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焼き鳥が
香ばしい匂いを振りまきながら
暁の空を行く
カルシウムでできた複雑な骨を失い
たった一本の竹串を骨にすることで
初めて得た飛行を
力の限り大切にしながら
もうコケコッコ ....
怒りを
この体に
押しとどめるなにか
それはこぶしでしょうか


掌のかたちにそれを
開き、放ってもまだ足りない
その病が
揺さぶるのです
だから震えてしまうのです


 ....
風が言葉をさらっていった

ただ黙って
夕暮れを見送る

綺麗なものへの憧れは尽きることなく

たとえばそう
悲しみの結晶が透明であるならば
過去も無かったことにできるだろうか

 ....
線路脇に建つ家に生まれて
ずいぶんと長い間 そこで暮らしたせいか
今でも 5分おきに
からだを揺らしてしまう


そうやって揺れているうちに
いつしか わたしは
窓ガラスの
3メート ....
空があんまりひくいので
きりんのくびは
つい空から突き出してしまった

そして見たくないものを
見てしまった

あああんなにうつくしいものを見てしまったら
もうぼくは
なにをみてもう ....
怒っては いないのよ

ちょこっとだけ 悲しいの

アナタが 浮気を したことにじゃなく

そう させてしまった あたしの ふがいなさに

怒っては いないのよ
まぁ ちょっと そこに座って聞いておくれよ
あー・・・こらこら、そのニボシはオイラの夕飯だからっ、ちょっ

まぁいい・・・とにかく、黙って聞いてくれればそれでいい
この話は 3丁目のクロの奴で ....
幼いころ ダンゴ虫をくるっと丸めて
小さい 小さい指で ぴんっと 弾かせて

ぐしゃっと 潰れてしまった

命の大切さを 知らなくて ごめんなさい。



中3のころ {ルビ休憩人= ....
すらすらペンを走らせれば
紙の上にハトを飛ばすこともできる

あるときは灼熱の雪を降らせ
またあるときは凍りついた心も融かす

僕はマジシャン

人の気持ちも思いのままに
不思議と動かす言葉を使う

 ....
おやすみの挨拶に
朝目覚めた時に
会社へ出かける前に
君は僕に言って欲しいらしい


機嫌の悪いときもあるし
朝は何かと忙しいから
毎回言うのはめんどいなあ


本気じゃなくても ....
粒になり粉になり消えてゆく
手に触れる花から消えてゆく
からだへ からだへ
浴びせかけられるように降る花
燃えても燃えても降りやまぬ
消えても消えても降りやまぬ


め ....
スキップがうまくできなくて悲しい


昔見た映画の主人公みたいに
雨の中でも楽しそうに
水たまりをけって飛び跳ねる

憧れはいつも
自分にできないことが
少し上をかすめてゆくもどかし ....
母の小さな手が
ざわさわと高菜をもむ
塩と合わせる音が
その歴史を刻むリズム

器の底に横たわる思念
そこには計り知れぬ
脈々とした息遣いがある

その高菜を味見した母が
{ルビ辛 ....
やさしい歌うたいは
やさしい歌をうたいながら
なみだを流す

やさしい歌うたいは
自分のやさしさを知らなかった
潮の匂いのする河口で
きみが釣り上げた秋は
きらきらと
ヴァーミリオンの鱗を煌めかせ
すっぽりと
きみの心に還っていった

ぼくはといえば
あいかわらず
仕掛けを空に垂らし
風を釣 ....
メールでは返信を促しているようで
そんなことを期待しない今日の私は
便箋に走らせてみようと思うのです


書き出しは、季節のことや天気のこと
やわらかに二人がつながっている
なんてことを ....
母が零した水がテーブルに広がる
その小さな湖にナプキンペーパーを投げ込むと
木の葉みたくひらりと堕ちた

着地した瞬間から水を吸い始め
自らを濡らしていく
染みは生きているように
時に速 ....
満員電車の中で溜息をつく
人の間をすり抜けてゆく生暖かい空気

すみません、おります、という声に
押されてできた小さな隙間
赤いランドセルが送り出される
紙くずが舞うホームに向かって
歩 ....
肌にふれる
ざわめきの波に
もういいよ
さすらうため息

とまどうことなく消した
たばこの残り火が
灰皿に冷たく燃えていく

おびただしい熱が
さみしいからだを満たす夜
かえりみ ....
殺してしまった

今日、何の罪もない
言葉を

奥歯で
噛み殺してしまった

悔しかったのだろうか
それとも
悲しかったのだろうか

そんなことは
いずれ忘れてしまうのだろう ....
(その3 園芸屋のおじさん)


おじさんは良く独り言をいっているのだけど、実はそれが独り言ではないということに気づいたのはつい最近のことだ。

植物に音楽を聞かせるときれいな花が咲くという ....
けれどもただ個性的というだけでは認められないから
自分を偽ったりもするでしょう?

