愛しい人(改訂)
ひだかたけし

軽く立ち歩く音 、迫り来る
響く裏廊下廻り 、ペタペタと

君が現れるいつもの時間、
濃密な沈黙にいつの間にか
白壁の前で膝を抱え
白いスリムのジーンズ
相変わらず
君は24歳のまま

さて今晩は何を吐き出したい?

暗闇が色褪せるまで聴くから
好きに歌ってくれよ
その絹糸の声で
無音のまま 、無言のまま
 


自由詩 愛しい人(改訂) Copyright ひだかたけし 2016-07-16 23:35:19
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