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意識 溶け拡大していく
限りなく宇宙の楽音に共鳴し
混交する闇光 すべて受け入れ
委ねるのだ 保ち 鋼の強靱
しなやかな弓の強度に震え

私欲思考ヲ停止シ
死に思に詩の言葉の飛躍に!
 ....
聖なる頂きへ独り人は
己だけの荷を背負い
前のめりに一歩一歩、
あらゆる痛苦を受け容れ
寄り添う天使の気配に微笑み
螺旋階段を只ひたすら昇って行く

荷は鞭 、足は杖
天使は独り人を知 ....
失う
出会い
築いては
失い続けて
底を貫く本質
掴み取れたのか
沈んでしまうのか

進む船の舵取り主は
己が意志、病に抗う意志
沈んでしまうのなら仕方ない
精一杯やるんだ、もう ....
太陽よ、
絶え間無く爆発し続ける太陽よ
この地球の善も悪も曖昧も
均等に照らし出す太陽よ
その偉大な開け透けの愛
その圧倒的で広大なる愛
どうしたら
この私的感情の波を
あなたに合流さ ....
沈黙の言葉が語りかける
 響き ヒビキ 響き
歩道に落ちた蝉の死骸が語りかける
 
[生きワタシの命はバトンされタ]

叫びもなく怒りもなく耽溺もなく
 只愉しみ求め交わり苦しみ
生き ....
夕暮れとも夜明け前ともつかない薄暗さのなか
元実家近くの空き地の脇を通り過ぎようとした時
焦げ茶色の雲が空き地のすぐ上に浮かび揺れていた

静まり返った薄暗闇に浮かぶその雲は
眼を凝らしてよ ....
三角が貫入する、
 静けさの皮膜に包まれ
わたしの意識は落ち着き払い、
 自らの不均衡を捉える

薄黄色の光芒、横断する斜線
 揺れる葉の緑に私は内側から語りかけた
  [もう充分生きた ....
わたし は わたし
あなた は あなた

日常言語は区別する
自他を区別し対象指示する、
この繋がっているからこそ反発し合う世界を

     〇

わァたァしィ はァ わァたァしィ ....
油蝉、歩道真ん中で仰向けに
六本の足を交差させ絡ませて
己の運命、知りつつ逝く のか
 〇
油蝉、歩道真ん中で仰向けに
足を弱々しく蠢めかせて
己の運命、受け容れ逝く のか
    〇
 ....
軽く立ち歩く音 、迫り来る
響く裏廊下廻り 、ペタペタと

君が現れるいつもの時間、
濃密な沈黙にいつの間にか
白壁の前で膝を抱え
白いスリムのジーンズ
相変わらず
君は24歳のまま
 ....
熱の青だ、光の熱だ、太陽の爆発だ!

何という日だろう
用水路沿いの緑、生い茂り
 艶やかてらてら
木漏れ陽、歩道の日陰に
 懐かしい余韻ゆらゆら
揚羽蝶、不意に眼前を
 華麗に舞い飛 ....
サンダルに小石が入ったので
右を脱ぐ、裸足歩道の上に
途端、俺は声上げる
うわっ 熱っ!

いよいよ猛暑襲来に意識朦朧と
短パン、Tシャツ、サンダル姿で
ドトールへふらふら向かっていたの ....
死を真近にして、
書き留める詩の言葉

魂の核、響きの聴取
自我の内なる霊性溢れる
普く人から 一滴また一滴。
次々に侵入浸透してくる音像、
粘つき交わったり飛び跳ねたり
それぞれが何ともランダムに
形象意味を打ち鳴らし波打ち
意識の内界に絹糸の言葉響かせ
凹み穿っては逃れ去っていく

豪放な震動 ....
光点の移動、鮮やかに残響し
至高の形象、彫塑されていく

青はいよいよ青く
白はいよいよ白く
闇に映えて闇に映えて

響きの交錯と分離は絶え間無く
運動性の中でのみ只在る崇高

肉 ....
いよいよ目が開かなくなってきたな
思考だけが薄暗闇で生動しているな

視覚ルートは切断され
思考プロセスだけ体験され

思考はいよいよわたしのものではなく
思考はいよいよシの言葉に近付い ....
昼間の熱光、
眼球を突き刺し
神経に塩揉み込み
叫び脈打つコメカミ

何をこれ以上耐える必要がある!