ひとりぼっちは多分たいしたことではなくて、
誰かが決めた価値観に沿って生きるよりも
自分で納得のいく自 ....
真夏の日差しの照りつける
石畳のオランダ坂を下っていると
左手の幼稚園の中には
元気に足踏みしながら歌う
水色の服を着た子供達

入り口には
ひとりはぐれて泣いている男の子
笑みを浮か ....
突然の雨に驚き
空気が動き
生まれた風は
生まれたときから不機嫌でした


埃っぽい路が
陽や曇を浴び
濡れた光を浮かべ
空を見つめているのでした


蜘蛛でも ....
「短くなったから」

       と、

捨てられて

もみ消された

タバコの火が

まだ、 消えてない。


明滅を繰り返し

やがて


{引用=ふわりと} ....
しにゆくものなんです
ぼくらは
それだけなんです
ぼくらは
それしかじょうけんが
ないんです
そんなにむづかしいですか

かいひはいりません
しにゆくものということだけなんです
わ ....
2個で150円、
の うたい文句につられて買ったそれは
避暑地の出来事のように
ふわふわと軽く
わたしを照らし
黄色く、寄りそうのでした


夏の酸味と
ひとくち目の
甘い、甘い、 ....
幼い頃のひとり遊びの記憶は
影となって私に纏わり
誰かを愛そうとするたびに
耳元で呪文を投げかける

楓の色づく様を
薄の頭をゆらす様を
人と分かち合うやすらぎを ....
 つぶらな瞳が二つ
 ちょこんとお鼻
 おちょぼ口
 おひげがのびてて
 りっぱな耳がやはり二つ

 手足には鋭くとがった爪があり
 ドラえもんの手のようなまあるい手足
 お腹はぷよぷ ....
はじけてしまいました
裂けてしまったんです


中身は半透明で
つぶつぶが少し混じっていましたが
甘い汁と一緒に
流れ出してしまいました


裂けた皮だけが
残ってしまいまし ....
銀猫さんの自由詩おすすめリスト(2703)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小詩集「書置き」(六十一〜七十)- たもつ自由詩1305-10-13
ありか- たりぽん ...自由詩1305-10-13
悲しみに別れを告げるとき- ベンジャ ...自由詩12*05-10-13
揺れない時間- 望月 ゆ ...自由詩26*05-10-12
空があんまりひくいので- ZUZU自由詩2105-10-12
なぐりがき(浮気をしたあなたへ)- 仲本いす ...自由詩3*05-10-12
猫ばた会議- 仲本いす ...自由詩2*05-10-12
とにかく謝り足りないんだ- 仲本いす ...自由詩2*05-10-12
マジシャンの憂鬱- ベンジャ ...自由詩6*05-10-12
ラストオーダー- 恋月 ぴ ...自由詩15*05-10-12
海へ至る- 木立 悟自由詩805-10-11
スキップがうまくできなくて悲しい- ベンジャ ...自由詩4*05-10-11
漬物- こしごえ自由詩7*05-10-11
やさしい歌うたい- 一代 歩自由詩3*05-10-11
秋釣- 草野大悟自由詩12*05-10-10
星空の宛先- たりぽん ...自由詩20*05-10-10
母と木の葉- 士狼(銀)自由詩7*05-10-10
「街波」【やったよ連詩!やっぱり連詩は楽しいね!】- ベンジャ ...自由詩6*05-10-10
かくれんぼ- こしごえ自由詩15*05-10-10
殺してしまった- ベンジャ ...自由詩8*05-10-10
シリーズ「おじさんと僕」3- ベンジャ ...自由詩4*05-10-9
生きるということⅣ- as自由詩305-10-9
魔法の文字_ー長崎にてー_- 服部 剛自由詩10*05-10-9
午後のはじまり- 木立 悟自由詩905-10-9
- 一代 歩自由詩3*05-10-9
しにゆくものたちへ- 石川和広自由詩5*05-10-8
グレープフルーツ- 望月 ゆ ...自由詩12*05-10-8
風葬- 落合朱美自由詩42*05-10-8
にん- 炭本 樹 ...自由詩205-10-8
忘れな葡萄- たりぽん ...自由詩12*05-10-7

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