
やさしくふれられて やさしいことばを感じて
ため息を漏らすの
メロディーのように
たぶん アイラインを落としても
つむった瞼にまつげは ....
お風呂さん、ありがとう
今日もあなたに浸かることができて幸せです
あなたの清らかさとあたたかさが
今、とても尊いものに思えます
わたしは寒いのに裸になりたい
裸になりたいのにあたたまりたい
 ....
どこから降って来るんだろう

幸せなメロディーは

どこから溢れてくるんだろう

悲しみの底に見えかくれする 
わずかな微笑をたよりに
明日はやって来るんだろう

知らなくてもいい ....
 
 
近所の用水路で小さな魚を捕まえた
家にあった水槽に放し
部屋の日当たりの一番良いところに置いた
魚は黒く細っこくて
その頃のわたしは
なんとなくまだ幼かった
 
+
 
 ....
今は
帰りのエクスプレス
成田で別れた
今も焼き付く蛍光灯の真白
新宿駅のホームを踏んだ数なら負けない自信が、ある
薔薇のポートレイト
「デューン・プール・オム」が残る部屋
無邪 ....
チョイスだね

チョイス以外にもう
ボクらの宝は残ってないんだね

むやみやたら
ケツを動かして
ドクドク出すだけ

それともなんだ

よりそって
じんわりね

どちらもチ ....
 
日陰に咲く花の
黒々と生えそろう髪とは対照的に
透けるように肌の白い
女を都会で見かけた

窓越しに
ハンバーガーを食べ
南中する真昼の太陽から逃れ
安堵したように
煙草を斜め ....
拝啓マグロ
この一週間
雨ばかりで
少し嫌気がさしていたところです
海の方はどうでしょうか?
3日くらい
休みをとって
こちらの方に
来れないものでしょうか?
ところで
エミリー・ ....
街が僕を喰らい尽くすから
夜明けまでに気丈な心を買わなくては
働いても働いても胃の袋は満たされないけど
学んでも学んでも空の頭に塵が溜まる

僕は搾取される側の人間だ
恐らく大半がそうなの ....
人が足で
顔を踏みつけ
話しも聞いて
貰えない。

自分は正しいと
思っているらしい
完璧はありえない
仮想大国

洗脳された頭
愛を忘れた言葉
身に沁み込んだ優しさ
規則は ....
存在が耐えられない程軽いのは
存在が耐えられない程重いから
あんまり軽かったら
重しがないと
フワフワ飛んでいってしまうじゃないか

存在が耐えられない程苦痛なのは
存在が耐えられない程 ....
うたなのか がっきゅう会なのか
それとも朝なのに集まりなのか
しばらくの間 わたしは聞いていた
げんきな声を出す すずめたち


 生き抜いてゆくのは大変ですね

鼻をかみながらそう  ....
きみに降る雨の日を
ぼくは知らない

いちばん、
知らない

余地の
あり過ぎることが
迷子という方角を狂わせて

ときどきぼくは
ひどくさまよう



ついつい ....
彼女を

彼女の生きた証を

彼女の存在を

世界の記憶から消さないで下さい


プログラミング・オレンジ


今や準惑星になった冥王星の
隣に寄り添う{ルビ衛星=カロン ....
病棟の
もっさり八兵衛 我が道を行く
すかっと刈った髪 背筋をすっと伸ばし
九九の暗唱の次は
社会科の勉強だ

でも
八兵衛にはこだわりがあってね

トイレの履物は数ミリの誤差で整頓 ....
とりあえずをやり過ごして
それとなく聞いてみる
そっぽを向いたままのあの花の行方を

君の声を待つあいだ
少しだけ眺めてたのは電線のない空

限りある時間の中で
限りなく近付いて行 ....
  小さな背伸びをしたことがあるか。憧れへ向かって、届かない手をもう
一息伸ばしたことがあるか。


        よせてはかえし、かえしてはよせる、くりかえす吐
息が音列になる。前傾姿 ....
あれ?

好き って

どんな感情だったか分からなくなっちゃった

そこの君、教えてくれる?


君のこと 好き だったんだって

思い出させてくれない?
Wasabi さんの自由詩おすすめリスト(1242)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新しい人- ふるる自由詩27*08-11-26
さびしさを吐く- かんな自由詩31*08-11-25
そうだね- ぶー自由詩308-11-25
熱病を切り刻む- FUBAR自由詩3*08-11-25
見つけること聞くこと- 透明な魚自由詩408-11-25
サキュバス- 1486 106自由詩4*08-11-24
思うのは- kiyuu自由詩208-11-23
Dear弱虫さん- 哀音自由詩308-11-22
むーみん- 佐野権太自由詩13*08-11-21
大輪かがり- わら自由詩14*08-11-18
いつくしみ- 恋月 ぴ ...自由詩32*08-11-16
ガマンだらけの優しさになってしまったな- うおくき ...自由詩4*08-11-11
白い女の子- たちばな ...自由詩21*08-11-10
お風呂さん- 新守山ダ ...自由詩2508-11-9
幸せの雨は- BOOKEND自由詩508-11-7
ねむらない- たもつ自由詩72+08-11-6
「抱」- 長谷川智 ...自由詩4*08-10-30
エックス君⑪- よーかん自由詩1+*08-10-29
アイデンティティ- 小川 葉自由詩2*08-10-26
拝啓マグロ- 真鍋 晃 ...自由詩2*08-10-25
[狼男]- 東雲 李 ...自由詩1*08-10-22
土足厳禁- ペポパン ...自由詩7*08-10-22
存在の耐えられない軽さ- 渡辺亘自由詩208-10-20
ひなたのほうへ- 唐草フウ自由詩8*08-10-20
柑橘- 千波 一 ...自由詩8*08-10-20
プログラミング・オレンジ- セルフレ ...自由詩108-10-17
もっさり八兵衛_我が道を行く- けんご自由詩3*08-10-17
足アトすら残さずに- BOOKEND自由詩208-10-14
夜の歌- 渡邉建志自由詩7*08-10-14
- cass自由詩2*08-10-14

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