スローフィナーレ
一代 歩

目が覚めてまぶたばっこし腫れていた。そのわけ繰りつつフッとため息

やりきれぬこの1日をやりきった。澄んだ夜空に微笑んで泣く

君と吾と 接続詞さえ遠ざかり、決定的な別れのにおい

終末へ徒歩で近づく日々悲し、ふたりに似合う スローフィナーレ

「泣いた分、優しくなれる」なんてこと。まだわからない誰か教えて

「日の当たる部屋に越したら鳥を飼おう。」羽ばたいてゆくそんな約束

運命と決まり文句で片付けてしまえたらいい この2年半





短歌 スローフィナーレ Copyright 一代 歩 2005-10-01 21:26:03
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