烈火の太陽、
脳髄に爆発し続け
逃走の情欲に顔埋め
爆音ノイズ掻き鳴らす
 ....
葉脈の一筋一筋
陽光の留まり点灯し
くっきり浮き出す緑に
生動スル命の循環は止まず

改めて懐かしく
見慣れた細部に
生きる力を貰う
傷みを耐え凝視集中
彷徨う森の静謐な午後

 ....
長坂の
途を巻いて
舞い降りた天使は、
寄せ波引き波に気を合わせ
光の響きを七色の虹に変えて
足早に石灰岩の舞台に水を打ち
消え逝く人々の祈りを聴き取る。

 独り独りの限界と可能性、 ....
絞り出される音叉の連動
魂の浅瀬から鏡に映り

響く残響奥底からの木霊
未知なる既知の郷愁に震え

空洞の底から噴き上げる熱
変わらぬ憧憬を未来から招来し

夜の砂漠を間欠的に舞い吹 ....
胸に空いた穴
は、
いつしか空洞となり
広がり続ける虚ろ。


人には、
決して忘却の底に沈めることのできない記憶
というモノがある。

深い愛情関係の唐突な切断、
無私の意識の ....
落ちる白い壁、この真夜中

沈黙の充満、物という物
剥き出しに在り
全てが均一に在るという
無機の死の奈落
無言の虚無の生々しい幻の告知
そうして俺はこの胸の広がりゆく空洞を抱え
物質 ....
ターコイズブルーの湖、三つ
ねっとりと動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっそり
横たわり広がり在る

(空は妙に白く透き通り

     皮膜の裏光り)

湖は波 ....
もこもこもこもこ
 私の中に潜り込むアナタ
もわもわもわもわ
 私の中で熱くなるアナタ

私という溶けゆく造形
 崩れて朽ちて流れ出し
  扉が無くなる境が消える
   そうして意識は ....
物という物、在り
在る物の浮き立つ
今宵、荒れ狂った情動吐き出し

沈黙に滲み出す
生と死の境界 消滅し、
時の流れ 秘やかに静止し続ける。
漂い波打つ
波打ち漂う

 響きの光の
  光の響きの

渦巻き潜る
潜り渦巻く

  光の響きの
 響きの光の

集まり造る
造り集まる

 響きの光の
  光の響き ....
何かに包まれているこの感触
   背中から気泡の溜まり
  次第に全身が温かく
 ジワジワと熱く
そう、
背後から背後から
 くんにゃりと曲がり溶けながら
  流れ込んで来るコレハナ ....
夜の窪みに熱、流し込む
冷える体に脳髄羽交い締めにされ
それでも何とか意識保ち
熱流し込む、夜の窪みに。

(幻の子供たち、
布団の周りを飛び跳ね

私の愛情は何処にも繋がらず
生き ....
青い空、激しく吹く風に森は揺れ
緑に照り輝く光の中を
子供が一人、走り回る
嬌声を上げ一心不乱、
お手上げ顔の母親を中心に
笑顔弾けてグルグルグルグル
生きている歓喜が円を描く

銀の ....
新緑の濃密な匂い、
開けた病室の窓から鼻孔から
身体中に流れ込み浸透し
消えていく消えていく、
鬼火の思念や感情が

そうして、束の間
囚われの身から開放され
新たに感じる振動スル思考 ....
北大路京介さんのひだかたけしさんおすすめリスト(38)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
言_霊- ひだかた ...自由詩816-9-20
荷と足- ひだかた ...自由詩216-9-17
魂ノ行方- ひだかた ...自由詩9*16-9-11
太陽よ人々よ- ひだかた ...自由詩11*16-8-30
生きる〇死ぬ- ひだかた ...自由詩316-8-28
vision.10- ひだかた ...自由詩216-8-27
嵐の後に- ひだかた ...自由詩6*16-8-25
母音響き愛(改訂)- ひだかた ...自由詩416-8-13
生きるバトン- ひだかた ...自由詩416-8-4
愛しい人(改訂)- ひだかた ...自由詩5*16-7-16
夏〇地球生命体(改訂)- ひだかた ...自由詩516-7-7
思考シ.09- ひだかた ...自由詩316-7-3
思考シ.07- ひだかた ...自由詩416-6-23
思考シ.03- ひだかた ...自由詩416-6-11
思考シ.02- ひだかた ...自由詩416-6-10
思考シ.01- ひだかた ...自由詩316-6-8
壊れた肉体- ひだかた ...自由詩416-6-6
生きる- ひだかた ...自由詩516-6-2
使命- ひだかた ...自由詩516-5-26
奥まる意識のその底で- ひだかた ...自由詩716-5-18
切断の虚無- ひだかた ...自由詩516-5-15
真夜中の恐怖- ひだかた ...自由詩616-5-12
VISION.06- ひだかた ...自由詩3+16-5-8
変容する愛- ひだかた ...自由詩4*16-5-6
白い部屋- ひだかた ...自由詩3*16-5-5
楽音宇宙.2- ひだかた ...自由詩8*16-5-3
感触- ひだかた ...自由詩6*16-5-1
分裂- ひだかた ...自由詩5*16-4-30
命の疾駆- ひだかた ...自由詩5*16-4-29
いのち- ひだかた ...自由詩4*16-4-25

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