小学校の頃、Sという友人がいた。
 彼女は、私が今までに出会った人の中でも特に素晴らしい友人だった。いや、素晴らしい人だった、と言い直しておこう。彼女を友人と呼ぶには、私はあまりにも愚かな存在であ ....
 皆が出ようって言ったけど
 何かイヤな予感がして
 一人出なかった
 
 雨降るし
 雷なるし
 人多いし

 そしたら
 皆死んでいった
 一人残らず
 僕を残して

  ....
台風は南西のほうへ
それていった

天気予報はそれで
終わり
みなれた日本地図のかなたに
台風それてよかったですね

まるで
それていった先の
島や
大陸には
人も犬も猫も
 ....
秋ですね 松茸入りのお吸い物
        金木犀が優しく香る
闇に満ちる甘い香り
ああ
金木犀の季節なのだ
こうやってわたしは毎年
自分の誕生日が近いことを知る
空に浮かぶ銀色の月
野良猫の眼は金色に輝いて
重く柔らかな闇の中で
母の背に負われた ....
{引用=
自分が自分であることに
儚い戸惑いを隠せないのなら
あなたは泣いていい
存分に泣け
其処には
散々に舞う桜の花弁のように泣く理由が在る

自分が自分であることに
未来を確立 ....
ちるちる
まいちる
秋みちる
遥か昔の星空をかき消して
街の灯りがきらびやかに
車のヘッドライトで
ひき殺していくようで
全てが虫の息

夏色を消し去るように雨粒も騒いでいる

カプセルにくるんと包み込んで ....
その手で拾いあげてよ
ボクはキミに
拾われる為に落ちたんだ


そんな声が聞こえそう

静かな林に
木もれ日揺れて
思いも寄らず
潤いすぎれば
うっとうしくも重たくなる時があり
そんな状態では
さっぱりとかわいてみたくもあり
それでいて
方法も知らない
わたしは
煙草に火をつけて
遠い夢を静かに吹 ....
なにがそんなに悲しいのか
理解できたことはありません
ただ衝動的に
やるせなくなって
打ちひしがれて
起き上がることすら
できなくなるんです

そうして理不尽な怒りだけが
ただただ込 ....
多くのものを手放すと
一羽の小鳥が舞い込んできた
うれしそうに震わす羽根を
痛めぬように傷つけぬように
大切に手元にとどめたい

弱きものに強さを求めたり
若きものに年輪を求めたり
小 ....
ひ ゆるめば
あかされぬ 水平線 の

語り 眠らせる 睡蓮

トレモロ 
頬 寄せれば

いななく しらかぜ の

うちつける 火 の 扉
飛沫 で 消して

そこ ....
雪融けのせせらぎが
草木に沁み込む速さで伝わる春

ひらいた花のはなびらが
舞い散る中で見た空の
青さを呼吸するような夏を過ぎ

虫の声に名残匂わす
涼しさにはほんのりと憂いの秋が
 ....
心の海は
?ジエチルエーテル?
醜い嫉妬は
?火打石?
カチリカチリと…
追い詰められた
時間は短い
導火線
軽い火傷か
重症か
逝くか堕ちるか還るのか
粉々に散ってゆくのは…
 ....
斜めにモノを見る
という言葉を
初めてきいたのは
いつだったか

気がつけば
斜めにモノを見ているような
最近の自分
 当たり前のように過ごしていた
 それは奇跡の連続で
 僕には身にあまることだ

 人生と言う生き物に
 命を吹き込んで
 群集のなかでも生きていたい

 ウイルスが散乱している世の中 ....
空いている電車に乗り 席に座る
駅に停まり 駅を通過し
また駅を通過し 駅に停まり
車内は次第に混んでくるが
他の席はどんどん埋まってゆくが
私の隣はいつまでも空いたまま
誰も座ろうとはし ....
大切なものを失くしました
良く晴れた日のことです

まだ記憶だけが鮮明に残っていて
もしかしたら

あなたのことかもしれません

それはそれで
とてもいい歌だと思いました


 ....
*前編*

 去年の夏、僕は声をかけてもらっていた詩の朗読イベ
ントの出演も兼ねて、神戸への旅に出ていた。旅に出る
と決めた時から、僕が敬愛する故・遠藤周作先生が幼い
頃に母親と通ったカト ....
居心地のよさを求めていただけの
軽い空気を消し去った
四文字の意味を考えていた
最近この景色に足りない姿を探してばかりいる

手帖に書き残された君の字をなぞっては
所々の記憶をたどる

 ....
わたしたち
しんだひとのこと
わすれちゃった
おぼえていても
きえてしまうの

だからもうゆめもみないし
うまれてきたものだって
ふくざつなの

あやしいおしえはないけど
かわい ....
 
 友達も恋人も帰ってしまった
 雨はしらないうちに止んでいる

 ついさっきまでの
 喧騒が嘘のように
 部屋の中は
 パソコンのビィーンという音以外
 何も聞こえない

 突 ....
終わりだ
と思っても
まだまんなかだったりする
ずるいよ、世界は
球形なんだ
トップもない
ビリもない
ただ人々は
人々のまんなかに
いるだけ


嗚呼、
世界のつぎ ....
トムテ トムテ トムテはどこだい
ボクを小人にしてしまった トムテはどこだい。

まるであの ニルスのような
ボクはスウェーデン生まれでもないのに

怠け者で めんどくさがりで いたず ....
人の嘘で
鳥は空を飛ぶ
鳥の嘘で
ドアは人を
閉じ込める
ドアの中で
人は鳥を
飛ばし続ける

+

いつも
三人なのに
いつも
八等分
してしまう

+

 ....
響いた翼はためかせて
風の声へ飛び続ける

閉ざされた約束の傷
脈打つ光へさらして
こえられない私をみつめる
罪色の翼に歌う

{ルビ現在=いま} 解き放つ時
押しつぶされそうな空へ ....
みんな星の天井のしたで生きているんだ

地球っていう家に住んでいるんだ

ただ家の天井をみれば心が休まるのに

みているだけで癒される

ふと考えるとこの天井ってすごいんだよ

3 ....
すこしだけ
ひざを抱えさせて、という。

たぶん
うつむいた想いと
ゆっくりと進行するあきらめ、と
降りだす直前の雲のようなさみしさ
お気に入りだった音楽や
冷めたカフェオレ、二人乗り ....
目が覚めてまぶたばっこし腫れていた。その{ルビ嘘=わけ}繰りつつフッとため息

やりきれぬこの1日をやりきった。澄んだ夜空に微笑んで泣く

君と吾と 接続詞さえ遠ざかり、決定的な別れのにおい
 ....
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自分が自分であることに- 士狼(銀)自由詩14*05-10-3
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リレーする季節- ベンジャ ...自由詩11*05-10-3
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スローフィナーレ- 一代 歩短歌2*05-10-1

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